2.3. セキュアクラスターサービス


セキュアクラスターサービスには、次のコンポーネントが含まれています。

  • Sensor
  • Admission コントローラー
  • Collector
  • Scanner (オプション)
  • Scanner V4 (オプション)

Web プロキシーまたはファイアウォールを使用する場合は、セキュアクラスターと Central が HTTPS ポート 443 で通信できることを確認する必要があります。

2.3.1. Sensor

Sensor は、Kubernetes および OpenShift Container Platform クラスターをモニターします。これらのサービスは現在、単一のデプロイメントにデプロイされており、Kubernetes API とのやり取りを処理し、他の Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes コンポーネントと調整します。

ディスクおよびメモリーの要件

次の表は、セキュアクラスターに Sensor をインストールして実行するために必要な最小 CPU およびメモリー値を示しています。

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SensorCPUメモリー

要求

2 コア

4 GiB

制限

4 コア

8 GiB

2.3.2. Admission コントローラー

Admission コントローラーは、ユーザーが設定したポリシーに違反するワークロードを作成するのを防ぎます。

ディスクおよびメモリーの要件

デフォルトでは、アドミッションコントロールサービスは 3 つのレプリカを実行します。次の表に、各レプリカのリクエストと制限を示します。

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Admission コントローラーCPUメモリー

要求

0.05 コア

100 MiB

制限

0.5 コア

500 MiB

2.3.3. Collector

Collector は、DaemonSet としてセキュアクラスター内の各ノードのランタイムアクティビティーを監視します。Sensor に接続してこの情報をレポートします。コレクター Pod には 3 つのコンテナーがあります。最初のコンテナーは Collector で、ノード上の実行時アクティビティーを監視して報告します。他の 2 つはコンプライアンスと node-inventory です。

コレクション要件

CORE_BPF 収集方法を使用するには、ベースカーネルが BTF をサポートし、BTF ファイルが Collector で使用できる必要があります。通常、カーネルのバージョンは 5.8 (RHEL ノードの場合は 4.18) 以降である必要があり、CONFIG_DEBUG_INFO_BTF 設定オプションを設定する必要があります。

Collector は、次の一覧に示されている標準の場所で BTF ファイルを検索します。

例2.1 BTF ファイルの場所

/sys/kernel/btf/vmlinux
/boot/vmlinux-<kernel-version>
/lib/modules/<kernel-version>/vmlinux-<kernel-version>
/lib/modules/<kernel-version>/build/vmlinux
/usr/lib/modules/<kernel-version>/kernel/vmlinux
/usr/lib/debug/boot/vmlinux-<kernel-version>
/usr/lib/debug/boot/vmlinux-<kernel-version>.debug
/usr/lib/debug/lib/modules/<kernel-version>/vmlinux
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これらのファイルのいずれかが存在する場合は、カーネルに BTF サポートがあり、CORE_BPF が設定可能である可能性があります。

ディスクおよびメモリーの要件

デフォルトでは、コレクター Pod は 3 つのコンテナーを実行します。次の表に、各コンテナーの要求と制限、および各 Collector Pod の合計を示します。

Collector コンテナー
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タイプCPUメモリー

要求

0.06 コア

320 MiB

制限

0.9 コア

1000 MiB

Compliance コンテナー
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タイプCPUメモリー

要求

0.01 コア

10 MiB

制限

1 コア

2000 MiB

Node-inventory コンテナー
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タイプCPUメモリー

要求

0.01 コア

10 MiB

制限

1 コア

500 MiB

Collector Pod の合計要件
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タイプCPUメモリー

要求

0.07 コア

340 MiB

制限

2.75 コア

3500 MiB

2.3.4. Scanner

ディスクおよびメモリーの要件

この表の要件は、デフォルトである 3 レプリカに基づいています。

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StackRox ScannerCPUメモリー

要求

3 コア

4500 MiB

制限

6 コア

12 GiB

StackRox Scanner では、データを保存するために Scanner DB (PostgreSQL 15) が必要です。次の表に、Scanner-DB のインストールと実行に必要な最小メモリーとストレージの値を示します。

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Scanner DBCPUメモリー

要求

0.2 コア

512 MiB

制限

2 コア

4 GiB

2.3.5. Scanner V4

Scanner V4 は任意です。Scanner V4 がセキュアクラスターにインストールされている場合は、次の要件が適用されます。

CPU、メモリー、ストレージの要件
Scanner V4 Indexer

この表の要件は、デフォルトである 2 レプリカに基づいています。

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Scanner V4 IndexerCPUメモリー

要求

2 コア

3000 MiB

制限

4 コア

6 GiB

Scanner V4 DB

Scanner V4 では、データを保存するには Scanner V4 DB (PostgreSQL 15) が必要です。次の表に、Scanner V4 DB をインストールして実行するために必要な CPU、メモリーとストレージの最小値を示します。Scanner V4 DB の場合、PVC は必須ではありませんが、最適なパフォーマンスを確保するため、強く推奨されます。

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Scanner V4 DBCPUメモリーストレージ

要求

0.2 コア

2 GiB

10 GiB

制限

2 コア

4 GiB

10 GiB

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