6.5. インストールプログラムの取得
OpenShift Container Platform をインストールする前に、インストールに使用しているホストにインストールファイルをダウンロードします。
前提条件
- 500 MB のローカルディスク領域がある Linux または macOS を実行するコンピューターが必要です。
手順
- OpenShift Cluster Manager サイトの インフラストラクチャープロバイダー ページにアクセスします。Red Hat アカウントがある場合は、認証情報を使用してログインします。アカウントがない場合はこれを作成します。
- インフラストラクチャープロバイダーを選択します。
インストールタイプのページに移動し、ホストオペレーティングシステムとアーキテクチャーに対応するインストールプログラムをダウンロードして、インストール設定ファイルを保存するディレクトリーにファイルを配置します。
重要インストールプログラムは、クラスターのインストールに使用するコンピューターにいくつかのファイルを作成します。クラスターのインストール完了後は、インストールプログラムおよびインストールプログラムが作成するファイルを保持する必要があります。ファイルはいずれもクラスターを削除するために必要になります。
重要インストールプログラムで作成されたファイルを削除しても、クラスターがインストール時に失敗した場合でもクラスターは削除されません。クラスターを削除するには、特定のクラウドプロバイダー用の OpenShift Container Platform のアンインストール手順を実行します。
インストールプログラムを展開します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。
tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
$ tar -xvf openshift-install-linux.tar.gz
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - Red Hat OpenShift Cluster Manager からインストールプルシークレット をダウンロードします。このプルシークレットを使用し、OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージを提供する Quay.io など、組み込まれた各種の認証局によって提供されるサービスで認証できます。
6.5.1. インストール設定ファイルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Alibaba Cloud にインストールする OpenShift Container Platform クラスターをカスタマイズできます。
前提条件
- OpenShift Container Platform インストールプログラム、およびクラスターのプルシークレットを取得する。
- サブスクリプションレベルでサービスプリンシパルのパーミッションを取得する。
手順
install-config.yaml
ファイルを作成します。インストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、以下のコマンドを実行します。
./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
$ ./openshift-install create install-config --dir <installation_directory>
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<installation_directory>
の場合、インストールプログラムが作成するファイルを保存するためにディレクトリー名を指定します。
ディレクトリーを指定する場合:
-
ディレクトリーに
execute
権限があることを確認します。この権限は、インストールディレクトリーで Terraform バイナリーを実行するために必要です。 - 空のディレクトリーを使用します。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してコピーを行ってください。
プロンプト時に、クラウドの設定の詳細情報を指定します。
オプション: クラスターマシンにアクセスするために使用する SSH キーを選択します。
注記インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、
ssh-agent
プロセスが使用する SSH キーを指定します。- ターゲットとするプラットフォームとして alibabacloud を選択します。
- クラスターをデプロイするリージョンを選択します。
- クラスターをデプロイするベースドメインを選択します。ベースドメインは、クラスターに作成したパブリック DNS ゾーンに対応します。
- クラスターの記述名を指定します。
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を貼り付けます。
クラスターを Alibaba Cloud にインストールするには、Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作する必要があります。
install-config.yaml
ファイルを変更して、credentialsMode
パラメーターをManual
に設定します。credentialsMode
がManual
に設定された install-config.yaml 設定ファイルの例Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
- この行を追加して、
credentialsMode
をManual
に設定します。
-
install-config.yaml
ファイルを変更します。利用可能なパラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」のセクションを参照してください。 install-config.yaml
ファイルをバックアップし、複数のクラスターをインストールするのに使用できるようにします。重要install-config.yaml
ファイルはインストールプロセス時に使用されます。このファイルを再利用する必要がある場合は、この段階でこれをバックアップしてください。
6.5.2. インストール設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする前に、クラスターをホストするクラウドプラットフォームでアカウントを記述し、クラスターのプラットフォームをオプションでカスタマイズするためにパラメーターの値を指定します。install-config.yaml
インストール設定ファイルを作成する際に、コマンドラインで必要なパラメーターの値を指定します。クラスターをカスタマイズする場合、install-config.yaml
ファイルを変更して、プラットフォームについての詳細情報を指定できます。
インストール後は、これらのパラメーターを install-config.yaml
ファイルで変更することはできません。
6.5.2.1. 必須設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
必須のインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
|
| 文字列 |
|
クラウドプロバイダーのベースドメイン。ベースドメインは、OpenShift Container Platform クラスターコンポーネントへのルートを作成するために使用されます。クラスターの完全な DNS 名は、 |
|
|
Kubernetes リソース | オブジェクト |
|
クラスターの名前。クラスターの DNS レコードはすべて |
|
|
インストールを実行する特定のプラットフォームの設定: | オブジェクト |
| Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット を取得して、Quay.io などのサービスから OpenShift Container Platform コンポーネントのコンテナーイメージをダウンロードすることを認証します。 |
|
6.5.2.2. ネットワーク設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
既存のネットワークインフラストラクチャーの要件に基づいて、インストール設定をカスタマイズできます。たとえば、クラスターネットワークの IP アドレスブロックを拡張するか、デフォルトとは異なる IP アドレスブロックを指定できます。
IPv4 アドレスのみがサポートされます。
Globalnet は、Red Hat OpenShift Data Foundation ディザスターリカバリーソリューションではサポートされていません。局地的なディザスターリカバリーのシナリオでは、各クラスター内のクラスターとサービスネットワークに重複しない範囲のプライベート IP アドレスを使用するようにしてください。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| クラスターのネットワークの設定。 | オブジェクト 注記
インストール後に |
| インストールする Red Hat OpenShift Networking ネットワークプラグイン。 |
|
| Pod の IP アドレスブロック。
デフォルト値は 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23
|
|
IPv4 ネットワーク |
CIDR (Classless Inter-Domain Routing) 表記の IP アドレスブロック。IPv4 ブロックの接頭辞長は |
|
それぞれの個別ノードに割り当てるサブネット接頭辞長。たとえば、 | サブネット接頭辞。
デフォルト値は |
|
サービスの IP アドレスブロック。デフォルト値は OpenShift SDN および OVN-Kubernetes ネットワークプラグインは、サービスネットワークの単一 IP アドレスブロックのみをサポートします。 | CIDR 形式の IP アドレスブロックを持つ配列。以下に例を示します。 networking: serviceNetwork: - 172.30.0.0/16
|
| マシンの IP アドレスブロック。 複数の IP アドレスブロックを指定する場合は、ブロックが重複しないようにしてください。 | オブジェクトの配列。以下に例を示します。 networking: machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16
|
|
| CIDR 表記の IP ネットワークブロック。
例: 注記
優先される NIC が置かれている CIDR に一致する |
6.5.2.3. オプションの設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
オプションのインストール設定パラメーターは、以下の表で説明されています。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ノードの信頼済み証明書ストアに追加される PEM でエンコードされた X.509 証明書バンドル。この信頼バンドルは、プロキシーが設定される際にも使用できます。 | 文字列 |
| オプションのコアクラスターコンポーネントのインストールを制御します。オプションのコンポーネントを無効にすることで、OpenShift Container Platform クラスターのフットプリントを削減できます。詳細は、インストール の「クラスター機能ページ」を参照してください。 | 文字列配列 |
|
有効にするオプション機能の初期セットを選択します。有効な値は | 文字列 |
|
オプションの機能のセットを、 | 文字列配列 |
| コンピュートノードを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コンピュートマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコンピュートマシン (ワーカーマシンとしても知られる) の数。 |
|
| 機能セットのクラスターを有効にします。機能セットは、デフォルトで有効にされない OpenShift Container Platform 機能のコレクションです。インストール中に機能セットを有効にする方法の詳細は、「機能ゲートの使用による各種機能の有効化」を参照してください。 |
文字列。 |
| コントロールプレーンを設定するマシンの設定。 |
|
|
プール内のマシンの命令セットアーキテクチャーを決定します。現在、さまざまなアーキテクチャーのクラスターはサポートされていません。すべてのプールは同じアーキテクチャーを指定する必要があります。有効な値は | 文字列 |
|
コントロールプレーンマシンで同時マルチスレッドまたは 重要 同時スレッドを無効にする場合は、容量計画においてマシンパフォーマンスの大幅な低下が考慮に入れられていることを確認します。 |
|
|
|
|
|
|
|
| プロビジョニングするコントロールプレーンマシンの数。 |
サポートされる値は |
| Cloud Credential Operator (CCO) モード。モードを指定しないと、CCO は指定された認証情報の機能を動的に判別しようとします。この場合、複数のモードがサポートされるプラットフォームで Mint モードが優先されます。 注記 すべてのクラウドプロバイダーですべての CCO モードがサポートされているわけではありません。CCO モードの詳細は、Cluster Operators リファレンス の Cloud Credential Operator を参照してください。 注記
AWS アカウントでサービスコントロールポリシー (SCP) が有効になっている場合は、 |
|
|
FIPS モードを有効または無効にします。デフォルトは 重要
クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された Red Hat Enterprise Linux (RHEL) コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。FIPS 検証済み/Modules In Process 暗号ライブラリーの使用は、 注記 Azure File ストレージを使用している場合、FIPS モードを有効にすることはできません。 |
|
| release-image コンテンツのソースおよびリポジトリー。 |
オブジェクトの配列。この表の以下の行で説明されているように、 |
|
| 文字列 |
| 同じイメージが含まれる可能性のあるリポジトリーを 1 つ以上指定します。 | 文字列の配列。 |
| Kubernetes API、OpenShift ルートなどのクラスターのユーザーに表示されるエンドポイントをパブリッシュまたは公開する方法。 |
このパラメーターを 重要
フィールドの値が |
| クラスターマシンへのアクセスを認証するための SSH キー。 注記
インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、 |
たとえば、 |
6.5.2.4. 追加の Alibaba Cloud 設定パラメーター リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Alibaba Cloud の追加の設定パラメーターは、以下の表で説明されています。alibabacloud
パラメーターは、Alibaba Cloud にインストールするときに使用される設定です。defaultMachinePlatform
パラメーターは、独自のプラットフォーム設定を定義しないマシンプール用に Alibaba Cloud にインストールするときに使用されるデフォルト設定です。
これらのパラメーターは、指定されているコンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方に適用されます。
定義されている場合、パラメーターcompute.platform.alibabacloud
および controlPlane.platform.alibabacloud
は、コンピュートマシンおよびコントロールプレーンマシンの platform.alibabacloud.defaultMachinePlatform
設定をそれぞれ上書きします。
パラメーター | 説明 | 値 |
---|---|---|
| ECS インスタンスの作成に使用される imageID。ImageID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
InstanceType は、ECS インスタンスタイプを定義します。例: | 文字列。 |
|
システムディスクのカテゴリーを定義します。例: | 文字列。 |
| システムディスクのサイズをギビバイト (GiB) 単位で定義します。 | integer |
|
使用できるアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| ECS インスタンスの作成に使用される imageID。ImageID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
InstanceType は、ECS インスタンスタイプを定義します。例: | 文字列。 |
|
システムディスクのカテゴリーを定義します。例: | 文字列。 |
| システムディスクのサイズをギビバイト (GiB) 単位で定義します。 | integer |
|
使用できるアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| 必須。クラスターが作成される Alibaba Cloud リージョン。 | 文字列。 |
| クラスターがインストールされる既存のリソースグループの ID。空の場合、インストールプログラムはクラスターの新しいリソースグループを作成します。 | 文字列。 |
| クラスター用に作成されたすべての Alibaba Cloud リソースに適用する追加のキーと値。 | オブジェクト。 |
| クラスターをインストールする必要がある既存の VPC の ID。空の場合、インストールプログラムはクラスターの新規 VPC を作成します。 | 文字列。 |
| クラスターリソースが作成される既存の VSwitch の ID リスト。既存の VSwitch は、既存の VPC も使用している場合にのみ使用できます。空の場合、インストールプログラムはクラスターの新しい VSwitch を作成します。 | 文字列リスト。 |
| コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ECS インスタンスの作成に使用する必要があるイメージ ID。設定されている場合、イメージ ID はクラスターと同じリージョンに属している必要があります。 | 文字列。 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ECS インスタンスの作成に使用される ECS インスタンスタイプ。例: | 文字列。 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方におけるシステムディスクのカテゴリー。例: |
文字列、たとえば ""、 |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、ギビバイト (GiB) 単位のシステムディスクのサイズ。最小値は | integer |
|
コンピュートマシンとコントロールプレーンマシンの両方で、使用可能なアベイラビリティーゾーンのリスト。例: | 文字列リスト。 |
| クラスターの内部 API の DNS レコードを追加する既存のプライベートゾーンの ID。既存のプライベートゾーンは、既存の VPC も使用している場合にのみ使用できます。プライベートゾーンは、サブネットを含む VPC に関連付ける必要があります。プライベートゾーンを未設定のままにして、インストールプログラムがプライベートゾーンを作成するようにします。 | 文字列。 |
6.5.3. Alibaba Cloud 用にカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
インストール設定ファイル (install-config.yaml
) をカスタマイズして、クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定したり、必要なパラメーターの値を変更したりできます。
- 1
- 必須。インストールプログラムにより、クラスター名の入力を求められます。
- 2
- インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされている値は
OVNKubernetes
とOpenShiftSDN
です。デフォルトの値はOVNkubernetes
です。 - 3
- オプション。独自のプラットフォーム設定を定義しないマシンプールのパラメーターを指定します。
- 4
- 必須。インストールプログラムにより、クラスターをデプロイするリージョンの入力を求められます。
- 5
- オプション。クラスターをインストールする必要がある既存のリソースグループを指定します。
- 8
- 必須。インストールプログラムは、プルシークレットの入力を求めます。
- 9
- オプション。インストールプログラムは、クラスター内のマシンへのアクセスに使用する SSH キー値の入力を求めます。
- 6 7
- オプション。これらは vswitchID 値の例です。
6.5.4. 必要なインストールマニフェストの生成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
クラスターがマシンを設定するために必要な Kubernetes マニフェストと Ignition 設定ファイルを生成する必要があります。
手順
インストールプログラムが含まれているディレクトリーから次のコマンドを実行して、マニフェストを生成します。
openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
$ openshift-install create manifests --dir <installation_directory>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<installation_directory>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。
6.5.5. Cloud Credential Operator ユーティリティーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Cloud Credential Operator (CCO) が手動モードで動作しているときにクラスターの外部からクラウドクレデンシャルを作成および管理するには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) バイナリーを抽出して準備します。
ccoctl
ユーティリティーは、Linux 環境で実行する必要がある Linux バイナリーです。
前提条件
- クラスター管理者のアクセスを持つ OpenShift Container Platform アカウントを使用できる。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージを取得します。
RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから CCO コンテナーイメージを取得します。
CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
$ CCO_IMAGE=$(oc adm release info --image-for='cloud-credential-operator' $RELEASE_IMAGE -a ~/.pull-secret)
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記$RELEASE_IMAGE
のアーキテクチャーが、ccoctl
ツールを使用する環境のアーキテクチャーと一致していることを確認してください。以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージ内の CCO コンテナーイメージから
ccoctl
バイナリーを抽出します。oc image extract $CCO_IMAGE --file="/usr/bin/ccoctl" -a ~/.pull-secret
$ oc image extract $CCO_IMAGE --file="/usr/bin/ccoctl" -a ~/.pull-secret
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、権限を変更して
ccoctl
を実行可能にします。chmod 775 ccoctl
$ chmod 775 ccoctl
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
ccoctl
を使用する準備ができていることを確認するには、次のコマンドを実行してヘルプファイルを表示します。ccoctl --help
$ ccoctl --help
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ccoctl --help
の出力Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
6.5.6. ccoctl ツールを使用した OpenShift Container Platform コンポーネントのクレデンシャルの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift Container Platform Cloud Credential Operator (CCO) ユーティリティーを使用して、Alibaba Cloud RAM ユーザーとクラスター内コンポーネントごとのポリシーの作成を自動化できます。
デフォルトで、ccoctl
はコマンドが実行されるディレクトリーにオブジェクトを作成します。オブジェクトを別のディレクトリーに作成するには、--output-dir
フラグを使用します。この手順では、<path_to_ccoctl_output_dir>
を使用してこの場所を参照します。
前提条件
以下が必要になります。
-
ccoctl
バイナリーを抽出して準備している。 - OpenShift Container Platform クラスターを作成するための十分な権限を持つ RAM ユーザーを作成している。
-
その RAM ユーザーの AccessKeyID (
access_key_id
) と AccessKeySecret (access_key_secret
) をローカルコンピューターの~/.alibabacloud/credentials
ファイル に追加しました。
手順
以下のコマンドを実行して、
$RELEASE_IMAGE
変数を設定します。RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
$ RELEASE_IMAGE=$(./openshift-install version | awk '/release image/ {print $3}')
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform リリースイメージから
CredentialsRequest
オブジェクトのリストを抽出します。oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ $RELEASE_IMAGE
$ oc adm release extract \ --credentials-requests \ --cloud=alibabacloud \ --to=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \
1 $RELEASE_IMAGE
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
credrequests
は、CredentialsRequest
オブジェクトのリストが格納されるディレクトリーです。ディレクトリーが存在しない場合、このコマンドはディレクトリーを作成します。
注記このコマンドの実行には少し時間がかかる場合があります。
クラスターでクラスター機能を使用して 1 つ以上のオプションコンポーネントを無効にする場合は、無効なコンポーネントの
CredentialsRequest
カスタムリソースを削除します。Alibaba Cloud 上の OpenShift Container Platform 4.12 の
credrequests
ディレクトリーの内容の例0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
0000_30_machine-api-operator_00_credentials-request.yaml
1 0000_50_cluster-image-registry-operator_01-registry-credentials-request-alibaba.yaml
2 0000_50_cluster-ingress-operator_00-ingress-credentials-request.yaml
3 0000_50_cluster-storage-operator_03_credentials_request_alibaba.yaml
4 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ccoctl
ツールを使用して、credrequests
ディレクトリーですべてのCredentialsRequest
オブジェクトを処理します。ツールを使用するには、次のコマンドを実行します。
ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
$ ccoctl alibabacloud create-ram-users \ --name <name> \ --region=<alibaba_region> \ --credentials-requests-dir=<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests \ --output-dir=<path_to_ccoctl_output_dir>
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
-
<name>
は、追跡用に作成されたクラウドリソースにタグを付けるために使用される名前です。 -
<alibaba_region>
は、クラウドリソースが作成される Alibaba Cloud リージョンです。 -
<path_to_directory_with_list_of_credentials_requests>/credrequests
は、コンポーネントCredentialsRequest
オブジェクトのファイルを含むディレクトリーです。 -
<path_to_ccoctl_output_dir>
は、生成されたコンポーネントクレデンシャルシークレットが配置されるディレクトリーです。
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記RAM ユーザーは、同時に最大 2 つの AccessKey を持つことができます。
ccoctl alibabacloud create-ram-users
を 3 回以上実行すると、以前に生成されたマニフェストシークレットが古くなり、新しく生成されたシークレットを再適用する必要があります。-
OpenShift Container Platform シークレットが作成されていることを確認します。
ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
$ ls <path_to_ccoctl_output_dir>/manifests
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例:
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
openshift-cluster-csi-drivers-alibaba-disk-credentials-credentials.yaml openshift-image-registry-installer-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-ingress-operator-cloud-credentials-credentials.yaml openshift-machine-api-alibabacloud-credentials-credentials.yaml
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow RAM ユーザーとポリシーが Alibaba Cloud にクエリーを実行して作成されていることを確認できます。詳細については、RAM ユーザーとポリシーのリスト表示に関する Alibaba Cloud のドキュメントを参照してください。
生成されたクレデンシャルファイルをターゲットマニフェストディレクトリーにコピーします。
cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
$ cp ./<path_to_ccoctl_output_dir>/manifests/*credentials.yaml ./<path_to_installation>dir>/manifests/
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow ここで、
<path_to_ccoctl_output_dir>
-
ccoctl alibabacloud create-ram-users
コマンドによって作成されるディレクトリーを指定します。 <path_to_installation_dir>
- インストールプログラムがファイルを作成するディレクトリーを指定します。