3.7. ブローカーデプロイメントのステータス情報の表示
ブローカーのデプロイメントに関して OpenShift Container Platform によって報告される一連の標準条件のステータスを表示できます。ブローカーデプロイメントのカスタムリソース (CR) で提供される追加のステータス情報を表示することもできます。
手順
ブローカーデプロイメントの CR インスタンスを開きます。
OpenShift コマンドラインインターフェイスの使用:
- ブローカーデプロイメントのプロジェクトに CR を表示する権限を持つユーザーとして OpenShift Container Platform にログインします。
デプロイメントの CR を表示します。
oc get ActiveMQArtemis <CR instance name> -n <namespace> -o yaml
oc get ActiveMQArtemis <CR instance name> -n <namespace> -o yaml
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OpenShift Container Platform Web コンソールの使用
- ブローカーデプロイメントのプロジェクトに CR をデプロイする権限を持つユーザーとしてコンソールにログインします。
-
左側のペインで、
をクリックします。 - Red Hat Integration - AMQ Broker for RHEL 9 (Multiarch) Operator をクリックします。
- ActiveMQ Artemis タブをクリックします。
- ActiveMQ Artemis インスタンスの名前をクリックします。
ブローカーデプロイメントの OpenShift Container Platform 条件のステータスを表示します。
OpenShift コマンドラインインターフェイスの使用:
-
CR の
status
セクションに移動し、conditions
の詳細を表示します。
-
CR の
OpenShift Container Platform Web コンソールの使用
Details タブで、
Conditions
セクションまで下にスクロールします。条件にはステータスとタイプがあります。理由、メッセージ、その他の詳細が含まれている場合もあります。条件のステータス値は、条件が満たされる場合は
True
、条件が満たされない場合はFalse
、条件のステータスを判断できない場合はUnknown
になります。Valid
条件には、ブローカーデプロイメントに影響しない設定の異常を示すためのUnknown
ステータスが表示されることもあります。詳細は、「カスタムリソース (CR) 内のイメージとバージョン設定の検証」 を参照してください。ステータス情報は、次の条件に対して提供されます。
Expand 表3.1 ブローカーのデプロイメントのステータス情報 条件名 …のステータスを表示します Valid
CR の検証。
Valid
条件のステータスがFalse
の場合、False ステータスの原因となった問題を最初に解決するまで、オペレーターは調整を完了せず、StatefulSet を更新しません。Deployed
StatefulSet、Pod、およびその他のリソースの可用性。
Ready
他のより詳細な条件を集約する最上位の条件。
Ready
条件のステータスがTrue
になるのは、他の条件のステータスがFalse
でない場合のみです。BrokerPropertiesApplied
brokerProperties
属性を使用する CR で設定されたプロパティー。BrokerPropertiesApplied
条件の詳細は、「カスタムリソース定義 (CRD) で公開されていない項目の設定」 を参照してください。JaasPropertiesApplied
CR で設定された Java Authentication and Authorization Service (JAAS) ログインモジュール。
JaasPropertiesApplied
条件の詳細は、「シークレットでの JAAS ログインモジュールの設定」 を参照してください。
CR の
status
セクションで、ブローカーデプロイメントの追加のステータス情報を表示します。次の追加のステータス情報が表示されます。deploymentPlanSize
- デプロイメント内のブローカー Pod の数。
podstatus
- デプロイメント内の各ブローカー Pod のステータスと名前。
version
- ブローカーのバージョン、ブローカーのレジストリー URL、およびデプロイされる初期コンテナーイメージ。
upgrade
オペレータがメジャー、マイナー、パッチ、セキュリティー更新をデプロイメントに適用できるかどうか。これは、CR の
spec.deploymentPlan.image
属性とspec.version
属性の値によって決まります。-
spec.deploymentPlan.image
属性でブローカーコンテナーイメージのレジストリー URL が指定されている場合、すべてのアップグレードタイプのステータスはFalse
になります。これは、オペレータが既存のコンテナーイメージをアップグレードできないことを意味します。 spec.deploymentPlan.image
属性が CR にない場合、または値がplaceholder
である場合、spec.version
属性の設定は次のようにupgrade
ステータスに影響します。-
spec.version
属性が設定されているかどうか、またはその値に関係なく、securityUpdates
のステータスはTrue
です。 -
spec.version
属性の値にメジャーバージョンとマイナーバージョン (例: '7.12') だけがある場合、patchUpdates
のステータスがTrue
になるため、Operator をコンテナーイメージの最新のパッチバージョンにアップグレードできます。 -
spec.version attribute
の値にメジャーバージョン (例: '7') がある場合、minorUpdates
のステータスはTrue
になります。これにより、Operator はコンテナーイメージの最新のマイナーバージョンおよびパッチバージョンにアップグレードできます。 -
spec.version
属性が CR にない場合、majorUpdates
のステータスはTrue
になります。そのため、このバージョンが利用可能な場合は、7.x.x から 8.x.x へのアップグレードを含め、利用可能なアップグレードをデプロイできます。
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