第2章 MTA 6.0.1
2.1. 新機能および改善点
このセクションでは、Migration Toolkit for Applications (MTA) 6.0.1 の新機能と改善点を説明します。
MTA が RWX ボリュームのサポートが必要なくなる
以前は、MTA は RWX ボリュームのサポートを必要としていましたが、バージョン 6.0.1 ではこれはオプションです。Tackle CR には、新しい設定オプション rwx_supported
が含まれています。これは、デフォルトが true
であるブール値パラメーターです。
-
このオプションが
true
に設定されている場合、MTA Operator はキャッシュボリュームを RWX として作成します。このボリュームは、タスク間で共有される永続的なローカル m2 キャッシュとして Maven によって使用されます。 -
false
に設定すると、Maven m2 キャッシュは各タスクでローカルになります。Maven キャッシュは随時、別途設定できます。
バージョン 6.0.0 からバージョン 6.0.1 にアップグレードする場合は、アップグレード後にこのパラメーターを設定できます。
2.1.1. バージョン 6.0.1 へのアップグレード後に OpenShift Web コンソールでパラメーターを設定
MTA 6.0.1 にアップグレードした後、OpenShift Web コンソールで rwx_supported
の値を設定できます。
手順
-
OpenShift Web コンソールにログインし、Operators
Installed Operators Migration Toolkit for Applications Operator Tackle をクリックしてから、Tackle インスタンスをクリックします。 - YAML ビューをクリックします。
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spec
セクションにリストされている CR 設定にrwx_supported
を追加し、その値をfalse
に設定します。 - Save をクリックします。
2.1.2. バージョン 6.0.1 へのアップグレード後に CLI を使用して Tackle Custom Resource (CR) でパラメーターを設定
MTA 6.0.1 にアップグレードした後、OpenShift CLI を使用して Tackle CR で rwx_supported
の値を設定できます。
手順
- OpenShift CLI を使用してクラスターにログインします。
次のコマンドを入力して、
rwx_supported
をfalse
に設定します。$ oc patch tackle $(oc get tackle -n openshift-mta|grep -iv name|cut -d " " -f 1) -n openshift-mta --type merge --patch '{"spec":{"rwx_supported": "false"}}'