3.4. 再プロビジョニング


既存のシステムを再インストールする作業は、再プロビジョニング と呼ばれています。再プロビジョニングは Red Hat Satellite の Web インターフェースを使用して行うことができます。システムは、再プロビジョニングが行われる前と同じシステムプロファイルを使用します。これによって、エンタイトルメントやシステムグループ、およびサブスクライブされているチャンネルなど、システムの情報や設定が維持されることになります。
システム内に現在インストールされているバージョンとは異なる主要な Red Hat Enterprise Linux バージョンを使ってシステムが再プロビジョニングされる場合、システムプロファイルやエンタイトルメント、およびサーバーグループが維持されます。ただし、ベースチャンネルは変更されたため、すべての子チャンネルは失われます。
再プロビジョニング用に選択されたキックスタートプロファイルにアクティベーションキーが含まれる場合、再プロビジョニングによって、システムが持つ既存の関係を削除せずにアクティベーションキー内のすべての手順が実行されます。システムは、そのシステムプロファイル、チャンネルサブスクリプション、組織やグループの関連付けを維持します。システムは、単にアクティベーションキーに含まれる追加の組織、グループまたは追加のパッケージに追加されます。
再プロビジョニングは、システムを表示して、Provisioning のタブでスケジュールすることができます。追加のオプションを設定するには、高度な設定 のページに進みます。このページ上で、カーネルのオプションやネットワーク情報、パッケージプロファイルの同期などの詳細設定を行うことができます。カーネルオプション のセクションは、キックスタート時に使用されるカーネルオプションへのアクセスを提供します。カーネルの後のオプション は、キックスタートの完了後のシステムの初回起動時に使用されるカーネルオプションです。

例3.2 カーネルオプションとカーネルの後のオプションの設定

この例では、再プロビジョニングの設定プロセスにおけるカーネルオプションとカーネルの後のオプションの相異点を示しています。
キックスタートをリモートで監視するために VNC 接続を確立したい場合には、カーネルオプション の行に vnc vncpassword=PASSWORD を追加します。
対象となるシステムのカーネルを noapic のカーネルオプションで起動させたい場合は、カーネルの後のオプション の行に noapic を追加します。

手順3.13 ファイル保持

ファイル保持 の機能を使用して、再プロビジョニング時にファイルが紛失するのを防ぐことができます。この機能は、キックスタート中にファイルを一時的に保管して、再プロビジョニングが完了した後で復元します。

注記

ファイル保持一覧を使用できるのは、ウィザードスタイルのキックスタートに限定されており、再プロビジョニング時のみとなっています。
  1. システム キックスタート ファイル保持 新規のファイル保持一覧を作成 へと進み、保持するファイルの一覧を作成します。
  2. システム キックスタート プロファイル に進み、希望のプロフィールを選択して、ファイル保持リストをキックスタートに関連付けします。
  3. システムの詳細 ファイル保持 に進み、ファイル保持リストを選択します。
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