第5章 アプリケーションの Maven 化
MTA は、提供されるアプリケーションに基づいて Apache Maven プロジェクト構造を生成する機能を提供します。これにより、適切な依存関係を指定する必要な Maven Project Object Model (POM) ファイルを使用してディレクトリー構造が作成されます。
この機能は、プロジェクトの最終ソリューションを作成する予定はありません。これは、開始点を示し、アプリケーションに必要な依存関係および API を特定することを目的としています。プロジェクトでは、さらにカスタマイズが必要になる場合があります。
5.1. Maven プロジェクト構造の生成
MTA の実行時に --mavenize
フラグを渡すことにより、提供されたアプリケーションの Maven プロジェクト構造を生成できます。
次の例では、jee-example-app-1.0.0.ear テストアプリケーションを使用して MTA を実行します。
$ <MTA_HOME>/bin/windup-cli --input /path/to/jee-example-app-1.0.0.ear --output /path/to/output --target eap:6 --packages com.acme org.apache --mavenize
これにより、Maven プロジェクト構造が /path/to/output/mavenized
ディレクトリーに生成されます。
--input
引数にコンパイルされたアプリケーションを指定する場合に限り、--mavenize
オプションを使用できます。この機能は、ソースコードに対して MTA を実行する場合は利用できません。
--mavenizeGroupId
オプションを使用して、POM ファイルに使用する <groupId>
を指定することもできます。指定しないと、MTA はアプリケーションに適切な <groupId>
の識別を試行するか、デフォルトで com.mycompany.mavenized
になります。