第6章 インスタンスとしてのベアメタルノードの使用


このユースケースでは、ベアメタルノードを下層のハードウェアとして使用するインスタンスをデプロイすることができます。Sahara は、ビッグデータクラスター作成時に 2 つの内部タスクを実行します。

  1. Heat は、インスタンスの作成 (必須ネットワークを含む) に使用されます。
  2. インスタンスの準備が整ったら (openstack server listACTIVE の状態)、sahara は各ノードに接続して、指定されたビッグデータプラグインの設定を適用します。これには、ビッグデータインスタンスの準備が整うまでの追加のソフトウェアのインストール、サービスの起動、およびその他のタスクが含まれます。

6.1. 前提条件

  • オーバークラウド上で Bare Metal Provisioning (ironic) と Data Processing (sahara) をデプロイする際には、デフォルトのパラメーターを使用します。
  • ベアメタルノードはすべて、事前定義済みのフレーバー (以下 baremetal_flavor と呼ぶ) の下でグループ化される必要があります。
  • 仮想ノードとベアメタルノードを組み合わせた混合設定はテスト済みではないため、サポートされない場合があります。

一般的には、仮想インスタンスは通常プライベートプロジェクトネットワークに接続されてから、パブリックネットワーク上の Floating IP プールを介してアクセス可能となります)。ただし、ironic によって管理されるベアメタルマシンが単一のネットワークでのみアクセス可能な場合には、問題が発生する場合があります。そのため、sahara のクラスターは Floating IP アドレスプールを使用せずに、そのネットワークのみを使用するように設定すべきです。この問題は、ベアメタルノードに限られず、sahara が仮想マシンのみで使用されている場合にも発生する可能性があります。

6.2. イメージの生成

sahara-image-elements (追加の baremetal スイッチを含む) を使用してベアメタルノード用のイメージを生成する必要がある可能性があります。この作業を行う場合は、カーネルと initrd イメージも生成する必要があります。ただし、通常 sahara-image-elements によって生成されるイメージは完全なディスクイメージとして機能するため、ベアメタルイメージを生成する必要が全くない場合もあります。フレーバーには一時ディスクが必要で、それによりさらにパーティションイメージが必要となるため、ベアメタルイメージは、MapR プラグインに必要な場合があります。現在、生成スクリプトには、ベアメタルイメージの作成を妨げる既知の問題があります。これは、今後の更新で解決される見込みです。

イメージが生成されたら、それらを glance にアップロードして、sahara で登録します。

6.3. クラスターの作成

CDH プラグインを使用したテストシナリオの例を以下に示します。

  1. CDH ノードグループテンプレートおよびクラスターテンプレートの標準的なセットを作成します。ただし、このユースケースでは、新規 baremetal_flavor を指定する必要があり、Floating IP アドレスプールは必要ない可能性があります。たとえば、以下のように割り当てます。

    • 1x manager
    • 1x master-core
    • 1x master-additional
    • 1x worker-nm-dn
  2. dfs_replication1 に設定して有効化します。
  3. フレーバーを baremetal_flavor に設定します。
  4. クラスターを作成します。作成されるクラスターは、正常に初期化され、デプロイされるインスタンスはベアメタルノードを使用するはずです。
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