第1章 Migration Toolkit for Virtualization 2.4
project-first を使用して、仮想マシン (VM) を VMware vSphere または Red Hat Virtualization から OpenShift Virtualization with the Migration Toolkit for Virtualization (MTV) に移行します。
リリースノートには、技術的な変更点、新機能や拡張機能、既知の問題点などが記載されています。
1.1. 技術上の変更点
本リリースには、以下の技術上の変更点があります。
RHV からのディスクイメージ移行の高速化
RHV からの移行時に、virt-v2v を使用してディスクイメージが変換されなくなりました。この変更により、移行が高速化され、virt-vsv でサポートされていないゲストオペレーティングシステムの移行も可能になります。(forklift-controller#403)
ovirt-imageio クライアント (ovirt-img) によるディスク転送の高速化
ディスク転送は、RHV からローカルの OpenShift Container Platform クラスターへの移行時に Containerized Data Import (CDI) の代わりに ovirt-imageio
クライアント (ovirt-img) を使用し、移行を加速します。
変換 Pod ディスク転送を使用した高速化された移行
vSphere からローカルの OpenShift Container Platform クラスターに移行する場合、Conversion Pod は Containerized Data Importer (CDI) の代わりにディスクデータを転送して移行を加速します。
移行された仮想マシンがターゲット OCP クラスターでスケジュールされない
移行された仮想マシンは、ターゲットの OpenShift Container Platform クラスターでスケジュールされなくなります。これにより、移行時に移行先の制約があるために起動できない VM を移行できます。
StorageProfile リソースをプロビジョナー以外のストレージクラス用に更新する必要がある
NFS などの非プロビジョニングストレージクラスの場合は、StorageProfile
リソースを accessModes
と volumeMode
で更新する必要があります。
VDDK 8 は VDDK イメージで使用可能
以前のバージョンの MTV は、VDDK イメージに VDDK バージョン 7 を使用することのみをサポートしていました。MTV は、次のようにバージョン 7 と 8 の両方をサポートします。
- OCP 4.12 以前に移行する場合は、VDDK バージョン 7 を使用してください。
- OCP 4.13 以降に移行する場合は、VDDK バージョン 8 を使用してください。