第3章 設定オプション


virt-who を必要とする最も単純な構成には、ハイパーバイザーまたは仮想化マネージャー 1 つ、組織 1 つ、ハイパーバイザー技術 1 つ、Satellite Server に直接報告する virt-who インスタンスが含まれています。多くの組織がこれよりも複雑であるため、virt-who のインストール/設定は、以下の変数に対応するように適応させることができます。

  • Satellite の複数組織
  • 複数のハイパーバイザー
  • 複数のハイパーバイザー技術
  • HTTP プロキシー

3.1. 複数の組織

単一の virt-who インスタンスは、複数の組織に関連付けられている Satellite Server 仮想マシンにレポートすることができます。組織毎に個別の設定ファイルを使用することを推奨します。

3.2. 複数のハイパーバイザー

単一の virt-who インスタンスは複数のハイパーバイザーに接続して、それぞれがホストする仮想マシンをレポートすることができます。トラブルシューティングを簡素化するために、ハイパーバイザーまたは仮想化マネージャー毎に個別の設定ファイルを使用することを推奨します。たとえば、ハイパーバイザーが問題を起こしているとの疑いがある場合に、ハイパーバイザーの設定ファイルを別のディレクトリーに移動して、virt-from がそのファイルをクエリーしないようにすることで、問題の対象から取り除くことができます。

ハイパーバイザーが複数ある場合には、virt-who は並行してそれぞれをクエリーし、ハイパーバイザーが応答しないことが理由で virt-who のクエリーが停止したり、遅延したりする確率を減らします。

3.3. 複数のハイパーバイザー技術

単一の virt-who インスタンスは複数のサポート技術の仮想化プラットフォームに接続することができます。プラットフォーム毎に個別の設定ファイルを使用することを推奨します。

3.4. HTTP プロキシー

HTTP プロキシーがあると、追加の設定が必要になるというシナリオが複数存在します。お使いの設定がこれらの設定の 1 つまたは複数と一致する場合は、それぞれに必要な設定の変更を適用するようにしてください。

  • virt-who とハイパーバイザー間に HTTP プロキシーがある場合には、virt-who はそれを考慮した設定にする必要があります。
  • Satellite Server が HTTP プロキシー経由でカスタマーポータルに接続する場合は、virt-who はそのプロキシーを使用するように試行しますが、失敗する可能性が非常に高いです。詳しい情報および推奨の解決策は、「トラブルシューティング」を参照してください。
  • Satellite Server がハイパーバイザーとして同じローカルネットワークにある場合には、HTTP プロキシーはローカルネットワークのトラフィックがこれを通過できるように設定する必要があります。詳しい情報は「トラブルシューティング」を参照してください。
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