3.6. Central のロールバック


新しいバージョンへのアップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンの Central にロールバックできます。

3.6.1. Central を通常どおりロールバックする

Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes のアップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンの Central にロールバックできます。

前提条件

  • 十分なディスク領域: ロールバックを実行する前に、永続ストレージ上に使用可能な空きディスク領域が必要です。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes が、ディスク領域を使用して、アップグレード中にデータベースのコピーを保持している。コピーを保存するためのディスク領域が不足しており、アップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンへのロールバックを実行できません。
  • 内部データベースのロールバック (4.8 以前): RHACS 4.8 から以前のバージョンにロールバックし、内部データベース (central-db) を使用する場合は、まず PostgreSQL 13 バックアップからデータベースを復元する必要があります。

    • データベースを復元するには、central-db コンポーネントの central-db コンテナーと init-db コンテナーに RESTORE_BACKUP=true および FORCE_OLD_BINARIES=true 環境変数を追加します。
    • 環境変数の注入の詳細は、「Central デプロイメントへの環境変数の注入」を参照してください。

手順

  • アップグレードが失敗した場合 (Central サービスが開始する前) に、次のコマンドを実行して前のバージョンにロールバックします。

    $ oc -n stackrox rollout undo deploy/central 
    1
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl を入力します。

3.6.2. Central を強制的にロールバックする

強制ロールバックを使用して、以前のバージョンの Central にロールバックできます (Central サービスの開始後)。

重要

強制ロールバックを使用して以前のバージョンに戻すと、データと機能が失われる可能性があります。

前提条件

  • 十分なディスク領域: ロールバックを実行する前に、永続ストレージ上に使用可能な空きディスク領域が必要です。Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes が、ディスク領域を使用して、アップグレード中にデータベースのコピーを保持している。コピーを保存するためのディスク領域が不足しており、アップグレードが失敗した場合は、以前のバージョンへのロールバックを実行できません。
  • 内部データベースのロールバック (4.8 以前): RHACS 4.8 から以前のバージョンにロールバックし、内部データベース (central-db) を使用する場合は、まず PostgreSQL 13 バックアップからデータベースを復元する必要があります。

    • データベースを復元するには、central-db コンポーネントの central-db コンテナーと init-db コンテナーに RESTORE_BACKUP=true および FORCE_OLD_BINARIES=true 環境変数を追加します。
    • 環境変数の注入の詳細は、「Central デプロイメントへの環境変数の注入」を参照してください。

手順

  • 次のコマンドを実行して、強制ロールバックを実行します。

    • 以前にインストールしたバージョンに強制的にロールバックするには、以下のコマンドを実行します。

      $ oc -n stackrox rollout undo deploy/central 
      1
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
      1
      Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl を入力します。
    • 特定のバージョンに強制的にロールバックするには、以下を行います。

      1. Central に属する ConfigMap を編集します。

        $ oc -n stackrox edit configmap/central-config 
        1
        Copy to Clipboard Toggle word wrap
        1
        Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl を入力します。
      2. maintenance.forceRollbackVersion キーの値を更新します。

        data:
          central-config.yaml: |
            maintenance:
              safeMode: false
              compaction:
                 enabled: true
                 bucketFillFraction: .5
                 freeFractionThreshold: 0.75
              forceRollbackVersion: <x.x.x.x> 
        1
        
          ...
        Copy to Clipboard Toggle word wrap
        1
        ロールバックするバージョンを指定します。
      3. Central イメージのバージョンを更新します。

        $ oc -n stackrox \ 
        1
        
          set image deploy/central central=registry.redhat.io/advanced-cluster-security/rhacs-main-rhel8:<x.x.x.x> 
        2
        Copy to Clipboard Toggle word wrap
        1
        Kubernetes を使用する場合は、oc の代わりに kubectl を入力します。
        2
        ロールバックするバージョンを指定します。これは、central-config 設定マップで maintenance.forceRollbackVersion キーに指定したものと同じバージョンである必要があります。
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