第2章 Compliance Operator の使用
2.1. Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes で Compliance Operator を使用する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Compliance Operator を使用して、OpenShift Container Platform クラスターでコンプライアンスのレポートと修正を行うように RHACS を設定できます。Compliance Operator の結果は、RHACS コンプライアンスダッシュボードに報告されます。
Central がインストールされているクラスターと、コンプライアンスを確認する各セキュアクラスターに Compliance Operator をインストールする必要があります。
Compliance Operator は、多数の技術実装のレビューを自動化し、それらを業界標準、ベンチマーク、およびベースラインの特定の側面と比較します。
Compliance Operator は監査人ではありません。このようなさまざまな標準に対する準拠または認定を実現するには、Qualified Security Assessor (QSA)、Joint Authorization Board (JAB)、または業界で認められたその他の規制当局など、認定監査機関と協力して、環境を評価する必要があります。
Compliance Operator は、このような標準に関する一般に入手可能な情報とプラクティスに基づいて推奨事項を作成し、場合によっては修復を支援します。ただし、実際の準拠はお客様の責任となります。標準への準拠を実現するには、認定監査人と協力する必要があります。
最新の更新は、Compliance Operator リリースノート を参照してください。
2.1.1. Compliance Operator のインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Operator Hub を使用して Compliance Operator をインストールします。
Sensor が完全に稼働した後に Compliance Operator をインストールする場合は、セキュアクラスターで Sensor を再起動する必要があります。
Sensor の再起動の詳細は、「関連情報」セクションの「セキュアクラスターでの Sensor の再起動」を参照してください。
手順
-
Web コンソールで、Operators
OperatorHub ページに移動します。 - compliance operator を Filter by keyword ボックスに入力して、Compliance Operator を検索します。
- Compliance Operator を選択して、詳細ページを表示します。
- Operator に関する情報を読み、Install をクリックします。
次のステップ
2.1.2. セキュアクラスターでの Sensor の再起動 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHACS をインストールしてから Compliance Operator をインストールした場合は、コマンドラインインターフェイス (CLI) またはユーザーインターフェイス (UI) を使用して、セキュアクラスターで Sensor を再起動する必要があります。
手順
CLI からセンサーを再起動するには、次のコマンドを実行します。
oc -n stackrox delete pod -lapp=sensor
$ oc -n stackrox delete pod -lapp=sensor
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow UI からセンサーを再起動するには、次の手順を実行します。
-
アクティブなプロジェクトを
stackrox
に変更します。 -
Workloads
Pods に移動します。 -
sensor-
で始まる名前の Pod を見つけて、ActionsDelete Pod をクリックします。
-
アクティブなプロジェクトを
2.1.3. ScanSettingBinding オブジェクトの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
openshift-compliance
namespace で ScanSettingBinding
オブジェクトを作成し、cis
および cis-node
プロファイルを使用してクラスターをスキャンします。
コンプライアンス 2.0 機能を使用している場合は、Compliance Operator で
ScanSettingBinding
を作成する代わりに、RHACS を使用してコンプライアンススキャンスケジュールを作成することで、スキャンをスケジュールできます。コンプライアンス 2.0 機能を使用してコンプライアンススキャンをスケジュールする方法の詳細は、関連情報セクションの「コンプライアンススキャンのカスタマイズと自動化」を参照してください。
-
この例では
ocp4-cis
およびocp4-cis-node
プロファイルを使用しますが、OpenShift Container Platform にはその他のプロファイルもあります。詳細は、関連情報セクションの「コンプライアンスオペレーターについて」を参照してください。
Compliance 2.0 はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat では、実稼働環境での使用を推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
手順
以下のオプションのいずれかを選択します。
CLI を使用して、YAML ファイルとオブジェクトを作成します。以下に例を示します。
次のテキストを使用して、
sscan.yaml
という名前のファイルを作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して、
ScanSettingBinding
オブジェクトを作成します。oc create -f sscan.yaml -n openshift-compliance
$ oc create -f sscan.yaml -n openshift-compliance
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 成功すると、次のメッセージが表示されます。
scansettingbinding.compliance.openshift.io/cis-compliance created
$ scansettingbinding.compliance.openshift.io/cis-compliance created
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
Web コンソールを使用して、次の手順を実行してオブジェクトを作成します。
-
アクティブなプロジェクトを
openshift-compliance
に変更します。 - + をクリックして、Import YAML ページを開きます。
- 前の例の YAML を貼り付けて、Create をクリックします。
-
アクティブなプロジェクトを
検証
RHACS でコンプライアンススキャンを実行します。
コンプライアンス 1.0 機能を使用したコンプライアンススキャンの実行の詳細は、「関連情報」セクションの「コンプライアンススキャンの実行」を参照してください。
-
ocp4-cis
およびocp4-cis-node
の結果が表示されていることを確認します。