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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.メータリング
OpenShift Container Platform でのメータリングの設定および使用
概要
第1章 メータリング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
1.1. メータリングの概要 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングは、異なるデータソースからデータを処理するためのレポートを作成できる汎用のデータ分析ツールです。クラスター管理者として、メータリングを使用してクラスターの内容を分析できます。独自のクエリーを作成するか、または事前定義 SQL クエリーを使用して、利用可能な異なるデータソースからデータを処理する方法を定義できます。
メータリングは主にデフォルトデータとして Prometheus を使用するクラスター内のメトリクスデータにフォーカスを置き、メータリングのユーザーが Pod、namespace、および他のほとんどの Kubernetes リソースについてのレポートを行えるようにします。
メータリングは OpenShift Container Platform 4.x クラスター以降にインストールできます。
1.1.1. メータリングリソース リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングには、メータリングのデプロイメントやインストール、およびメータリングが提供するレポート機能を管理するために使用できるリソースが多数含まれています。
メータリングは以下の CustomResourceDefinition (CRD) を使用して管理されます。
| MeteringConfig | デプロイメントのメータリングスタックを設定します。メータリング スタックを構成する各コンポーネントを制御するカスタマイズおよび設定オプションが含まれます。 |
| Report | 使用するクエリー、クエリーを実行するタイミングおよび頻度、および結果を保存する場所を制御します。 |
| ReportQuery | ReportDataSource 内に含まれるデータに対して分析を実行するために使用される SQL クエリーが含まれます。 |
| ReportDataSource | ReportQuery および Report で利用可能なデータを制御します。メータリング内で使用できるように複数の異なるデータベースへのアクセスの設定を可能にします。 |
第2章 メータリングのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングをクラスターにインストールする前に、以下のセクションを確認します。
メータリングのインストールを開始するには、まず OperatorHub からメータリング Operator をインストールします。次に、ここで MeteringConfig という CustomResource を作成してメータリングのインスタンスを設定します。メータリング Operator をインストールすると、ドキュメントのサンプルを使用して変更できるデフォルトの MeteringConfig が作成されます。MeteringConfig を作成したら、メータリングスタックをインストールします。最後に、インストールを検証します。
2.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングには、以下のコンポーネントが必要です。
- 永続ボリュームプロビジョニング用の StorageClass。メータリングは、数多くのストレージソリューションをサポートします。
- 4GB メモリー、4 CPU コアが利用できるクラスター容量と、2 CPU コアと 2GB メモリーの容量を持つ 1 つ以上のノード。
メータリングによってインストールされている最大規模の単一 Pod に必要な最小リソースは 2GB のメモリーと 2 CPU コアです。
- メモリーおよび CPU の消費量はこれより低くなることがありますが、レポートの実行時や大規模なクラスターのデータの収集時には、消費量は急上昇します。
2.2. メータリング Operator のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングは、メータリング Operator をデプロイしてインストールできます。メータリング Operator はメータリングスタックのコンポーネントを作成し、管理します。
Web コンソールまたは CLI の oc new-project コマンドを使用して、openshift- で始まる Project を作成することはできません。
2.2.1. Web コンソールでのメータリングのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform Web コンソールを使ってメータリング Operator をインストールすることができます。
手順
oc create -f <file-name>.yamlコマンドで、メータリング Operator の namespace オブジェクト YAML ファイルを作成します。CLI を使用して namespace を作成する必要があります。たとえば、metering-namespace.yamlのようになります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators → OperatorHub をクリックします。
meteringのフィルターで、メータリング Operator を検索します。 - メータリングカードをクリックして、パッケージの説明を確認してから Install をクリックします。
- Update Channel、Installation Mode、および Approval Strategy を選択します。
- Subscribe をクリックします。
Operators → Installed Operators ページに切り替えて、メータリング Operator がインストールされていることを確認します。メータリング Operator では、インストールの完了時に Status が Succeeded になります。
注記メータリング Operator が表示されるまでに数分の時間がかかる場合があります。
- Installed Operators ページで Metering をクリックし、Operator Details を確認します。Details ページから、メータリングに関連する異なるリソースを作成できます。
メータリングのインストールを完了するには、メータリングを設定し、メータリングスタックのコンポーネントをインストールできるように MeteringConfig リソースを作成します。
2.2.2. CLI を使用したメータリングのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform CLI を使用して、メータリング Operator をインストールできます。
手順
メータリング Operator の namespace オブジェクト YAML ファイルを作成します。CLI を使用して namespace を作成する必要があります。たとえば、
metering-namespace.yamlのようになります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow namespace オブジェクトを作成します。
oc create -f <file-name>.yaml
$ oc create -f <file-name>.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下は例になります。
oc create -f openshift-metering.yaml
$ oc create -f openshift-metering.yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow OperatorGroup オブジェクト YAML ファイルを作成します。たとえば、
metering-ogのようんなります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Subscription オブジェクトの YAML ファイルを作成し、namespace をメータリング Operator にサブスクライブします。このオブジェクトは、
redhat-operatorsCatalogSource の最近リリースされたバージョンをターゲットにします。たとえば、metering-sub.yamlのようになります。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- 名前は任意です。
- 2
openshift-loggingnamespace を指定する必要があります。- 3
- 4.3 をチャネルとして指定します。
- 4
metering-ocpパッケージマニフェストが含まれる、redhat-operatorsCatalogSource を指定します。OpenShift Container Platform が、非接続クラスターとも呼ばれる制限されたネットワークにインストールされている場合、Operator LifeCycle Manager (OLM) の設定時に作成した CatalogSource オブジェクトの名前を指定します。- 5
- 「自動」インストール計画の承認を指定します。
2.3. メータリングスタックのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリング Operator をクラスターに追加した後に、メータリングスタックをインストールしてメータリングのコンポーネントをインストールできます。
2.4. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 設定オプションを確認します。
MeteringConfig リソースを作成します。以下のプロセスを開始し、デフォルトの MeteringConfig を生成し、ドキュメントのサンプルを使用して特定のインストール用にこのデフォルトファイルを変更します。以下のトピックを参照して、MeteringConfig リソースを作成します。
- 設定オプションについては、「メータリングの設定について」を参照してください。
- 少なくとも、永続ストレージを設定し、Hive メタストアを設定する必要があります。
openshift-metering namespace には、1 つの MeteringConfig リソースのみを配置できます。その他の設定はサポートされません。
手順
-
Web コンソールから、
openshift-meteringプロジェクトのメータリング Operator についての Operator Details ページにいることを確認します。Operators → Installed Operators をクリックしてこのページに移動してから、メータリング Operator を選択します。 Provided APIs の下で、メータリング設定カードの Create Instance をクリックします。これにより、YAML エディターがデフォルトの MeteringConfig ファイルと共に開き、ここで設定を定義できます。
注記設定ファイルやサポートされるすべての設定オプションの例については、メータリングの設定についてのドキュメントを参照してください。
- MeteringConfig を YAML エディターに入力し、Create をクリックします。
MeteringConfig リソースは、メータリングスタックに必要なリソースの作成を開始します。これで、インストールを検証できるようになります。
2.5. メータリングインストールの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のチェックのいずれかを実行してメータリングのインストールを確認することができます。
メータリングバージョンについて、メータリング Operator の ClusterServiceVersion (CSV) を確認します。これは、Web コンソールまたは CLI のいずれかで実行できます。
手順 (UI)
-
openshift-meteringnamespace の Operators → Installed Operators に移動します。 - Metering Operator をクリックします。
- Subscription Details の Subscription をクリックします。
- Installed Version を確認します。
手順 (CLI)
openshift-meteringnamespace でメータリング Operator CSV を確認します。oc --namespace openshift-metering get csv
$ oc --namespace openshift-metering get csvCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下の例では、4.3 メータリング Operator のインストールが正常に実行されています。
NAME DISPLAY VERSION REPLACES PHASE elasticsearch-operator.4.3.0-202006231303.p0 Elasticsearch Operator 4.3.0-202006231303.p0 Succeeded metering-operator.v4.3.0 Metering 4.3.0 Succeeded
NAME DISPLAY VERSION REPLACES PHASE elasticsearch-operator.4.3.0-202006231303.p0 Elasticsearch Operator 4.3.0-202006231303.p0 Succeeded metering-operator.v4.3.0 Metering 4.3.0 SucceededCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
-
openshift-meteringnamespace のすべての必要な Pod が作成されていることを確認します。これは、Web コンソールまたは CLI のいずれかで実行できます。注記多くの Pod は、それらが準備状態にあると見なされる前に機能するために他のコンポーネントに依存する必要があります。他の Pod の起動に時間がかかりすぎる場合、一部の Pod は再起動する可能性があります。これはメータリング Operator のインストール時に予想されます。
手順 (UI)
- メータリング namespace で Workloads → Pods に移動し、Pod が作成されていることを確認します。これには、メータリングスタックをインストールしてから数分の時間がかかることがあります。
手順 (CLI)
openshift-meteringnamespace のすべての必要な Pod が作成されていることを確認します。oc -n openshift-metering get pods
$ oc -n openshift-metering get podsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この出力は、すべての Pod が
Ready列に作成されていることを示します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ReportDataSourceが新規データをインポートし、EARLIEST METRIC列の有効なタイムスタンプによって示唆されていることを確認します。これは数分の時間がかかる可能性があります。データをインポートしない「-raw」ReportDataSourcesを除外します。oc get reportdatasources -n openshift-metering | grep -v raw
$ oc get reportdatasources -n openshift-metering | grep -v rawCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
すべての Pod が準備状態にあり、データがインポートされていることを確認したら、メータリングを使用してクラスターについてのデータを収集し、報告することができます。
2.6. 追加リソース リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- 設定手順および利用可能なストレージプラットフォームについての詳細は、「永続ストレージの設定」を参照してください。
- Hive を設定する手順については、「Hive メタストアの設定」を参照してください。
第3章 メータリングの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
3.1. メータリングの設定について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
MeteringConfig という CustomResource はメータリングのインストールについてのすべての設定の詳細を指定します。最初にメータリングスタックをインストールすると、デフォルトの MeteringConfig が生成されます。このデフォルトファイルを変更するには、ドキュメントのサンプルを使用します。以下の重要な点に留意してください。
- 少なくとも、永続ストレージを設定し、Hive メタストアを設定する必要があります。
- デフォルト設定のほとんどは機能しますが、大規模なデプロイメントまたは高度にカスタマイズされたデプロイメントの場合は、すべての設定オプションを注意して確認する必要があります。
- いくつかの設定オプションは、インストール後に変更することができません。
インストール後に変更可能な設定オプションについては、MeteringConfig で変更し、ファイルを再度適用します。
3.2. 一般的な設定オプション リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
3.2.1. リソース要求および制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Pod およびボリュームの CPU、メモリー、またはストレージリソースの要求および/または制限を調整できます。以下の default-resource-limits.yaml は、各コンポーネントのリソース要求および制限を設定する例を示しています。
3.2.2. ノードセレクター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
特定のノードセットでメータリングコンポーネントを実行できます。メータリングコンポーネントに nodeSelector を設定し、コンポーネントがスケジュールされる場所を制御します。以下の node-selectors.yaml ファイルは、各コンポーネントのノードセレクターを設定する例を示しています。
オペランド Pod の特定のノードセレクターを設定する前に、 openshift.io/node-selector: "" namespace アノテーションをメータリング namespace YAML ファイルに追加します。"" をアノテーションの値として指定します。
オペランド Pod の特定のノードセレクターを設定する前に、 openshift.io/node-selector: "" namespace アノテーションをメータリング namespace YAML ファイルに追加します。openshift.io/node-selector アノテーションがプロジェクトに設定されている場合、その値はクラスター全体の Scheduler オブジェクトの spec.defaultNodeSelector フィールドの値に優先して使用されます。
検証
以下のチェックのいずれかを実行してメータリングノードセレクターを検証できます。
メータリングのすべての Pod が MeteringConfig カスタムリソースで設定されるノードの IP に適切にスケジュールされていることを確認します。
手順
openshift-meteringnamespace のすべての Pod を確認します。oc --namespace openshift-metering get pods -o wide
$ oc --namespace openshift-metering get pods -o wideCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力には、
openshift-meteringnamespace で実行される各 Pod のNODEおよび対応するIPが表示されます。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openshift-meteringnamespace のノードを、クラスター内の各ノードのNAMEと比較します。oc get nodes
$ oc get nodesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
MeteringConfig カスタムリソースのノードセレクターの設定が、メータリングオペランド Pod がスケジュールされないようにクラスター全体のノードセレクター設定に干渉しないことを確認します。
手順
クラスター全体の Scheduler オブジェクトで
spec.defaultNodeSelectorフィールドを確認します。ここには、デフォルトで Pod がスケジュールされている場所が示されます。oc get schedulers.config.openshift.io cluster -o yaml
$ oc get schedulers.config.openshift.io cluster -o yamlCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.3. 永続ストレージの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングでは、metering-operator によって収集されるデータを永続化し、レポートの結果を保存するための永続ストレージが必要です。数多くの異なるストレージプロバイダーおよびストレージ形式がサポートされています。ストレージプロバイダーを選択し、設定ファイルのサンプルを変更して、メータリングのインストール用に永続ストレージを設定します。
3.3.1. Amazon S3 でのデータの保存 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングは既存の Amazon S3 バケットを使用するか、またはストレージのバケットを作成できます。
メータリングは S3 バケットデータを管理または削除しません。メータリングをアンインストールする際に、メータリングデータを保存するために使用される S3 バケットは手動でクリーンアップする必要があります。
ストレージに Amazon S3 を使用するには、以下のサンプル s3-storage.yaml ファイルの spec.storage セクションを編集します。
テンプレートとして以下のシークレットサンプルを使用します。
aws-access-key-id および aws-secret-access-key の値は base64 でエンコードされる必要があります。
以下のコマンドを使用してシークレットを作成できます。
このコマンドは、aws-access-key-id と aws-secret-access-key の値を自動的に base64 でエンコードします。
oc create secret -n openshift-metering generic your-aws-secret --from-literal=aws-access-key-id=your-access-key --from-literal=aws-secret-access-key=your-secret-key
oc create secret -n openshift-metering generic your-aws-secret --from-literal=aws-access-key-id=your-access-key --from-literal=aws-secret-access-key=your-secret-key
aws-access-key-id および aws-secret-access-key 認証情報には、バケットへの読み取りおよび書き込みアクセスがなければなりません。IAM ポリシーが必要なパーミッションを付与する例については、以下の aws/read-write.json ファイルを参照してください。
spec.storage.hive.s3.createBucket を true に設定しているか、または未設定にしている場合、以下の aws/read-write-create.json ファイルを使用する必要があります。このファイルには、バケットの作成および削除のためのパーミッションが含まれます。
3.3.2. S3 互換ストレージへのデータの保存 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Noobaa などの S3 互換ストレージを使用するには、以下のサンプルの s3-compatible-storage.yaml ファイルの spec.storage セクションを編集します。
テンプレートとして以下のシークレットサンプルを使用します。
3.3.3. Microsoft Azure へのデータの保存 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure Blob ストレージにデータを保存するには、既存のコンテナーを使用する必要があります。以下のサンプルの azure-blob-storage.yaml ファイルで spec.storage セクションを編集します。
テンプレートとして以下のシークレットサンプルを使用します。
以下のコマンドを使用してシークレットを作成できます。
oc create secret -n openshift-metering generic your-azure-secret --from-literal=azure-storage-account-name=your-storage-account-name --from-literal=azure-secret-access-key=your-secret-key
oc create secret -n openshift-metering generic your-azure-secret --from-literal=azure-storage-account-name=your-storage-account-name --from-literal=azure-secret-access-key=your-secret-key
3.3.4. Google Cloud Storage へのデータの保存 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Google Cloud Storage にデータを保存するには、既存のバケットを使用する必要があります。以下のサンプルの gcs-storage.yaml ファイルで spec.storage セクションを編集します。
以下のサンプルのシークレットをテンプレートとして使用します。
以下のコマンドを使用してシークレットを作成できます。
oc create secret -n openshift-metering generic your-gcs-secret --from-file gcs-service-account.json=/path/to/your/service-account-key.json
oc create secret -n openshift-metering generic your-gcs-secret --from-file gcs-service-account.json=/path/to/your/service-account-key.json
3.4. Hive メタストアの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Hive メタストアは、Presto および Hive で作成されるデータベーステーブルに関するすべてのメタデータを保管します。デフォルトで、メタデータはこの情報を、Pod に割り当てられる PersistentVolume のローカルの組み込み Derby データベースに保管します。
通常、Hive メタストアのデフォルト設定は小規模なクラスターで機能しますが、ユーザーは Hive メタストアデータを格納するための専用の SQL データベースを使用することで、クラスターのパフォーマンスを改善したり、ストレージ要件の一部をクラスターから外したりできます。
3.4.1. PersistentVolume の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトで、Hive が動作するために 1 つの PersistentVolume が必要になります。
Hive-metastore-db-data は、デフォルトで必要となる主な PersistentVolumeClaim (PVC) です。この PVC は Hive メタストアによって、テーブル名、列、場所などのテーブルに関するメタデータを保存するために使用されます。Hive メタストアは、Presto および Hive サーバーによって、クエリーの処理時にテーブルメタデータを検索するために使用されます。この要件は、Hive メタストアデータベースに MySQL または PostgreSQL を使用することで削除できます。
インストールするには、Hive メタストアで StorageClass を使用して動的ボリュームプロビジョニングを有効にし、適切なサイズの永続ボリュームを手動で事前に作成するか、または既存の MySQL または PostgreSQL データベースを使用する必要があります。
3.4.1.1. Hive メタストア用のストレージクラスの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
hive-metastore-db-data PVC に StorageClass を設定し、指定するには、StorageClass を MeteringConfig に指定します。StorageClass セクションのサンプルは以下の metastore-storage.yaml ファイルに含まれます。
- 1
- この行のコメントを解除し、
nullを使用する StorageClass の名前に置き換えます。値をnullのままにすると、メータリングはクラスターのデフォルトの StorageClass を使用します。
3.4.1.2. Hive メタストアのボリュームサイズの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の metastore-storage.yaml ファイルをテンプレートとして使用します。
- 1
sizeの値を必要な容量に置き換えます。このサンプルファイルは "5Gi" を示しています。
3.4.2. Hive メタストアに MySQL または PostgreSQL を使用する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングのデフォルトインストールは、Hive を Derby という組み込み Java データベースを使用するすように設定します。これは大規模な環境には適していませんが、MySQL または PostgreSQL データベースのいずれかに置き換えることができます。デプロイメントで Hive に MySQL または PostgreSQL データベースが必要な場合は、以下の設定ファイルのサンプルを使用します。
4 つの設定オプションを使用して、Hive メタストアで使用されるデータベースを制御できます (URL、ドライバー、ユーザー名、およびパスワード)。
以下の設定ファイルのサンプルを使用して、Hive に MySQL データベースを使用します。
spec.hive.config.urlを使用して追加の JDBC パラメーターを渡すことができます。詳細は MySQL Connector/J のドキュメント を参照してください。
以下の設定ファイルのサンプルを使用して、Hive に PostgreSQL データベースを使用します。
URL を使用して追加の JDBC パラメーターを渡すことができます。詳細は、PostgreSQL JDBC ドライバーのドキュメントを参照してください。
3.5. reporting-operator の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
reporting-operator は、Prometheus からデータを収集し、メトリクスを Presto に保存して、Presto に対してレポートクエリーを実行し、それらの結果を HTTP API 経由で公開します。Operator の設定は主に MeteringConfig ファイルを使用して行われます。
3.5.1. Prometheus 接続 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングを OpenShift Container Platform にインストールする場合、Prometheus は https://prometheus-k8s.openshift-monitoring.svc:9091/ で利用できます。
Prometheus への接続のセキュリティーを保護するために、デフォルトのメータリングのインストールでは OpenShift Container Platform の認証局を使用します。Prometheus インスタンスが別の CA を使用する場合、CA は ConfigMap を使用して挿入できます。以下の例を参照してください。
または、一般に有効な証明書のシステム認証局を使用するには、 useServiceAccountCA および configMap.enabled の両方を false に設定します。
reporting-operator は、指定されたベアラートークンを使用して Prometheus で認証するように設定することもできます。以下の例を参照してください。
3.5.2. レポート API の公開 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform では、デフォルトのメータリングインストールはルートを自動的に公開し、レポート API を利用可能にします。これにより、以下の機能が提供されます。
- 自動 DNS
- クラスター CA に基づく自動 TLS
また、デフォルトのインストールでは、OpenShift サービスを使用して証明書を提供し、レポート API を TLS で保護することができます。OpenShift OAuth プロキシーは reporting-operator のサイドカーコンテナーとしてデプロイされ、レポート API を認証で保護します。
3.5.2.1. OpenShift 認証の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトで、レポート API のセキュリティーは TLS および認証で保護されます。これは、reporting-operator を、reporting-operator のコンテナーおよび OpenShift 認証プロキシー (auth-proxy) を実行するサイドカーコンテナーの両方を含む Pod をデプロイするように設定して実行されます。
レポート API にアクセスするために、メータリング Operator はルートを公開します。ルートがインストールされたら、以下のコマンドを実行してルートのホスト名を取得できます。
METERING_ROUTE_HOSTNAME=$(oc -n openshift-metering get routes metering -o json | jq -r '.status.ingress[].host')
METERING_ROUTE_HOSTNAME=$(oc -n openshift-metering get routes metering -o json | jq -r '.status.ingress[].host')
次に、サービスアカウントトークンまたはユーザー名/パスワードによる基本認証のいずれかを使用して認証を設定します。
3.5.2.1.1. サービスアカウントトークンを使用した認証 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この方法では、以下のコマンドを使用してトークンをレポート Operator のサービスアカウントで使用し、そのベアラートークンを Authorization ヘッダーに渡します。
TOKEN=$(oc -n openshift-metering serviceaccounts get-token reporting-operator) curl -H "Authorization: Bearer $TOKEN" -k "https://$METERING_ROUTE_HOSTNAME/api/v1/reports/get?name=[Report Name]&namespace=openshift-metering&format=[Format]"
TOKEN=$(oc -n openshift-metering serviceaccounts get-token reporting-operator)
curl -H "Authorization: Bearer $TOKEN" -k "https://$METERING_ROUTE_HOSTNAME/api/v1/reports/get?name=[Report Name]&namespace=openshift-metering&format=[Format]"
上記の URL の name=[Report Name] および format=[Format] パラメーターを置き換えます。format パラメーターは、json、csv、または tabular にすることができます。
3.5.2.1.2. ユーザー名とパスワードを使用した認証 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
htpasswd ファイルに指定されるユーザー名とパスワードの組み合わせを使用して基本認証を実行できます。デフォルトで、空の htpasswd データを含むシークレットを作成します。ただし、reporting-operator.spec.authProxy.htpasswd.data および reporting-operator.spec.authProxy.htpasswd.createSecret キーを、この方法を使用するように設定できます。
上記の設定を MeteringConfig に指定した後は、以下のコマンドを実行できます。
curl -u testuser:password123 -k "https://$METERING_ROUTE_HOSTNAME/api/v1/reports/get?name=[Report Name]&namespace=openshift-metering&format=[Format]"
curl -u testuser:password123 -k "https://$METERING_ROUTE_HOSTNAME/api/v1/reports/get?name=[Report Name]&namespace=openshift-metering&format=[Format]"
testuser:password123 を有効なユーザー名とパスワードの組み合わせに置き換えます。
3.5.2.2. 認証の手動設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
reporting-operator で OAuth を手動で設定するか、または無効にするには、MeteringConfig で spec.tls.enabled: false を設定する必要があります。
これは、reporting-operator、presto、および hive 間のすべての TLS/認証も無効にします。これらのリソースは手動で設定する必要があります。
認証を有効にするには、以下のオプションを設定します。認証を有効にすると、reporting-operator Pod が OpenShift 認証プロキシーを Pod のサイドカーコンテナーとして実行するように設定されます。これによりポートが調整され、reporting-operator API が直接公開されず、代わりに認証プロキシーサイドカーコンテナーにプロキシーされます。
- reporting-operator.spec.authProxy.enabled
- reporting-operator.spec.authProxy.cookie.createSecret
- reporting-operator.spec.authProxy.cookie.seed
reporting-operator.spec.authProxy.enabled および reporting-operator.spec.authProxy.cookie.createSecret を true に設定し、reporting-operator.spec.authProxy.cookie.seed を 32 文字のランダムな文字列に設定する必要があります。
以下のコマンドを使用して、32 文字のランダムな文字列を生成できます。
openssl rand -base64 32 | head -c32; echo.
$ openssl rand -base64 32 | head -c32; echo.
3.5.2.2.1. トークン認証 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のオプションが true に設定されている場合、ベアラートークンを使用する認証がレポート REST API に対して有効になります。ベアラートークンは serviceAccount またはユーザーから送られる場合があります。
- reporting-operator.spec.authProxy.subjectAccessReview.enabled
- reporting-operator.spec.authProxy.delegateURLs.enabled
認証が有効にされると、ユーザーまたは serviceAccount のレポート API をクエリーするために使用されるベアラートークンに、以下のロールのいずれかを使用するアクセスが付与される必要があります。
- report-exporter
- reporting-admin
- reporting-viewer
- metering-admin
- metering-viewer
metering-operator は、spec.permissions セクションにサブジェクトの一覧を指定して、RoleBindings を作成し、これらのパーミッションを付与できます。たとえば、以下の advanced-auth.yaml の設定例を参照してください。
または、get パーミッションを reports/export に付与するルールを持つすべてのロールを使用できます。これは、reporting-operator の namespace の Report リソースの export サブリソースに対する get アクセスです。例: admin および cluster-admin
デフォルトで、reporting-operator および metering-operator serviceAccounts にはどちらにもこれらのパーミッションがあり、それらのトークンを認証に使用することができます。
3.5.2.2.2. 基本認証 (ユーザー名/パスワード) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
基本認証では、reporting-operator.spec.authproxy.htpasswd.data にユーザー名とパスワードを指定することができます。ユーザー名とパスワードは htpasswd ファイルにあるものと同じ形式である必要があります。設定されている場合、htpasswdData のコンテンツに対応するエントリーのあるユーザー名とパスワードを指定するために HTTP 基本認証を使用できます。
3.6. AWS 請求情報の関連付けの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングは、クラスターの使用状況に関する情報を、 AWS の詳細の請求情報 に関連付け、金額 (ドル) をリソースの使用量に割り当てます。EC2 で実行しているクラスターの場合、以下の aws-billing.yaml ファイルのサンプルを変更してこれを有効にできます。
AWS 請求情報の関連付けを有効にするには、まず AWS コストと使用状況のレポートを有効にします。詳細は、AWS ドキュメントの「Creating Cost and Usage Reports」を参照してください。
S3 にデータを保存するには、aws-access-key-id および aws-secret-access-key の認証情報にバケットへの読み書きアクセスが必要になります。IAM ポリシーが必要なパーミッションを付与する例については、以下の aws/read-write.json ファイルを参照してください。
これは、インストール前またはインストール後のいずれかに実行できます。インストール後にこれを無効にすると、reporting-operator でエラーが発生する場合があります。
第4章 Report リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
4.1. Report について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Report は、SQL クエリーを使用して定期的な ETL (Extract Transform および Load) ジョブを管理する方法を提供する API オブジェクトです。これらは、実行する実際の SQL クエリーを提供する ReportQueries や、ReportQuery および Report で利用できるデータを定義する ReportDataSources などの他のメータリングリソースを使用して構成されます。
多くのユースケースは、メータリングと共にインストールされる事前定義の ReportQueries および ReportDataSources によって追加設定なしで対応されるため、事前定義されている内容で対応できないユースケースでない限り、独自の定義は不要になります。
4.1.1. Report リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Report カスタムリソースは、レポートの実行およびステータスを管理するために使用されます。メータリングは、使用状況のデータソースから派生するレポートを生成します。これは、詳細な分析およびフィルターで使用できます。
単一 Report リソースは、データベーステーブルを管理するジョブを示し、これをスケジュールに応じて新しい情報で更新します。Report は、テーブルのデータを reporting-operator HTTP API 経由で公開します。spec.schedule フィールドが設定された Report は常に実行された状態となり、データの収集期間を追跡します。メータリングが長期間シャットダウンするか、または使用できない状態になる場合、データの停止時点からデータをバックフィルします。スケジュールが設定されていない場合、Report は reportingStart および reportingEnd で指定された期間に 1 回実行されます。デフォルトで、Report は ReportDataSource がレポート期間内のデータを完全にインポートするのを待機します。Report にスケジュールがある場合、現在処理されている期間内のデータのインポートがすべて完了するまで待機します。
4.1.1.1. スケジュールが設定された Report の例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のサンプル Report にはすべての Pod の CPU 要求についての情報が含まれ、1 時間に 1 回実行され、Report が実行されるごとにその 1 時間前からの関連データが追加されます。
4.1.1.2. スケジュールなしのサンプル Report (1 回のみ実行) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のサンプル Report には、7 月中のすべての Pod の CPU 要求についての情報が含まれます。完了後に再度実行されることはありません。
4.1.1.3. クエリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
レポートの生成に使用される ReportQuery に名前を指定します。レポートクエリーは、結果の処理方法と共にレポートのスキーマを制御します。
query は必須フィールドです。
oc CLI を使用して、利用可能な ReportQuery オブジェクトの一覧を取得します。
-raw サフィックスのある ReportQuery は、より複雑なクエリーを作成するために他の ReportQuery によって使用されます。これらはレポートに直接使用できません。
namespace- のプレフィックスが付けられたクエリーは namespace 別に Pod CPU/メモリー要求を集計し、リソース要求に基づいて namespace およびそれらの全体の使用状況の一覧を提供します。
pod- のプレフィックスが付けられたクエリーは namespace- のプレフィックスが付けられたクエリーと同様ですが、情報を namespace 別ではなく Pod 別に集計します。これらのクエリーには、Pod の namespace およびノードが含まれます。
node- のプレフィックスが付けられたクエリーは各ノードの利用可能な合計リソースについての情報を返します。
aws- のプレフィックスが付けられたクエリーは AWS に固有のものです。aws のサフィックスが付けられたクエリーは、サフィックスなしの同じ名前のクエリーと同じデータを返し、使用状況を EC2 請求データに関連付けます。
aws-ec2-billing-data レポートは他のクエリーによって使用され、スタンドアロンのレポートとしては使用できません。aws-ec2-cluster-cost レポートは、クラスターに含まれるノードに基づく総コストと、レポート期間のコストの合計を提供します。
フィールドの詳細の一覧については、oc CLI を使用して ReportQuery を YAML として取得し、 spec.columns フィールドを確認します。
たとえば、以下を実行します。
oc -n openshift-metering get reportqueries namespace-memory-request -o yaml
$ oc -n openshift-metering get reportqueries namespace-memory-request -o yaml
以下のような出力が表示されるはずです。
4.1.1.4. スケジュール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
spec.schedule 設定ブロックは、レポートが実行される時を定義します。schedule セクションの主なフィールドは period であり、period の値によって、hourly、daily、weekly、および monthly フィールドでレポートが実行されるタイミングをさらに調整できます。
たとえば、period が weekly に設定されている場合、weekly フィールドを spec.schedule ブロックに追加できます。以下の例は、週ごとに毎週水曜日の 1 pm (hour 13) に実行されます。
4.1.1.4.1. 期間 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
schedule.period の有効な値が以下に一覧表示されており、特定の期間に設定できる選択可能なオプションも一覧表示されています。
hourly-
minute -
second
-
daily-
hour -
minute -
second
-
weekly-
dayOfWeek -
hour -
minute -
second
-
monthly-
dayOfMonth -
hour -
minute -
second
-
cron-
expression
-
通常、hour、minute、second フィールドは 1 日のどの時間にレポートが実行されるかを制御し、dayOfWeek/dayOfMonth は、レポートの期間が週または月ごとに区切られている場合にレポートが実行される曜日または日を制御します。
上記の各フィールドには、有効な値の範囲があります。
-
hourは 0-23 の整数値です。 -
minuteは 0-59 の整数値です。 -
secondは 0-59 の整数値です。 -
dayOfWeekは曜日が入ることが予想される文字列の値です (略さずに入力します)。 -
dayOfMonthは 1-31 の整数値です。
cron 期間については、通常の cron 式は有効です。
-
expression: "*/5 * * * *"
4.1.1.5. reportingStart リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
既存データに対する Report の実行をサポートするには、spec.reportingStart フィールドを RFC3339 タイムスタンプ に設定し、Report が現在の時間ではなく、reportingStart から始まる schedule に基づいて実行するように指示します。1 つの重要な点として、これにより、reporting-operator が reportingStart の時間から現在の時間までの間のスケジュール期間に連続して多数のクエリーを実行する点に留意してください。レポート期間が日次よりも短く区切られ、reportingStart が数ヶ月前に遡る場合、クエリーの数は数千に上る可能性があります。reportingStart が未設定のままの場合、Report はレポート作成後の次の reportingPeriod 全体で実行されます。
このフィールドの使い方を示す一例として、Report に組み込む必要のある 2019 年月 1 日まで遡ったデータをすでに収集している場合、以下の値を使用してレポートを作成できます。
4.1.1.6. reportingEnd リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
指定された時点までのみ実行されるように Report を設定するには、spec.reportingEnd フィールドを RFC3339 タイムスタンプ に設定できます。このフィールドの値により、Report は開始時点から reportingEnd までの期間のレポートデータの生成の終了後にスケジュールに基づいて実行を停止します。スケジュールと reportingEnd は連動しない場合が多いため、スケジュールの最終期間は指定の reportingEnd 時間に終了するように短縮されます。これが未設定のままの場合、Report は永久に実行されるか、または reportingEnd が Report に設定されるまで実行されます。
たとえば、7 月に週 1 回実行されるレポートを作成する場合は、以下のようになります。
4.1.1.7. runImmediately リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
runImmediately を trueに設定すると、レポートは即座に実行されます。この動作により、追加のスケジューリングパラメーターなしにレポートが即座に処理され、キューに入れられます。
runImmediately が true に設定されている場合、reportingEnd および reportingStart の値を設定する必要があります。
4.1.1.8. inputs リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Report の spec.inputs フィールドは、ReportQuery の spec.inputs フィールドで定義された値を上書きまたは設定するために使用できます。
名前と値のペアの一覧です。
spec:
inputs:
- name: "NamespaceCPUUsageReportName"
value: "namespace-cpu-usage-hourly"
spec:
inputs:
- name: "NamespaceCPUUsageReportName"
value: "namespace-cpu-usage-hourly"
inputs の name は ReportQuery の inputs 一覧に存在している必要があります。inputs の value は inputs の type に適切なタイプである必要があります。
4.1.1.9. ロールアップレポート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Report データはメトリクス自体と同様にデータベースに保存されるため、集計またはロールアップレポートで使用できます。ロールアップレポートの単純なユースケースとして、レポートの生成のタイミングを長期間にまたがって分散し、月次レポートで月全体のすべてのデータをクエリーし、追加するのではなく、タスクを日次レポートに分割し、それぞれのレポートが 30 番目のデータに対して実行されるようにします。
カスタムのロールアップレポートには、カスタムレポートクエリーが必要です。ReportQuery テンプレートプロセッサーは、Report の metadata.name から必要なテーブル名を取得できる reportTableName 機能を提供します。
以下は、組み込みクエリーのスニペットです。
4.1.1.9.1. レポートのステータス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
スケジュールされたレポートの実行は、status フィールドを使用して追跡できます。レポートの作成中に発生したエラーはここに記録されます。
現時点で Report の status フィールドには 2 つのフィールドがあります。
-
conditions: これは、それぞれにtype、status、reason、およびmessageフィールドのある状態についての一覧です。状態のtypeフィールドに使用できる値はRunningおよびFailureであり、スケジュールされたレポートの現在の状態を示します。reasonは、conditionがtrue、falseまたは、unknownのいずれかのstatusで示される現在の状態にある理由を示します。messageは、condition が現在の状態にある理由についての人が判別できる情報を提供します。reasonの値の詳細情報については、pkg/apis/metering/v1/util/report_util.goを参照してください。 -
lastReportTime: メータリングが最後にデータを収集した時を示します。
4.2. ストレージの場所 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
StorageLocation は、データが reporting-operator によって保存される場所を設定するカスタムリソースです。これには、Prometheus から収集されるデータと Report カスタムリソースを生成して生成される結果が含まれます。
複数の S3 バケットや S3 と HDFS の両方などの複数の場所にデータを保存する必要がある場合や、メータリングによって作成されていない Hive/Presto のデータベースにアクセスする必要がある場合は、StorageLocation を設定する必要があります。ほとんどのユーザーの場合、この設定は不要であり、必要なすべてのストレージコンポーネントを設定するには、メータリングの設定についてのドキュメントを参照するだけで十分です。
4.2.1. StorageLocation の例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この最初の例は、組み込みローカルストレージオプションを示しています。これは Hive を使用するよう設定されており、デフォルトで、データは Hive がストレージ (HDFS、S3、または ReadWriteMany PVC) を使用するように設定される場合には常に保存されます。
ローカルストレージの例
以下の例では、ストレージに AWS S3 バケットを使用します。使用するパスを作成する際に、プレフィックスがバケット名に追加されます。
リモートストレージの例
- 1
- (オプション) データベースに使用する Presto および Hive のファイルシステムの URL。これには、
hdfs://またはs3a://ファイルシステム URL を使用できます。
hive セクションに指定できるいくつかの追加のオプションフィールドがあります。
- (オプション) defaultTableProperties: Hive を使用してテーブルを作成する設定オプションが含まれます。
- (オプション) fileFormat:ファイルシステムにファイルを保存するために使用するファイル形式です。オプションの一覧や詳細については、File Storage Format の Hive ドキュメント を参照してください。
- (オプション) rowFormat: Hive row フォーマット を制御します。これは、Hive が行をシリアライズ/デシリアライズする方法を制御します。詳細は、「 Hive Documentation on Row Formats and SerDe」 を参照してください。
4.2.2. デフォルトの StorageLocation リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
アノテーションの storagelocation.metering.openshift.io/is-default が存在し、StorageLocation リソースで true に設定されている場合、そのリソースはデフォルトのストレージリソースになります。StorageLocation が指定されていないストレージ設定オプションを持つすべてのコンポーネントはデフォルトのストレージリソースを使用します。デフォルトのストレージリソースは 1 つのみです。アノテーションを持つ複数のリソースが存在する場合、Operator がデフォルトを判別できないためエラーがログに記録されます。
デフォルトのストレージの例
第5章 メータリングの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
5.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- メータリングをインストールします。
- Report に設定できる利用可能なオプションと、その機能の詳細を確認してください。
5.2. Report の作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Report の作成は、メータリングを使用してデータを処理し、分析する手段です。
Report を作成するには、oc を使用して、YAML ファイルで Report リソースを定義し、必要なパラメーターを指定し、これを openshift-metering namespace に作成します。
前提条件
- メータリングがインストール済みです。
手順
openshift-meteringプロジェクトに切り替えます。oc project openshift-metering
$ oc project openshift-meteringCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Report リソースを YAML ファイルとして作成します。
以下の内容を含む YAML ファイルを作成します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 2
queryは、Report の生成に使用する ReportQuery を指定します。レポートする内容に応じて、この値を変更します。オプションの一覧については、oc get reportqueries | grep -v rawを実行します。- 1
- Report が
metadata.nameについて実行する内容を説明する名前を使用します。使用したクエリー、スケジュールまたは期間などが適切な名前に含まれます。 - 3
- 利用可能なデータを使用して実行できるようにするには、
runImmediatelyをtrueに設定するか、またはreportingEndが経過するのを待機するようにするにはfalseに設定します。
以下のコマンドを実行して Report を作成します。
oc create -f <file-name>.yaml
$ oc create -f <file-name>.yaml report.metering.openshift.io/namespace-cpu-request-2019 createdCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
以下のコマンドで、Report およびそれらの
Runningステータスを一覧表示できます。oc get reports
$ oc get reports NAME QUERY SCHEDULE RUNNING FAILED LAST REPORT TIME AGE namespace-cpu-request-2019 namespace-cpu-request Finished 2019-12-30T23:59:59Z 26sCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
5.3. Report 結果の表示 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Report の結果を表示するには、reporting-api Route をクエリーし、OpenShift Container Platform 認証情報を使用して API に対して認証する必要があります。Report は、JSON、CSV、または Tabular 形式で取得できます。
前提条件
- メータリングがインストール済みです。
-
Report の結果にアクセスするには、クラスター管理者であるか、または
openshift-meteringnamespace でreport-exporterロールを使用するアクセスが付与される必要があります。
手順
openshift-meteringプロジェクトに切り替えます。oc project openshift-metering
$ oc project openshift-meteringCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow レポート API で結果についてクエリーします。
reporting-apiへのルートを取得します。meteringRoute="$(oc get routes metering -o jsonpath='{.spec.host}')" echo "$meteringRoute"$ meteringRoute="$(oc get routes metering -o jsonpath='{.spec.host}')" $ echo "$meteringRoute"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 要求で使用する現行ユーザーのトークンを取得します。
token="$(oc whoami -t)"
$ token="$(oc whoami -t)"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 結果を取得するには、
curlを使用してレポートについてのレポート API に対する要求を実行します。reportName=namespace-cpu-request-2019 reportFormat=csv curl --insecure -H "Authorization: Bearer ${token}" "https://${meteringRoute}/api/v1/reports/get?name=${reportName}&namespace=openshift-metering&format=$reportFormat"$ reportName=namespace-cpu-request-20191 $ reportFormat=csv2 $ curl --insecure -H "Authorization: Bearer ${token}" "https://${meteringRoute}/api/v1/reports/get?name=${reportName}&namespace=openshift-metering&format=$reportFormat"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 応答は以下のようになります (出力例は
reportName=namespace-cpu-request-2019およびreportFormat=csvに関連します)。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
第6章 メータリングの使用例 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のサンプル Report を使用して、クラスター内の容量、使用および使用状況の測定を開始します。これらのサンプルでは、メータリングが提供するさまざまなタイプのレポートが事前に定義されたクエリーの選択と共に表示されるケースを示しています。
6.1. 前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- メータリングをインストールします。
- Report の作成および表示 の詳細を確認します。
6.2. クラスター容量の毎時および日次の測定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Report は、クラスター容量を毎時および日次に測定する方法を示しています。日次 Report は毎時 Report の結果を集計することで機能します。
以下は、クラスターの CPU 容量を毎時に測定するレポートです。
クラスターの毎時の CPU 容量の例
- 1
- この期間は
dailyに変更して日次レポートを取得することができますが、大規模なデータセットの場合、毎時レポートを使用してから、毎時データを日次レポートに集計する方がはるかに効率的です。
以下のレポートは、毎時データを日次レポートに集計します。
クラスターの日次の CPU 容量の例
6.3. 1 回のみ実行される Report を使用したクラスター使用状況の測定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の Report は、クラスターの使用状況を特定の開始日以降から測定します。Report は一度だけ実行され、その後は保存して適用します。
クラスターの CPU 使用状況の例
6.4. cron 式を使用したクラスター使用状況の測定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
レポートの期間を設定する際に cron 式を使用することもできます。以下のレポートは、平日の 9am-5pm の間にクラスターの使用状況を観察して CPU の使用状況を測定します。
クラスターの平日の CPU 使用状況の例
第7章 メータリングのトラブルシューティングおよびデバッグ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のセクションを参照して、メータリングに関連する特定の問題のトラブルシューティングとデバッグを行ってください。
このセクションの情報に加えて、次のトピックを確認してください。
7.1. メータリングのトラブルシューティング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングに関連する一般的な問題として、Pod が起動に失敗する問題があります。Pod はリソースがないか、または StorageClass またはシークレットなど、存在しないリソースへの依存関係がある場合に起動に失敗する可能性があります。
7.1.1. 十分なコンピュートリソースはない リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングのインストールまたは実行時にコンピュートリソースがない場合に共通に生じる問題。メータリングにインストールの前提条件で説明されている最小限のリソース要件が適用されていることを確認します。
問題がリソースまたはスケジュールに関連するかどうかを判別するには、Kubernetes ドキュメントの「Managing Resources for Containers」にあるトラブルシューティングの指示に従ってください。
7.1.2. StorageClass が設定されていない リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングでは、デフォルトの StorageClass が動的プロビジョニングに設定されている必要があります。
クラスターに設定された StorageClass があるかどうかをチェックする方法、デフォルトの設定方法、およびメータリングをデフォルト以外の StorageClass を使用するように設定する方法についての詳細は、メータリングの設定方法についてのドキュメントを参照してください。
7.1.3. シークレットが正しく設定されていない リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングに関連する一般的な問題として、永続ストレージの設定時に誤ったシークレットが指定されることがあります。設定ファイルのサンプルを確認し、ストレージプロバイダーのガイドラインに従ってシークレットを作成することを確認してください。
7.2. メータリングのデバッグ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングのデバッグは、各種のコンポーネントと直接対話する場合に大幅に容易になります。以下のセクションでは、Presto および Hive への接続とクエリー方法、および Presto および HDFS コンポーネントのダッシュボードの表示方法について詳しく説明します。
このセクションのコマンドではすべて、メータリングを openshift-metering namespace の OperatorHub 経由でインストールしていることを前提とします。
7.2.1. レポート Operator ログの取得 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のコマンドは、reporting-operatorのログに従います。
oc -n openshift-metering logs -f "$(oc -n openshift-metering get pods -l app=reporting-operator -o name | cut -c 5-)" -c reporting-operator
$ oc -n openshift-metering logs -f "$(oc -n openshift-metering get pods -l app=reporting-operator -o name | cut -c 5-)" -c reporting-operator
7.2.2. presto-cli を使用した Presto のクエリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のコマンドは、Presto をクエリーできる対話型の presto-cli セッションを開きます。このセッションは Presto と同じコンテナー内で実行され、Pod のメモリー制限を作成できる追加の Java インスタンスを起動します。これが実行される場合は、Presto Pod のメモリー要求および制限を引き上げる必要があります。
デフォルトでは、Presto は TLS を使用して通信するように設定されます。Presto クエリーを実行するには、以下のコマンドを実行します。
oc -n openshift-metering exec -it "$(oc -n openshift-metering get pods -l app=presto,presto=coordinator -o name | cut -d/ -f2)" -- /usr/local/bin/presto-cli --server https://presto:8080 --catalog hive --schema default --user root --keystore-path /opt/presto/tls/keystore.pem
$ oc -n openshift-metering exec -it "$(oc -n openshift-metering get pods -l app=presto,presto=coordinator -o name | cut -d/ -f2)" -- /usr/local/bin/presto-cli --server https://presto:8080 --catalog hive --schema default --user root --keystore-path /opt/presto/tls/keystore.pem
このコマンドを実行すると、クエリーを実行できるようにプロンプトが表示されます。show tables from metering; クエリーを使用してテーブルの一覧を表示します。
7.2.3. beeline を使用した Hive のクエリー リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のコマンドでは、Hive をクエリーできる対話型の beeline セッションを開きます。このセッションは Hive と同じコンテナー内で実行され、Pod のメモリー制限を作成できる追加の Java インスタンスを起動します。これが実行される場合は、Hive Pod のメモリー要求および制限を引き上げる必要があります。
oc -n openshift-metering exec -it $(oc -n openshift-metering get pods -l app=hive,hive=server -o name | cut -d/ -f2) -c hiveserver2 -- beeline -u 'jdbc:hive2://127.0.0.1:10000/default;auth=noSasl'
$ oc -n openshift-metering exec -it $(oc -n openshift-metering get pods -l app=hive,hive=server -o name | cut -d/ -f2) -c hiveserver2 -- beeline -u 'jdbc:hive2://127.0.0.1:10000/default;auth=noSasl'
このコマンドを実行すると、クエリーを実行できるようにプロンプトが表示されます。show tables; クエリーを使用してテーブルの一覧を表示します。
7.2.4. Hive Web UI へのポート転送 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次のコマンドを実行します。
oc -n openshift-metering port-forward hive-server-0 10002
$ oc -n openshift-metering port-forward hive-server-0 10002
ブラウザーウィンドウで http://127.0.0.1:10002 を開き、Hive Web インターフェースを表示します。
7.2.5. hdfs へのポート転送 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
namenode に対して以下を実行します。
oc -n openshift-metering port-forward hdfs-namenode-0 9870
$ oc -n openshift-metering port-forward hdfs-namenode-0 9870
ブラウザーウィンドウで http://127.0.0.1:9870 を開き、HDFS Web インターフェースを表示します。
最初のデータノードに対して以下を実行します。
oc -n openshift-metering port-forward hdfs-datanode-0 9864
$ oc -n openshift-metering port-forward hdfs-datanode-0 9864
他のデータノードをチェックするには、上記のコマンドを実行し、hdfs-datanode-0 を情報を表示する Pod に置き換えます。
7.2.6. メータリング Ansible Operator リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングは Ansible Operator を使用してクラスター環境のリソースを監視し、調整します。メータリングのインストールの失敗をデバッグする場合、Ansible ログや、MeteringConfig カスタムリソースのステータスを確認することが役立ちます。
7.2.6.1. Ansible ログへのアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトのインストールでは、メータリング Operator は Pod としてデプロイされます。この場合、ansible コンテナーのログを Pod 内で確認できます。
oc -n openshift-metering logs $(oc -n openshift-metering get pods -l app=metering-operator -o name | cut -d/ -f2) -c ansible
$ oc -n openshift-metering logs $(oc -n openshift-metering get pods -l app=metering-operator -o name | cut -d/ -f2) -c ansible
または、Operator コンテナーのログで出力の要約を確認できます (-c ansible を -c operator に置き換えます)。
7.2.6.2. MeteringConfig ステータスの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
最近の障害についてデバッグするには、MeteringConfig カスタムリソースの .status フィールドを確認することが役立ちます。以下のコマンドは、Invalid タイプのステータスメッセージを表示します。
oc -n openshift-metering get meteringconfig operator-metering -o=jsonpath='{.status.conditions[?(@.type=="Invalid")].message}'
$ oc -n openshift-metering get meteringconfig operator-metering -o=jsonpath='{.status.conditions[?(@.type=="Invalid")].message}'
第8章 メータリングのアンインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリングをお使いの OpenShift Container Platform クラスターから削除することができます。
メータリングは Amazon S3 バケットデータを管理したり、削除したりしません。メータリングのアンインストール後に、メータリングデータを保存するために使用される S3 バケットを手動でクリーンアップする必要があります。
8.1. クラスターからのメータリング Operator の削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Operator のクラスターからの削除 についてのドキュメントを参照して、メータリング Operator を削除します。
クラスターからメータリング Operator を削除しても、その CustomResourceDefinition や管理されるリソースは削除されません。残りのメータリングコンポーネントを削除する方法については、「メータリング namespace のアンインストール」および「 メータリング CustomResourceDefinition のアンインストール」を参照してください。
8.2. メータリング namespace のアンインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
MeteringConfig リソースを取り除き、openshift-metering namespace を削除して、メータリング namespace (例: openshift-metering namespace) をアンインストールします。
前提条件
- メータリング Operator がクラスターから削除されます。
手順
メータリング Operator によって作成されるすべてのリソースを削除します。
oc --namespace openshift-metering delete meteringconfig --all
$ oc --namespace openshift-metering delete meteringconfig --allCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 直前の手順が完了したら、
openshift-meteringnamespace のすべての Pod が削除されるか、または終了状態を報告していることを確認します。oc --namespace openshift-metering get pods
$ oc --namespace openshift-metering get podsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow openshift-meteringnamespace を削除します。oc delete namespace openshift-metering
$ oc delete namespace openshift-meteringCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.3. メータリング CustomResourceDefinition のアンインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
メータリング CustomResourceDefinition (CRD) はメータリング Operator のアンインストールおよび openshift-metering namespace の削除後もクラスターに残ります。
メータリング CRD を削除すると、クラスターの他の namespace での追加のメータリングインストールが中断されます。次に進む前に、他のメータリングのインストールがないことを確認します。
前提条件
-
openshift-meteringnamespace の MeteringConfig カスタムリソースが削除済みです。 -
openshift-meteringnamespace が削除済みです。
手順
残りのメータリング CRD を削除します。
oc get crd -o name | grep "metering.openshift.io" | xargs oc delete
$ oc get crd -o name | grep "metering.openshift.io" | xargs oc deleteCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
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