9.2. ネットワークが制限された環境でのインストールについて
OpenShift Container Platform 4.19 では、ソフトウェアコンポーネントを取得するためにインターネットへのアクティブな接続を必要としないインストールを実行できます。ネットワークが制限された環境のインストールは、クラスターのインストール先となるクラウドプラットフォームに応じて、installer-provisioned infrastructure または user-provisioned infrastructure を使用して実行できます。
9.2.1. 必要なインターネットアクセスとインストールホスト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールは、インターネットと制限されたネットワークの両方にアクセスできる踏み台ホストまたはポータブルデバイスを使用して実行します。インターネットにアクセスできるホストを使用して、以下を行う必要があります。
-
インストールプログラム、OpenShift CLI (
oc
)、および CCO ユーティリティー (ccoctl
) をダウンロードします。 - インストールプログラムを使用して Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージを見つけ、インストール設定ファイルを作成します。
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oc
を使用して、CCO コンテナーイメージからccoctl
を抽出します。 -
oc
およびccoctl
を使用して、IBM Cloud® 用に IAM を設定します。
9.2.2. ミラーレジストリーへのアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ネットワークが制限されたインストールを完了するには、OpenShift イメージレジストリーのコンテンツをミラーリングし、インストールメディアを含むレジストリーを作成する必要があります。
このレジストリーは、ネットワークが制限された環境とインターネットの両方にアクセスできるミラーホスト上に作成することも、組織のセキュリティー制限に対応する他の方法を使用して作成することもできます。
非接続インストールのイメージをミラーリングする方法の詳細は、「関連情報」を参照してください。
9.2.3. IBM サービスエンドポイントへのアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストールプログラムは、以下の IBM Cloud® サービスエンドポイントへのアクセスを必要とします。
- Cloud Object Storage
- DNS Services
- Global Search
- Global Tagging
- Identity Services
- Resource Controller
- Resource Manager
- VPC
インストールプロセス中に IBM® Key Protect for IBM Cloud® のルート鍵を指定する場合は、Key Protect のサービスエンドポイントも必要です。
デフォルトでは、サービスへのアクセスにパブリックエンドポイントが使用されます。ネットワーク制限によってパブリックサービスエンドポイントへのアクセスが制限されている場合は、デフォルトの動作をオーバーライドできます。
クラスターをデプロイする前に、インストール設定ファイル (install-config.yaml
) を更新して、代替サービスエンドポイントの URI を指定できます。使用方法の詳細は、「関連情報」を参照してください。
9.2.4. その他の制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ネットワークが制限された環境のクラスターには、以下の追加の制限および制約があります。
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ClusterVersion
ステータスにはUnable to retrieve available updates
エラーが含まれます。 - デフォルトでは、必要なイメージストリームタグにアクセスできないため、開発者カタログのコンテンツは使用できません。