第1章 任意の RPM パッケージのインストール


MicroShift を使用して任意の RPM パッケージをインストールし、追加のクラスターおよびアプリケーションサービスを提供できます。

1.1. オプションパッケージのインストール

MicroShift をインストールするときに、オプションの RPM パッケージを追加できます。オプションの RPM の例としては、ネットワークの拡張、Operator の追加と管理、アプリケーションの管理を目的として設計されたものなどがあります。以下の手順を使用して、必要なパッケージを追加します。

1.1.1. RPM パッケージからの GitOps Argo CD マニフェストのインストール

microshift-gitops RPM パッケージをインストールすることで、MicroShift で OpenShift GitOps の軽量バージョンを使用してアプリケーションの管理に役立てることができます。microshift-gitops RPM パッケージには、コア Argo CD を実行するために必要なマニフェストが含まれています。

重要

Argo CD CLI は MicroShift では使用できません。このプロセスでは、基本的な GitOps 機能がインストールされます。

前提条件

  • MicroShift バージョン 4.14 以降がインストールされている。
  • 250MB の RAM の追加ストレージを設定している。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、サブスクリプションマネージャーで GitOps リポジトリーを有効にします。

    $ sudo subscription-manager repos --enable=gitops-1.16-for-rhel-9-$(uname -m)-rpms
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  2. 次のコマンドを実行して、MicroShift GitOps パッケージをインストールします。

    $ sudo dnf install -y microshift-gitops
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  3. Argo CD Pod をデプロイするには、次のコマンドを実行して MicroShift を再起動します。

    $ sudo systemctl restart microshift
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検証

  • 以下のコマンドを入力して、Pod が適切に実行されていることを確認できます。

    $ oc get pods -n openshift-gitops
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    出力例

    NAME                                  READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    argocd-application-controller-0       1/1     Running   0          4m11s
    argocd-redis-56844446bc-dzmhf         1/1     Running   0          4m12s
    argocd-repo-server-57b4f896cf-7qk8l   1/1     Running   0          4m12s
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1.1.2. 複数ネットワークプラグインのインストール

新しい MicroShift インストールとともに、MicroShift Multus Container Network Interface (CNI) プラグインをインストールできます。高性能ネットワーク設定用に追加のネットワークを Pod にアタッチする場合は、microshift-multus RPM パッケージをインストールします。

重要

MicroShift Multus CNI プラグインマニフェストは、MicroShift バイナリーに含まれています。複数のネットワークを有効にするには、MicroShift config.yaml ファイルの値を Enabled に設定するか、microshift-multus RPM の設定スニペットを使用します。どちらの場合も、MicroShift Multus CNI のアンインストールはサポートされていません。

手順

  • 次のコマンドを実行して、Multus RPM パッケージをインストールします。

    $ sudo dnf install microshift-multus
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    ヒント

    MicroShift のインストールを完了するまでにカスタムリソース (CR) を作成すると、それらを適用するためにサービスを再起動する必要がなくなります。

次のステップ

  1. アドオンを含む新しい MicroShift のインストールを続行します。
  2. MicroShift Multus CNI プラグインに必要なカスタムリソース (CR) を作成します。
  3. 必要に応じて他のネットワーク CNI を設定します。
  4. 実行する必要があるすべての RPM のインストールが完了したら、MicroShift サービスを開始します。MicroShift Multus CNI プラグインが自動的にデプロイされます。

1.1.3. RPM パッケージからの Operator Lifecycle Manager (OLM) のインストール

MicroShift をインストールする場合、Operator Lifecycle Manager (OLM) パッケージはデフォルトではインストールされません。RPM パッケージを使用して、MicroShift インスタンスに OLM をインストールできます。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、OLM パッケージをインストールします。

    $ sudo dnf install microshift-olm
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  2. パッケージからアクティブなクラスターにマニフェストを適用するには、次のコマンドを実行します。

    $ sudo systemctl restart microshift
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1.1.4. MicroShift Observability のインストールと有効化

MicroShift Observability は、MicroShift の初期インストール時を含め、いつでもインストールできます。

手順

  1. 次のコマンドを入力して、microshift-observability RPM をインストールします。

    $ sudo dnf install microshift-observability
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  2. 次のコマンドを入力して、microshift-observability システムサービスを有効にします。

    $ sudo systemctl enable microshift-observability
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  3. 次のコマンドを入力して、microshift-observability システムサービスを開始します。

    $ sudo systemctl start microshift-observability
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  4. 初期インストール後に MicroShift を再起動します。

    $ sudo systemctl restart microshift-observability
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microshift-observability RPM を起動した後に出力がない場合、インストールは成功しています。

1.1.5. Red Hat OpenShift AI RPM のインストール

MicroShift デプロイメントで AI モデルを使用するには、この手順を使用して、新しい MicroShift インストールで Red Hat OpenShift AI (Red Hat OpenShift AI Self-Managed) RPM をインストールします。システムを再起動すると、既存の MicroShift インスタンスに RPM をインストールすることもできます。

重要

Red Hat OpenShift AI はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

前提条件

  • MicroShift をインストールするためのシステム要件が満たされている。
  • マシンへの root ユーザーアクセス権がある。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • ワークロードの PV に必要な容量を使用して LVM VG を設定している。
  • AI モデルに必要な RAM とディスク容量がある。
  • モデルに必要なリソースを提供するために、必要なアクセラレーター、ハードウェア、オペレーティングシステム、および MicroShift を設定している。
  • AI モデルをいつでも使用できる。
注記

microshift-ai-model-serving RPM には、raw デプロイメントモードが有効になっている kserve と、redhat-ods-applications namespace 内の ServingRuntimes オブジェクトをデプロイするマニフェストが含まれています。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、MicroShift AI-model-serving RPM パッケージをインストールします。

    $ sudo dnf install microshift-ai-model-serving
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  2. root ユーザーとして、次のコマンドを入力して MicroShift サービスを再起動します。

    $ sudo systemctl restart microshift
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  3. オプション: 次のコマンドを実行して、リリース情報パッケージをインストールします。

    $ sudo dnf install microshift-ai-model-serving-release-info 
    1
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    1
    リリース情報パッケージには、オフライン手順や、bootc イメージビルド中に ServingRuntime のコピーを namespace にデプロイする際に役立つイメージ参照を含む JSON ファイルが含まれています。

検証

  • 次のコマンドを入力して、kserve Pod が redhat-ods-applications namespace で実行されていることを確認します。

    $ oc get pods -n redhat-ods-applications
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    出力例

    NAME                                        READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    kserve-controller-manager-7fc9fc688-kttmm   1/1     Running   0          1h
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次のステップ

  • AI モデルの namespace を作成します。
  • モデルを OCI イメージにパッケージ化します。
  • モデルサービングランタイムを設定します。
  • モデルが推論の準備ができていることを確認します。
  • モデルサーバーに対してリクエストを実行します。
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