第1章 新機能
本セクションでは、Migration Toolkit for Applications (MTA) 5.2.1 の新機能を説明します。
Java EE8 から Jakarta EE9 への移行のルールと、OpenRewrite のサポートは、どちらもテクノロジープレビューとしてのみ提供されています。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat の実稼働環境でのサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされていないため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
Java EE8 から Jakarta EE9 への移行に関する規則
MTA ルールは、Java EE8 アーティファクトの依存関係およびパッケージインポートステートメントを置き換え、Jakarta EE9 の XML スキーマ名前空間、接頭辞付きプロパティー、およびブートストラップファイルの名前を変更します。これらのルールを実行するには、jakarta-ee
ターゲットを指定します。
OpenRewrite レシピのサポート
OpenRewrite は、大規模な分散ソースコードのリファクタリングを自動化します。MTA CLI を使用して OpenRewrite レシピを実行できます。
レシピ org.jboss.windup.JavaxToJakarta
は、インポートされた javax
パッケージの名前を同等の jakarta
に変更します。
Codespaces と互換性のある Visual Studio Code の MTA 拡張機能
Microsoft Visual Studio Code の MTA 拡張機能は、Microsoft Visual Studio Codespaces と互換性があります。
Springboot から Quarkus への移行パスのルール
ルールセットは、POM 依存関係、埋め込み JAR ファイル、または Apache Maven Shade uber JAR 内の部分的なファイルパスを検出することにより、Quarkus がサポートするテクノロジーを識別します。
ルールは、次のテクノロジーを識別します。
- Apicurio Studio
- Flyway
- Liquibase
- Liquibase for MongoDB
- OpenTelemetry
- Picocli