3.3. セキュアクラスターサービス
Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service を使用して、保護する各クラスターにセキュアクラスターサービスをインストールします。セキュアクラスターサービスには、次のコンポーネントが含まれています。
- Sensor: クラスターの分析と監視を行うサービスです。OpenShift Container Platform または Kubernetes API および Collector イベントをリッスンして、クラスターの現在の状態を報告します。RHACS Cloud Service ポリシーに基づき、デプロイタイムおよびランタイムの違反もトリガーします。さらに、ネットワークポリシーの適用、RHACS Cloud Service ポリシーの再処理の開始、Admission コントローラーとの対話など、すべてのクラスターの対話も担当します。
- Admission コントローラー: ユーザーが RHACS Cloud Service のセキュリティーポリシーに違反するワークロードを作成するのを防ぎます。
- Collector: クラスターノード上のコンテナーアクティビティーを分析および監視します。コンテナーのランタイムとネットワークアクティビティーの情報を収集し、収集したデータを Sensor に送信します。
Scanner V4: Scanner V4 はイメージを取得してスキャンし、インデックスを作成します。これは RHACS のデフォルトのスキャナーであり、次のコンポーネントが含まれています。
- Scanner V4 Indexer: Scanner V4 Indexer は、以前はイメージ分析と呼ばれていたイメージのインデックス作成を実行します。Indexer は、イメージとレジストリーの認証情報を指定されると、レジストリーからイメージを取得します。Indexer は、ベースオペレーティングシステムが存在する場合はそれを検出し、パッケージを検索します。指定されたイメージの結果を含むインデックスレポートを保存および出力します。
- Scanner V4 DB: このデータベースには、インデックスレポートを含む Scanner V4 の情報が格納されます。最適なパフォーマンスを得るには、Scanner V4 DB 用に永続ボリューム要求 (PVC) を設定してください。
- StackRox Scanner: Kubernetes では、セキュアクラスターサービスに、オプションのコンポーネントとして Scanner-slim が含まれています。一方、OpenShift Container Platform では、OpenShift Container Platform 統合レジストリーと、必要に応じて他のレジストリー内のイメージをスキャンするために、RHACS Cloud Service によって各セキュアクラスターに Scanner-slim バージョンがインストールされます。
Scanner-DB: このデータベースには、StackRox Scanner のデータが含まれています。
注記セキュアクラスターサービスが Central サービスと同じクラスターにインストールされ、同じ namespace にインストールされている場合、セキュアクラスターサービスは Scanner V4 コンポーネントをデプロイしません。代わりに、Central サービスに Scanner V4 のデプロイメントがすでに含まれているとみなします。