第7章 マルチサイトデプロイメントのヘルスチェック
Kubernetes 環境で マルチサイトデプロイメント を実行する場合は、すべてが期待どおりに稼働しているか確認するチェックを自動化する必要があります。
このページでは、Red Hat build of Keycloak のマルチサイト設定を検証するために使用できる URL、Kubernetes リソース、Healthcheck エンドポイントを概説します。
7.1. 概要
プロアクティブなモニタリングストラテジーは、問題がユーザーに影響を与える前に検出して警告することを目的としています。このストラテジーは、Red Hat build of Keycloak の回復力と可用性を高める鍵となります。
さまざまなアーキテクチャーコンポーネント (アプリケーションの健全性、負荷分散、キャッシュ、全体的なシステムの状態など) を対象とするヘルスチェックは、次の点で重要です。
- 高可用性の確保
- すべてのサイトとロードバランサーが動作していることを確認することは、1 つのサイトがダウンした場合でもシステムがリクエストを処理できることを保証するための鍵となります。
- パフォーマンスの維持
- Red Hat build of Keycloak は、Data Grid キャッシュの健全性と分散をチェックすることで、セッションやその他の一時データを効率的に処理し、最適なパフォーマンスを維持できます。
- オペレーションの回復力
- Red Hat build of Keycloak と、Kubernetes 環境内の依存関係の両方の健全性を継続的に監視することで、システムは問題を迅速に特定し、場合によっては自動的に修復して、ダウンタイムを短縮できます。