第5章 クラスターリソースの設定
本章ではクラスター内にリソースを設定する方法について説明していきます。
5.1. リソースの作成
次のコマンドを使用してクラスターリソースを作成します。
pcs resource create resource_id standard:provider:type|type [resource options]
例えば、次のコマンドでは VirtualIP という名前で標準が
ocf
、プロバイダーが heartbeat
、タイプが IPaddr2
のリソースを作成しています。リソースのフローティングアドレスは 192.168.0.120、リソースが実行しているかどうかの確認が 30 秒毎に行われます。
# pcs resource create VirtualIP ocf:heartbeat:IPaddr2 ip=192.168.0.120 cidr_netmask=24 op monitor interval=30s
standard と provider のフィールドを省略して次のようにすることもできます。標準とプロバイダーはそれぞれ
ocf
と heartbeat
にデフォルト設定されます。
# pcs resource create VirtualIP IPaddr2 ip=192.168.0.120 cidr_netmask=24 op monitor interval=30s
設定したリソースを削除する場合は次のコマンドを使用します。
pcs resource delete resource_id
例えば、次のコマンドでは
VirtualIP
というリソース ID の既存リソースを削除しています。
# pcs resource delete VirtualIP
pcs resource create
コマンドのフィールド、resource_id、standard、provider、type については 「リソースのプロパティ」 を参照してください。- リソースごとにパラメーターを指定する方法については 「リソース固有のパラメーター」 を参照してください。
- リソースの動作をクラスターが決定する場合に使用するリソースのメタオプションを定義する方法については 「リソースのメタオプション」 を参照してください。
- リソースで行う動作を定義する方法については 「リソースの動作」 を参照してください。