17.2. RHACS Cloud Service でのメールとの統合


既存のメールプロバイダーまたは RHACS Cloud Service に組み込まれているメール通知機能を使用して、ポリシー違反に関するメールアラートを送信できます。

  • 独自のメールプロバイダーを使用するには、メールプラグインの設定 セクションで説明されているようにメールプロバイダーを設定する必要があります。
  • 組み込みのメール通知機能を使用するには、RHACS Cloud Service メールプラグインを設定する必要があります。

17.2.1. RHACS Cloud Service メールプラグインの設定

RHACS Cloud Service 通知機能は受信者にメールを送信します。統合で受信者を指定することも、RHACS Cloud Service でアノテーションキーを使用して受信者を検索することもできます。

重要
  • 送信できるメールは、24 時間ごとに 250 通までです。この制限を超えた場合、RHACS Cloud Service は 24 時間が経過してからメールを送信します。
  • レート制限のため、Red Hat では、重要なアラートまたは脆弱性レポートにのみメール通知を使用することを推奨しています。

手順

  1. Platform Configuration Integrations に移動します。
  2. Notifier Integrations セクションで、RHACS Cloud Service Email を選択します。
  3. New Integration を選択します。
  4. Integration Name フィールドに、メール統合の名前を入力します。
  5. Default recipient フィールドに、メール通知を送信するメールアドレスを指定します。
  6. オプション: Annotation key for recipient にアノテーションキーを入力します。アノテーションを使用すると、メールの受信者を動的に決定できます。これを実行するには、以下を行います。

    1. namespace またはデプロイメント YAML ファイルに次の例のようなアノテーションを追加します。email は、メール統合で指定する Annotation key です。デプロイメントまたは namespace の注釈を作成できます。

      annotations:
        email: <email_address>
    2. Annotation key for recipient フィールドにアノテーションキーの email を使用します。

アノテーションを使用してデプロイメントまたは namespace を設定した場合、RHACS Cloud Service はアノテーションで指定されたメールアドレスにアラートを送信します。それ以外の場合は、デフォルトの受信者にアラートを送信します。

注記

RHACS Cloud Service がメール通知の受信者を決定する仕組みは、次のルールによって制御されます。

  • デプロイメントにアノテーションキーがある場合、アノテーションの値がデフォルト値をオーバーライドします。
  • namespace にアノテーションキーがある場合、namespace の値がデフォルト値をオーバーライドします。
  • デプロイメントにアノテーションキーと定義済みの対象者がある場合、RHACS Cloud Service はキーで指定された対象者にメールを送信します。
  • デプロイメントにアノテーションキーがない場合、RHACS Cloud Service は namespace でアノテーションキーを確認し、指定された対象者にメールを送信します。
  • アノテーションキーが存在しない場合、RHACS Cloud Service はデフォルトの受信者にメールを送信します。

17.2.2. ポリシー通知の設定

システムポリシーのアラート通知を有効にします。

手順

  1. RHACS ポータルで、Platform Configuration Policy Management に移動します。
  2. アラートの送信先となるポリシーを 1 つ以上選択します。
  3. Bulk actionsEnable notification を選択します。
  4. Enable notification ウィンドウで、RHACS Cloud Service Email 通知機能を選択します。

    注記

    他の統合を設定していない場合、システムは通知機能が設定されていないメッセージが表示します。

  5. Enable をクリックします。
注記
  • Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、オプトインベースで通知を送信します。通知を受信するには、最初に通知機能をポリシーに割り当てる必要があります。
  • 通知は、特定のアラートに対して 1 回だけ送信されます。ポリシーに通知機能を割り当てた場合、違反によって新しいアラートが生成されない限り、通知は受信されません。
  • Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes は、次のシナリオに対して新しいアラートを作成します。

    • ポリシー違反は、デプロイメントで初めて発生します。
    • ランタイムフェーズのポリシー違反は、そのデプロイメントのポリシーに対する以前のランタイムアラートを解決した後のデプロイメントで発生します。
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