3.2. ステップ 1: OpenShift をセットアップする


OpenShift クラスターが稼働中である場合は、本手順を省略できます。稼働中でなければ、以下の手順に従ってください。

実稼働デプロイメントの場合は、OpenShift のインストール手順 に従います。

本チュートリアルでは、OpenShift クラスターは以下を使用してインストールされます。

  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7
  • Docker コンテナー環境 (v1.10.3)
  • OpenShift Origin コマンドラインインターフェース (CLI) v1.3.1

3.2.1. Docker コンテナー環境のインストール

Red Hat が提供する Docker 形式のコンテナーイメージは、RHEL の Extras チャンネルの一部としてリリースされています。追加のリポジトリーを有効にするには、Subscription Manager または yum-config-manager を使用できます。詳細は、RHEL の製品ドキュメント を参照してください。

AWS EC2 インスタンスにデプロイされた RHEL 7 では、以下の手順を使用します。

  1. すべてのリポジトリーを一覧表示します。

    sudo yum repolist all
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  2. *-extras リポジトリーを探し、有効にします。

    sudo yum-config-manager --enable rhui-REGION-rhel-server-extras
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  3. Docker 形式のコンテナーイメージをインストールします。

    sudo yum install docker docker-registry
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  4. /etc/sysconfig/docker ファイルに以下の行を追加するか、アンコメントして、172.30.0.0/16 のセキュアでないレジストリーを追加します。

    INSECURE_REGISTRY='--insecure-registry 172.30.0.0/16'
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  5. Docker サービスを開始します。

    sudo systemctl start docker
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以下のコマンドを使用すると、コンテナーサービスが実行していることを確認できます。

sudo systemctl status docker
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3.2.2. OpenShift クラスターを開始する

OpenShift リリースページ から、クライアントツールの最新の安定版リリース (openshift-origin-client-tools-VERSION-linux-64bit.tar.gz) をダウンロードし、アーカイブから抽出した Linux oc バイナリーを PATH に置きます。

注記
  • コマンドの oc cluster セットは、1.3 以降のリリースでのみ使用できることに注意してください。
  • docker コマンドは root ユーザーとして実行されるため、oc または docker コマンドはすべて root 権限で実行する必要があります。

docker コマンドを実行する権限のあるユーザーでターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。

oc cluster up
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出力の最後に、デプロイされたクラスターの情報が表示されます。

    -- Server Information ...
      OpenShift server started.
      The server is accessible via web console at:
      https://172.30.0.112:8443

      You are logged in as:
        User:     developer
        Password: developer

      To login as administrator:
        oc login -u system:admin
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OpenShift サーバーに割り当てられた IP アドレスを書き留めておきます。本チュートリアルでは OPENSHIFT-SERVER-IP をその IP アドレスに置き換えてください。

3.2.2.1. リモートサーバーでの OpenShift クラスターのセットアップ

OpenShift クラスターをリモートサーバーにデプロイする場合、クラスターの起動時にパブリックホスト名とルーティング接尾辞を明示的に指定し、OpenShift Web コンソールへリモートアクセスできるようにする必要があります。

たとえば、AWS EC2 インスタンスでデプロイする場合は、以下のオプションを指定する必要があります。

oc cluster up --public-hostname=ec2-54-321-67-89.compute-1.amazonaws.com --routing-suffix=54.321.67.89.xip.io
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ec2-54-321-67-89.compute-1.amazonaws.com はパブリックドメイン、54.321.67.89 はインスタンスの IP アドレスに置き換えます。これにより、https://ec2-54-321-67-89.compute-1.amazonaws.com:8443 で OpenShift Web コンソールにアクセスできるようになります。

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