第4章 Visual Designer
次の図は、Kaoto Visual Editor のさまざまな部分を示しています。
- 選択したファイルの Explorer View。
- 現在表示されているインテグレーション。
- 選択したステップの設定を調整およびカスタマイズできる設定パネル。
- 現在選択されている統合タイプを表示するドロップダウン (ここでは Camel ルート)。
- 現在選択されている Camel ルートを表示するドロップダウン。これは、ファイルに複数の Camel ルートが定義されている場合に役立ちます。各 Camel Route 用に名前を変更、削除、選択、表示の切り替えができます。
- ドロップダウンを使用すると、インテグレーションにルートやその他のグローバル要素を追加可能。Camel ルートでのみ表示されます。
- インテグレーションの完全なソースコードをクリップボードにコピー。
- 現在表示されているインテグレーションを PNG イメージとしてエクスポート。
- 利用可能な Camel バージョンを表示するドロップダウン。Camel Main、Springboot、Quarkus など、さまざまなランタイムが利用可能です。
- このボタンバーは、ズームイン/ズームアウト、ビューのリセット、水平と垂直のレイアウト方向の切り替えなどの機能を提供し、利用可能なすべてのコンポーネント/コネクター、Enterprise Integration Pattern、Kamelet を含む包括的な Camel カタログへのアクセスを許可します。
- ステップの設定に問題があることを示す Error-Marker を含むインテグレーション内のステップ。
- 選択したステップのツールバー。現在の選択に対して利用可能なアクションを提供します。
4.1. Camel ルートの操作 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Apache Camel では、ルートとは、メッセージが送信元から宛先に移動する間に適用される一連の処理手順のことです。ルートは通常、リニアシーケンスで接続された一連の処理ステップで構成されます。
Camel ルートは、インテグレーションフローが定義される場所です。たとえば、Camel ルートを記述して、2 つのシステムを統合する方法を指定できます。システム間でデータを操作、ルーティング、仲介する方法も指定できます。
4.1.1. Camel ルートの新規作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
「最初の Camel ルートの作成」の章で、新しい Camel ルート YAML ファイルを作成する方法についてすでに説明しました。
新しい Camel ルートを作成する別の方法を使用します。
他の章のルートがまだ開いている場合は、Route selection のドロップダウンをクリックし、ゴミ箱アイコンを使用してすべてのルートを削除します。
すべてのルートの削除を確認すると、以下のような空白の画面が表示されます。
-
キャンバスの中央にある
+ New
ボタンをクリックするか、キャンバスの上部メニューバーの Route selection ドロップダウンの横にある同じボタンを使用して、新しい Camel ルートを作成できるようになりました。どちらの場合も、Timer コンポーネントを使用して Log コンポーネントに毎秒メッセージを送信するテンプレートルートが配置されます。
4.1.2. ステップの追加 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ここで、Timer と Log コンポーネントの間に新しいステップを追加して、メッセージ本文を変更します。
ルートにステップを追加する方法は 2 つあります。前または後に挿入するステップを右クリックします。これにより、選択可能なアクションを含むコンテキストメニューが表示されます。もっと簡単な方法としては、挿入したい 2 つのステップ間の接続にマウスを移動し、表示される + ボタンをクリックする方法があります。
Timer および Log ステップ間の接続にマウスを移動し、+ ボタンをクリックして Add step アクションを実行します。
重要右クリックのコンテキストメニューを使用する場合、使用可能なアクションのセットは、選択したステップによって異なります。ステップの追加、先頭への追加、置換、削除のアクションや、さらに特殊なアクションもあります。
これにより、Camel カタログが開き、追加するステップを検索できるようになります。
すでに述べたように、メッセージを ログ コンポーネントに送信する前に、メッセージ本文を変更する必要があります。これを実現するには、setBody という プロセッサー を追加する必要があります。この名前をカタログ上部のフィルターテキストフィールドに入力しましょう。
これで、setBody タイルを選択してルートに追加できるようになりました。キャンバス上で新しく追加されたステップを選択すると、右側に設定フォームが開きます。
-
Expression テキストフィールドを
Hello from Kaoto!
に変更してみましょう。 これで、Log コンポーネントは 1 秒ごとに
Hello from Kaoto!
メッセージを受信し、コンソールに記録するようになります。重要ステップの右クリックコンテキストメニューを使用する場合、新しいステップの追加は通常 2 つのアクションで実行されます。Prepend を使用すると、選択したステップの前にステップを追加でき、Append を使用すると、選択したステップの後に新しいステップが追加されます。
ただし、フローの最初のステップと子を持つことができるステップでは、Add Step アクションが使用されます。
4.1.3. ステップの置き換え リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
キャンバス上の任意のステップを置き換えるには、ステップにカーソルを合わせるか、ステップを選択します。これにより、Replace アクションのボタンを含むツールバーが生成されます。
- または、ステップでコンテキストメニューを呼び出して Replace 項目を選択することでも置き換えできます。どちらの方法でも、Camel カタログが開き、そこから置換を選択できます。
4.1.4. ステップの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
子を持つステップ、または子を含むコンテナー要素で Delete アクションを呼び出すと、単一のステップまたはコンテナーだけでなく、含まれるすべての子も削除しようとするため、確認ダイアログが表示されます。注意してください!
キャンバス上のステップを削除するには、ステップにマウスを合わせるか、ステップを選択します。これにより、Delete アクションのボタンを含むツールバーが生成されます。
- または、ステップのコンテキストメニューを呼び出して Delete 項目を選択することでも削除できます。これにより、インテグレーションからステップが削除されます。
4.1.5. ステップの有効化/無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
キャンバス上のステップを有効または無効にするには、ステップにマウスを合わせるか、ステップを選択します。これにより、Enable / Disable アクションのボタンを含むツールバーが生成されます。
重要ステップを無効にすると、Apache Camel ランタイムはフロー実行時にそのステップを無視するように指示されます。これは、新しいルートのプロトタイプを作成するときに便利です。
または、ステップのコンテキストメニューを呼び出して Enable / Disable 項目を選択することで、ルート内の任意のステップを有効化/無効化することもできます。
- 上の図では、Log コンポーネントが無効になっています。アイコンはグレー表示され、ステップの右上に無効であることを示すマーカーアイコンが表示されます。