第2章 リリース固有の変更
2.1. バージョン 26.2.8 での主な変更点 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
主な変更点を紹介します。一般的な設定ミスを防ぎ、バグを修正し、Red Hat build of Keycloak の実行を簡素化するために、内部動作が変更されました。
2.1.1. メール送信元での UTF-8 の管理 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
このリリース以降、Red Hat build of Keycloak では、レルムの SMTP 設定に新しいオプション allowutf8
が追加されます (管理コンソールの Realm settings セクションの Email タブ内の Allow UTF-8 フィールド)。メールの設定の詳細は、「サーバー管理ガイド」の レルムのメールの設定 の章を参照してください。
このオプションを有効にすると、メールアドレスが送信時に UTF-8 でエンコードされます。ただし、SMTP サーバーも SMTPUTF8 拡張を介して UTF-8 をサポートしている必要があります。Allow UTF-8 が無効な場合、Red Hat build of Keycloak は、非 ASCII 文字が使用されている場合に、メールアドレスのドメイン部分 (@
の後に続く 2 番目の部分) を punycode を使用してエンコードし、ローカル部分に非 ASCII 文字が使用されているメールアドレスを拒否します。
レルムに SMTP サーバーが設定されている場合は、アップグレード後に次の移行を実行してください。
SMTP サーバーが SMTPUTF8 をサポートしている場合:
- Allow UTF-8 オプションを有効にします。
SMTP サーバーが SMTPUTF8 をサポートしていない場合:
- Allow UTF-8 オプションは無効のままにしておきます。
- ユーザーのメールアドレスのローカル部分に非 ASCII 文字が含まれていないことを確認します。
-
メールアドレスのローカル部分に非 ASCII 文字が使用されないように、メールアドレスの検証を更新します。たとえば、ユーザープロファイルのメールアドレスフィールドに、
\p{ASCII}*@.*
のような正規表現パターンによる検証を追加し、Local part of the address must contain only ASCII characters
(アドレスのローカル部分には ASCII 文字のみを含める必要があります) ようなエラーメッセージを表示します。