2.3. データベースの移行


Red Hat build of Keycloak では、データベーススキーマを自動的に移行することも、手動で移行することもできます。デフォルトでは、新規インストールを初めて起動すると、データベースが自動的に移行されます。

2.3.1. リレーショナルデータベースの自動移行

自動移行を実行するには、目的のデータベースに接続されているサーバーを起動します。新しいバージョンのサーバーのデータベーススキーマが変更された場合は、データベースが移行されます。

数百万ものレコードを含むサイズの大きなテーブルにインデックスを作成する場合、非常に時間がかかり、大幅なサービスの中断を引き起こす可能性があります。したがって、インデックスに許可されるレコード数を制限するためのしきい値が存在します。警告メッセージは、後で手動で適用できる SQL コマンドとともにサーバーログに表示されます。

しきい値を変更するには、デフォルトの connections-liquibase プロバイダーの値である index-creation-threshold プロパティーを設定します。

kc.[sh|bat] start --spi-connections-liquibase-default-index-creation-threshold=300000

2.3.2. 手動によるリレーショナルデータベース移行

データベーススキーマを手動でアップグレードするには、デフォルトの connections-jpa プロバイダーの migration-strategy プロパティー値を "manual" に設定します。

kc.[sh|bat] start --spi-connections-jpa-legacy-migration-strategy=manual

この設定でサーバーを起動すると、サーバーはデータベースを移行する必要があるか確認します。必要な変更は bin/keycloak-database-update.sql SQL ファイルに書き込まれます。このファイルを確認してデータベースに対して手動で実行できます。

エクスポートされた SQL ファイルのパスと名前を変更する場合は、デフォルトの connections-jpa プロバイダーの migration-export プロパティーを設定します。

kc.[sh|bat] start --spi-connections-jpa-legacy-migration-export=<path>/<file.sql>

このファイルをデータベースに適用する方法の詳細は、リレーショナルデータベースのドキュメントを参照してください。変更がファイルに書き込まれると、サーバーは終了します。

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