第1章 Liquid リファレンス
1.1. Liquid とは
Liquid はシンプルなプログラミング言語で、API プロバイダーが利用可能な 3scale システムからのデータのほとんどを表示および処理するのに使用されます。Liquid は元来 Shopify が開発したもので、Web を通じて他の多くのコンテンツ管理システム (CMS) エンジンで使用されています。3scale プラットフォームでは、これを使用してサーバー側のデータを API 開発者に公開し、高いセキュリティーレベルを維持しながらデベロッパーポータルの有用性を大幅に向上させています。
1.1.1. メリットとデメリット
Liquid は、主にサーバー側のデータを取得してデベロッパーポータルのページに表示するのに使用されます。しかし、Liquid にはこれ以外にも多くの機能があります。以下の用途にも使用することができます。
- サーバー側のデータに基づきページの DOM およびコンテンツを変更する。
- ページ、パーシャル、およびレイアウトにロジックを追加する。
- 開発者に送信されるメールのテンプレートを操作する。
Liquid が問題解決の最適解を提供しないケースもあります。主に、ユーザーからのインプットやページの URL などの動的なデータを使用しなければならない場合です。
一般的なアドバイスとしては、ページにロジックを追加する手段としてまず Liquid を使用し、不可能であること、または過度に複雑になることが分かったら、JavaScript に切り替える、あるいは JavaScript に Liquid を追加する (Liquid は JS との組み合わせでも適切に機能するため) ことを推奨します。