第2章 Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service アーキテクチャー
Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service (RHACS Cloud Service) のアーキテクチャーと概念について説明します。
2.1. Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service アーキテクチャーの概要
Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service (RHACS Cloud Service) は、ビルド、デプロイ、ランタイムのライフサイクル全体にわたって Kubernetes および OpenShift Container Platform クラスターとアプリケーションを保護できる Red Hat 管理の Software-as-a-Service (SaaS) プラットフォームです。。
RHACS Cloud Service には、Center for Internet Security (CIS) ベンチマークや National Institute of Standards Technology (NIST) ガイドラインなどの業界標準に基づいた、多くの組み込みの DevOps 強制制御とセキュリティーに重点を置いたベストプラクティスが含まれています。また、既存の DevOps ツールおよびワークフローと統合して、セキュリティーとコンプライアンスを向上させることもできます。
図2.1 RHACS Cloud Service アーキテクチャー
![RHACS Cloud Service](https://access.redhat.com/webassets/avalon/d/Red_Hat_Advanced_Cluster_Security_for_Kubernetes-4.3-Architecture-ja-JP/images/5315cb433f5ae7a97c2e9ffe9d1e2029/acscs-architecture.png)
Central サービスには、ユーザーインターフェイス (UI)、データストレージ、RHACS アプリケーションプログラミングインターフェイス (API)、およびイメージスキャン機能が含まれます。Central サービスは Red Hat Hybrid Cloud Console を通じてデプロイします。新しい ACS インスタンスを作成すると、Red Hat は RHACS 用の個別のコントロールプレーンを作成します。
RHACS Cloud Service を使用すると、Central インスタンスと通信する自己管理型クラスターを保護できます。保護されたクラスター (セキュアなクラスターと呼ばれます) は、Red Hat ではなく、お客様によって管理されます。セキュアなクラスターサービスには、オプションの脆弱性スキャンサービス、アドミッションコントロールサービス、実行時の監視とコンプライアンスに使用されるデータ収集サービスが含まれます。セキュアなクラスターサービスは、保護する OpenShift または Kubernetes クラスターにインストールします。