第9章 APIcast の移行ガイド
本移行ガイドは、ダウンロード可能な Nginx 設定ファイルを使用するバージョンで動作している任意のゲートウェイに適用することができます。バージョン 2.0 から 3.1 までの APIcast を使用している場合は、カスタマイズされたアプローチからの移行 を参照してください。
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9.1. 重要な留意事項
移行のシナリオを分析する際に留意すべき要素は以下のとおりです。
- 最新の APIcast ゲートウェイアーキテクチャーは、以前のバージョンとは異なります。ルーティングおよび承認に関するロジックのほとんどは、純粋に Lua で行われます。これにより、Nginx 設定ファイルが効率的で再利用可能な状態が維持されます。
- 最新バージョンの APIcast に追加された新機能の多くは、現在のゲートウェイに組み込まれたほとんどのカスタムロジックに置き換わることができます。標準バージョンの APIcast に含まれる機能および動作をすべて確認する必要があります。また、必要なその他の機能が 標準の APIcast ポリシー に含まれていることを確認します。
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以前のバージョンでは、
Native Openresty
インストールのみが可能でしたが、複数の 展開オプションが 利用可能です。
APIcast ゲートウェイアーキテクチャーの変更により、単一のゲートウェイインスタンスを通じて複数のサービスがサポートされます。つまり、1 つのゲートウェイを通じて複数の 3scale サービスを公開する場合、複数のサービスをサポートするために nginx.conf
をカスタマイズする必要はありません。ただし、互換性を確認するために、カスタム機能を移行する前に、これまで何らかのカスタムロジックまたは設定を必要とした標準の動作を、最新バージョンでテストする必要があります。