1.4. multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルのリリースノート


multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルの新機能と機能拡張、サポート、非推奨、削除、およびエラータバグ修正を説明します。

重要: このドキュメントに、OpenShift Container Platform のリリースノートは含まれていません。OpenShift Container Platform クラスターは、OpenShift Container Platform リリースノート を参照してください。

非推奨: multicluster engine Operator 2.3 以前のバージョンはサポートされなくなりました。ドキュメントはそのまま利用できますが、エラータやその他の更新は提供されません。

ベストプラクティス: 最新バージョンにアップグレードします。

  • このドキュメントでは、特定のコンポーネントまたは機能が OpenShift Container Platform のより新しいバージョンでのみデプロイおよびテストされている場合を除き、サポートされている最も古い OpenShift Container Platform バージョンを参照します。
  • 完全なサポート情報は、multicluster engine Operator のサポートマトリックス を参照してください。ライフサイクルの情報は、Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー を参照してください。
  • 現在サポートされているリリースのいずれか、製品ドキュメントで問題が発生した場合は、Red Hat サポート にアクセスして、トラブルシューティングを行ったり、ナレッジベース の記事を表示したり、サポートチームに連絡したり、ケースを開いたりすることができます。認証情報でログインする必要があります。
  • Red Hat Customer Portal FAQ で、カスタマーポータルのドキュメントの詳細を確認することもできます。

1.4.1. multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルの新機能

さまざまなインフラストラクチャークラウドプロバイダー、プライベートクラウド、オンプレミスデータセンターにわたる Kubernetes クラスターを作成、インポート、管理、破棄するための multicluster engine for Kubernetes Operator の新機能を説明します。

multicluster engine Operator バージョン 2.8 は、クラスターライフサイクル管理用の Red Hat Advanced Cluster Management バージョン 2.13 とともにリリースされています。ただし、multicluster engine Operator は、OpenShift Container Platform ハブクラスターでも使用できます。

サポートされている OpenShift Container Platform バージョンを含む詳細なサポート情報は、multicluster engine Operator のサポートマトリックス を参照してください。ライフサイクルの情報は、Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー を参照してください。

重要: Cluster Management では、Cloud Native Computing Foundation (CNCF) Kubernetes Conformance Program を通じて認定されたすべてのプロバイダーがサポートされています。ハイブリッドクラウドマルチクラスター管理には、CNFC が認定したベンダーを選択してください。

CNFC プロバイダーの使用は、次の情報を参照してください。

1.4.1.1. コンポーネントの新機能と機能拡張

特定のコンポーネントの新機能を詳しく説明します。

注記: 一部の機能とコンポーネントは、テクノロジープレビュー として指定およびリリースされています。

重要: multicluster engine Operator 2.7 以降の Hosted Control Plane ドキュメントは、OpenShift Container Platform ドキュメント内にあります。OpenShift Container Platform ドキュメントの Hosted Control Plane の概要 を参照してください。

multicluster engine Operator 2.6 を使用している場合、Hosted Control Plane ドキュメントは Red Hat Advanced Cluster Management 製品ドキュメント内にあります。Red Hat Advanced Cluster Management の Hosted Control Plane を参照してください。

1.4.1.2. インストール

multicluster engine Operator のインストールに関連する新機能と機能拡張を説明します。

  • テクノロジープレビュー: multicluster engine Operator のインストール時に、Kubernetes Cluster API を有効にできるようになりました。cluster-api-preview は、管理クラスター内から Cluster API ライフサイクルを処理する機能を提供します。
  • テクノロジープレビュー: Amazon Web Services (AWS) クラスターの作成、設定、管理には、Kubernetes スタイルの API を提供する cluster-api-provider-aws-preview も使用できます。

    どちらの機能も テクノロジープレビュー としてリリースされており、デフォルトでは無効になっています。cluster-api-provider-aws-preview リソースを使用するには、cluster-api-preview リソースを有効にする必要があります。Kubernetes Cluster API ドキュメントで Cluster API に関する説明を参照してください。

1.4.1.3. クラスター管理

multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルの新機能と機能拡張を説明します。

  • Discovery ISO を生成するときに、最小限の ISO と完全な ISO のどちらが必要かを指定できるようになりました。詳細は、コンソールを使用したホストの追加 を参照してください。
  • Assisted Installer で External プラットフォームタイプを使用できるようになりました。これにより、クラウドプロバイダーの統合コンポーネントを使用できます。詳細は、AgentClusterInstall カスタムリソースの作成 を参照してください。
  • 高可用性の OpenShift Container Platform コントロールプレーンを使用してクラスターをインストールできるようになりました。詳細は、AgentClusterInstall カスタムリソースの作成 を参照してください。
1.4.1.3.1. Red Hat Advanced Cluster Management インテグレーションを使用する multicluster engine Operator

スタンドアロンの multicluster engine Operator をクラスター管理に使用した後に Red Hat Advanced Cluster Management をインストールした場合、すべての Red Hat Advanced Cluster Management 機能にアクセスできます。Red Hat Advanced Cluster Management の統合により、multicluster engine Operator で次の新機能を使用できるようになります。

multicluster engine Operator から検出およびインポートされたホストクラスターの命名規則を変更し、すべてのホストクラスターにフリート全体で一意の名前を付けるように Red Hat Advanced Cluster Management ハブクラスターを設定できるようになりました。 Red Hat Advanced Cluster Management での multicluster engine Operator ホステッドクラスターの検出 を参照してください。

1.4.2. multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルのエラータ更新

multicluster engine Operator の場合、エラータの更新はリリース時に自動的に適用されます。

リリースノートが記載されていない場合は、現時点で製品にエラータリリースがありません。

重要: 参考までに、Jira リンクと Jira 番号がコンテンツに追加され、内部で使用される可能性があります。ユーザーは、アクセス権が必要なリンクを利用できない可能性があります。

1.4.2.1. エラータ 2.8.2

  • 1 つ以上の製品コンテナーイメージに更新を配信します。
  • プロビジョニングされたクラスターの API サーバーがアクセス不能になった場合に、プロビジョニングされたクラスターをハブクラスターにインポートできるように、追加のインポート試行を開始します。(ACM-19497)

1.4.2.2. エラータ 2.8.1

  • 1 つ以上の製品コンテナーイメージに更新を配信します。
  • infrastructure-operator をデプロイするときに、問題のある rhcos イメージをデフォルト設定から削除します。(ACM-19146)

1.4.3. multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルの既知の問題と制限

このリリースの multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクル の既知の問題と制限、または以前のリリースから続く既知の問題を確認してください。

クラスター管理の既知の問題と制限は、multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクル ドキュメントに含まれています。Red Hat Advanced Cluster Management と 統合された multicluster engine Operator の既知の問題は、Red Hat Advanced Cluster Management のリリースノート に記載されています。

重要: このドキュメントに、OpenShift Container Platform のリリースノートは含まれていません。OpenShift Container Platform クラスターは、OpenShift Container Platform リリースノート を参照してください。

1.4.3.1. インストール

multicluster engine Operator のインストール中に発生する既知の問題と制限を説明します。

1.4.3.1.1. installNamespace フィールドには値を 1 つだけ指定できる

managed-serviceaccount アドオンを有効にする場合、ManagedClusterAddOn リソースの installNamespace フィールドの値として open-cluster-management-agent-addon が必要です。その他の値は無視されます。managed-serviceaccount アドオンエージェントは、マネージドクラスターの open-cluster-management-agent-addon namespace に常にデプロイされます。

1.4.3.2. クラスター

クラスターの作成、検出、インポート、削除に関する問題や、multicluster engine Operator のクラスター管理に関するその他の問題など、multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルの既知の問題と制限を説明します。

インフラストラクチャーノードで NoExecute 効果を持つ node-role.kubernetes.io/infra taint を使用すると、アドオン Pod がスタックする可能性があります。

この問題を回避するには、node-role.kubernetes.io/infra taint に対して NoExecute ではなく NoSchedule 効果を使用するか、インフラストラクチャーノードから node-role.kubernetes.io/infra taint を削除します。

1.4.3.2.2. local-cluster が無効な場合にエージェントが削除されない

MultiClusterHub リソースで、disableHubSelfManagement オプションを true に設定して local-cluster を無効にすると、エージェントがハブから自動的に削除されません。この問題が発生するのは、ハブクラスターをバージョン 2.13 にアップグレードしてから 60 分後までの間だけです。

この問題を回避してエージェントを削除するには、次の手順を実行します。

  1. klusterlet リソースを手動で削除します。

    oc delete klusterlet klusterlet
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  2. klusterlet リソースが存在しない場合は、エージェントとアドオンの namespace を削除します。

    oc delete namespace --ignore-not-found open-cluster-management-agent open-cluster-management-agent-addon
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1.4.3.2.3. nmstate の制限事項

コピーアンドペースト機能を設定することで、開発を迅速化します。assisted-installercopy-from-mac 機能を設定するには、nmstate 定義インターフェイスと mac-mapping インターフェイスに mac-address を追加する必要があります。mac-mapping インターフェイスは、nmstate 定義インターフェイスの外部で提供されます。そのため、同じ mac-address を 2 回指定する必要があります。

1.4.3.2.4. マネージドクラスターセットを削除してもそのラベルが自動的に削除されない

ManagedClusterSet を削除した後に、クラスターセットに関連付ける各マネージドクラスターに追加されるラベルは自動的に削除されません。削除したマネージドクラスターセットに含まれる各マネージドクラスターからラベルを手動で削除します。ラベルは cluster.open-cluster-management.io/clusterset:<ManagedClusterSet Name> のようになります。

1.4.3.2.5. ClusterClaim エラー

ClusterPool に対して Hive ClusterClaim を作成し、ClusterClaimspec ライフタイムフィールドを無効な golang 時間値に手動で設定すると、製品は不正な要求だけでなく、すべての ClusterClaims を満たし、リコンサイルを停止します。

clusterclaim-controller Pod ログに次のエラーが表示されます。これは、PoolName と無効な lifetime が含まれている具体的な例です。

E0203 07:10:38.266841       1 reflector.go:138] sigs.k8s.io/controller-runtime/pkg/cache/internal/informers_map.go:224: Failed to watch *v1.ClusterClaim: failed to list *v1.ClusterClaim: v1.ClusterClaimList.Items: []v1.ClusterClaim: v1.ClusterClaim.v1.ClusterClaim.Spec: v1.ClusterClaimSpec.Lifetime: unmarshalerDecoder: time: unknown unit "w" in duration "1w", error found in #10 byte of ...|time":"1w"}},{"apiVe|..., bigger context ...|clusterPoolName":"policy-aas-hubs","lifetime":"1w"}},{"apiVersion":"hive.openshift.io/v1","kind":"Cl|...
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無効な要求を削除できます。

不正な要求が削除されると、要求は追加の対話なしに正常にリコンサイルを開始します。

1.4.3.2.6. 製品チャネルが、プロビジョニングされたクラスターと同期されない

clusterimagesetfast チャネルに置かれますが、プロビジョニングされたクラスターは stable チャネルにあります。現時点で、製品は channel をプロビジョニングされた OpenShift Container Platform クラスターと同期しません。

OpenShift Container Platform コンソールで適切なチャネルに切り替えます。Administration > Cluster Settings > Details Channel の順にクリックします。

1.4.3.2.7. Ansible 自動化を使用したクラスタープロビジョニングがプロキシー環境で失敗する

マネージドクラスターを自動的にプロビジョニングするように設定された自動化テンプレートは、次の両方の条件が満たされた場合に失敗する可能性があります。

  • ハブクラスターで、クラスター全体のプロキシーが有効になっている。
  • Ansible Automation Platform には、プロキシー経由でのみアクセスできます。
1.4.3.2.8. マネージドクラスター namespace を手動で削除できない

マネージドクラスターの namespace を手動で削除できません。マネージドクラスター namespace は、マネージドクラスターの割り当てを解除した後に自動的に削除されます。マネージドクラスターの割り当てを解除する前に手動でマネージドクラスター namespace を削除する場合は、マネージドクラスターの削除後にマネージドクラスターに継続的な終了ステータスが表示されます。この終了マネージドクラスターを削除するには、割り当てを解除したマネージドクラスターからファイナライザーを手動で削除します。

クラウドプロバイダー側でクラウドプロバイダーのアクセスキーを変更する場合は、multicluster engine Operator のコンソールでこのクラウドプロバイダーの対応する認証情報を更新する必要もあります。これは、マネージドクラスターがホストされ、マネージドクラスターの削除を試みるクラウドプロバイダーで認証情報の有効期限が切れる場合に必要です。

1.4.3.2.10. クラスターを破棄するプロセスが完了しない

マネージドクラスターを破棄してから 1 時間経過してもステータスが Destroying のままで、クラスターが破棄されません。この問題を解決するには、以下の手順を実行します。

  1. クラウドに孤立したリソースがなく、マネージドクラスターに関連付けられたプロバイダーリソースがすべて消去されていることを確認します。
  2. 以下のコマンドを入力して、削除するマネージドクラスターの ClusterDeployment 情報を開きます。

    oc edit clusterdeployment/<mycluster> -n <namespace>
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    mycluster は、破棄するマネージドクラスターの名前に置き換えます。

    namespace は、マネージドクラスターの namespace に置き換えます。

  3. hive.openshift.io/deprovision ファイナライザーを削除し、クラウドのクラスターリソースを消去しようとするプロセスを強制的に停止します。
  4. 変更を保存して、ClusterDeployment が削除されていることを確認します。
  5. 以下のコマンドを実行してマネージドクラスターの namespace を手動で削除します。

    oc delete ns <namespace>
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    namespace は、マネージドクラスターの namespace に置き換えます。

Red Hat Advanced Cluster Management コンソールを使用して、OpenShift Container Platform Dedicated 環境にある OpenShift Container Platform マネージドクラスターをアップグレードすることはできません。

ManagedServiceAccount とクラスタープロキシーアドオンは、Red Hat Advanced Cluster Management バージョン 2.10 以降でデフォルトで有効になっています。アップグレード後にアドオンが無効になっている場合は、ManagedServiceAccount とクラスタープロキシーアドオンを手動で有効にして、OpenShift Container Platform 以外のマネージドクラスターで Pod ログ機能を使用する必要があります。

ManagedServiceAccount を有効にする方法は、ManagedServiceAccount アドオン を参照してください。また、クラスタープロキシーアドオンを有効にする方法は、クラスタープロキシーアドオンの使用 を参照してください。

OpenShift Container Platform 4.10.z でクラスター全体のプロキシー設定を使用してホスティングサービスクラスターを作成すると、nodeip-configuration.service サービスがワーカーノードで開始されません。

1.4.3.2.15. クライアントが iPXE スクリプトにアクセスできない

iPXE は、オープンソースのネットワークブートファームウェアです。詳細は、iPXE を参照してください。

ノードの起動時に、一部の DHCP サーバーの URL の長さ制限により、InfraEnv カスタムリソース定義の ipxeScript URL が切り取られ、コンソールに次のエラーメッセージが表示されます。

起動可能なデバイスがありません

この問題を回避するには、以下の手順を実行します。

  1. 自動インストールを使用して bootArtifacts を公開する場合は、InfraEnv カスタムリソース定義を適用します。これは次のファイルのようになります。

    status:
      agentLabelSelector:
        matchLabels:
          infraenvs.agent-install.openshift.io: qe2
      bootArtifacts:
        initrd: https://assisted-image-service-multicluster-engine.redhat.com/images/0000/pxe-initrd?api_key=0000000&arch=x86_64&version=4.11
        ipxeScript: https://assisted-service-multicluster-engine.redhat.com/api/assisted-install/v2/infra-envs/00000/downloads/files?api_key=000000000&file_name=ipxe-script
        kernel: https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/x86_64/dependencies/rhcos/4.12/latest/rhcos-live-kernel-x86_64
        rootfs: https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/x86_64/dependencies/rhcos/4.12/latest/rhcos-live-rootfs.x86_64.img
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  2. 短い URL で bootArtifacts を公開するプロキシーサーバーを作成します。
  3. 次のコマンドを実行して、bootArtifacts をコピーし、プロキシーに追加します。

    for artifact in oc get infraenv qe2 -ojsonpath="{.status.bootArtifacts}" | jq ". | keys[]" | sed "s/\"//g"
    do curl -k oc get infraenv qe2 -ojsonpath="{.status.bootArtifacts.${artifact}}"` -o $artifact
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  4. ipxeScript アーティファクトプロキシー URL を libvirt.xmlbootp パラメーターに追加します。
1.4.3.2.16. Red Hat Advanced Cluster Management のアップグレード後に ClusterDeployment を削除できない

Red Hat Advanced Cluster Management 2.6 で削除された BareMetalAssets API を使用している場合、BareMetalAssets API が ClusterDeployment にバインドされているため、Red Hat Advanced Cluster Management 2.7 にアップグレードした後に ClusterDeployment を削除することはできません。

この問題を回避するには、以下のコマンドを実行して、Red Hat Advanced Cluster Management 2.7 にアップグレードする前に finalizers を削除します。

oc patch clusterdeployment <clusterdeployment-name> -p '{"metadata":{"finalizers":null}}' --type=merge
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1.4.3.2.17. ManagedClusterSet API 仕様の制限

Clustersets API を使用する場合、selectorType: LaberSelector 設定がサポートされません。selectorType: ExclusiveClusterSetLabel 設定がサポートされています。

ClusterCurator リソースを使用して OpenShift Container Platform Dedicated クラスターをアップグレードすると、クラスターキュレーターが OpenShift Container Platform Dedicated クラスターをサポートしていないため、アップグレードが失敗します。

1.4.3.2.19. カスタム Ingress ドメインが正しく適用されない

マネージドクラスターのインストール中に ClusterDeployment リソースを使用してカスタム Ingress ドメインを指定できますが、変更はインストール後に SyncSet リソースを使用してのみ適用されます。その結果、clusterdeployment.yaml ファイルの spec フィールドには、指定したカスタム Ingress ドメインが表示されますが、status には引き続きデフォルトのドメインが表示されます。

1.4.3.2.20. ManagedClusterAddOn のステータスが停止する

ManagedClusterAddOn で設定を定義して ClusterManagementAddon の一部の設定をオーバーライドすると、ManagedClusterAddOn が次のステータスで停止する可能性があります。

progressing... mca and work configs mismatch
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ManagedClusterAddOn のステータスを確認すると、設定が存在する場合でも、設定の一部に空の spec ハッシュがあります。以下の例を参照してください。

status:
  conditions:
  - lastTransitionTime: "2024-09-09T16:08:42Z"
    message: progressing... mca and work configs mismatch
    reason: Progressing
    status: "True"
    type: Progressing
...
  configReferences:
  - desiredConfig:
      name: deploy-config
      namespace: open-cluster-management-hub
      specHash: b81380f1f1a1920388d90859a5d51f5521cecd77752755ba05ece495f551ebd0
    group: addon.open-cluster-management.io
    lastObservedGeneration: 1
    name: deploy-config
    namespace: open-cluster-management-hub
    resource: addondeploymentconfigs
  - desiredConfig:
      name: cluster-proxy
      specHash: ""
    group: proxy.open-cluster-management.io
    lastObservedGeneration: 1
    name: cluster-proxy
    resource: managedproxyconfigurations
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この問題を解決するには、次のコマンドを実行して ManagedClusterAddOn を削除し、ManagedClusterAddOn を再インストールして回復します。<cluster-name> は、ManagedClusterAddOn の namespace に置き換えます。<addon-name> は、ManagedClusterAddOn の名前に置き換えます。

oc -n <cluster-name> delete managedclusteraddon <addon-name>
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MultiClusterEngine および MultiClusterHub リソースに設定された tolerationsnodeSelector 設定は、ローカルクラスターにデプロイされた managed-serviceaccount エージェントには影響しません。マネージドサービスアカウント アドオンは、ローカルクラスターでは必ずしも必要というわけではありません。

managed-serviceaccount アドオンが必要な場合は、次の手順を実行することで問題を回避できます。

  1. addonDeploymentConfig カスタムリソースを作成します。
  2. ローカルクラスターおよび managed-serviceaccount エージェントの tolerations および nodeSelector の値を設定します。
  3. 作成した addonDeploymentConfig カスタムリソースを使用するように、ローカルクラスター namespace で managed-serviceaccount ManagedClusterAddon を更新します。

addonDeploymentConfig カスタムリソースを使用してアドオンの tolerationsnodeSelector を設定する方法の詳細は、klusterlet アドオンの設定 を参照してください。

1.4.3.3. Central Infrastructure Management

ホストインベントリーまたは InfraEnv カスタムリソースを使用して検出イメージで起動し、ホストを自動的に追加できません。BareMetalHost リソースに以前の InfraEnv リソースを使用していて、自分でイメージを起動する場合は、新しい InfraEnv リソースを作成することで問題を回避できます。

1.4.3.3.2. BareMetalHost リソースを削除すると、ノードがシャットダウンする

ハブクラスターから BareMetalHost リソースを削除すると、ノードがシャットダウンします。ノードは手動で再び電源をオンにすることができます。

1.4.4. multicluster engine Operator を使用したクラスターライフサイクルの非推奨化と削除

製品の一部が非推奨になるタイミングや multicluster engine Operator から削除されるタイミングを説明します。推奨アクション および詳細にある、代わりのアクションを検討してください。これは、現在のリリースおよび、1 つ前のリリースと 2 つ前のリリースの表に記載されています。このリリースで該当するセクションに追加する項目がなかった場合、テーブルは削除されています。

非推奨: multicluster engine Operator 2.3 以前のバージョンはサポートされなくなりました。ドキュメントはそのまま利用できますが、エラータやその他の更新は提供されません。

ベストプラクティス: 最新バージョンにアップグレードします。

1.4.4.1. 非推奨

Expand
製品またはカテゴリー影響を受けるアイテムバージョン推奨されるアクション詳細およびリンク

API のドキュメント

multicluster engine Operator API ドキュメント

multicluster engine Operator 2.8

ドキュメントではなく、コンソールまたはターミナルから現在のサポートされている API を確認します。

なし

KlusterletConfig

hubKubeAPIServerProxyConfig フィールドは、KlusterletConfig 仕様では非推奨です。

2.7

hubKubeAPIServerConfig.proxyURL および hubKubeAPIServerConfig.trustedCABundles フィールドを使用してください。

なし

KlusterletConfig

hubKubeAPIServerURL フィールドは、KlusterletConfig 仕様では非推奨です。

2.7

hubKubeAPIServerConfig.url フィールドを使用してください。

なし

KlusterletConfig

hubKubeAPIServerCABundle フィールドは、KlusterletConfig 仕様では非推奨です。

2.7

hubKubeAPIServerConfig.serverVerificationStrategy および hubKubeAPIServerConfig.trustedCABundles フィールドを使用してください。

なし

1.4.4.2. 削除

通常、削除 された項目は、以前のリリースで非推奨となった機能で、製品では利用できなくなっています。削除された機能には、代わりの方法を使用する必要があります。以下の表に記載されている 推奨アクション と詳細の代替アクションを検討してください。

Expand
製品またはカテゴリー影響を受けるアイテムバージョン推奨されるアクション詳細およびリンク

クラスターライフサイクル

Red Hat Virtualization でのクラスターの作成

2.6

なし

なし

クラスターライフサイクル

Klusterlet Operator Lifecycle Manager Operator

2.6

なし

なし

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