1.2. MicroShift の単独更新


新しいバージョンを RHEL イメージに組み込むか、標準の RHEL オペレーティングシステムに RPM をインストールすることで、MicroShift バージョンのみを更新できます。MicroShift の更新を計画するときは、現在のオペレーティングシステムのバージョンとデプロイメントを検討してください。

次の要因は、スタンドアロンの MicroShift バージョンの更新に適用されます。

  • MicroShift はインプレース更新として動作し、以前のバージョンを削除する必要はありません。
  • アプリケーションで通常機能するために必要なデータのバックアップは必要ありません。
  • アプリケーションと Operator を再インストールせずに MicroShift を更新できる可能性があります。
  • rpm-ostree 更新の場合のみ、自動ロールバックが行われます。
重要

現在のオペレーティングシステムが、使用する新しいバージョンの MicroShift と互換性がない場合は、RHEL を更新して MicroShift を更新する必要があります。

1.2.1. RHEL for Edge での MicroShift の更新

新規または既存の RHEL for Edge デプロイメントに rpm-ostree 更新パスを使用して、更新の一部に失敗した場合に、自動バックアップとシステムロールバックを行うことができます。

  • 新しいバージョンの MicroShift を含む新しいシステムイメージをビルドすることにより、RHEL for Edge などの rpm-ostree システムで MicroShift を更新できます。
  • rpm-ostree イメージは、同じバージョンまたは更新されたバージョンにすることができます。ただし、RHEL for Edge のバージョンと MicroShift のバージョンとの間に互換性が必要です。

RHEL for Edge 更新パスでは、次の機能を利用できます。

  • 更新に失敗すると、システムは自動的に以前の正常なシステム状態にロールバックされます。
  • アプリケーションを再インストールする必要はありません。
  • Operator を再インストールする必要はありません。
  • この更新方式を使用すると、MicroShift を更新せずにアプリケーションを更新できます。
  • ビルドするイメージに、必要に応じて他の更新を含めることができます。

RHEL for Edge イメージに新しいバージョンを埋め込んで MicroShift の更新を開始するには、次のドキュメントの手順を使用します。

greenboot の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

1.2.2. RPM 手動更新

RPM を更新することで、Red Hat Enterprise Linux (RHEL)で MicroShift を手動で更新できます。このタイプの更新は、開発環境およびテストに役立ちます。

  • この更新タイプを完了するには、サブスクリプションマネージャーを使用して、新しい RPM を持つリポジトリーを有効にします。
  • 手動プロセスを使用して、システムの健全性を確保し、追加のシステムのバックアップを完了します。
  • RPM 手動更新を開始するには、次のドキュメントの手順を使用してください。
  • MicroShift RPM の手動更新について

1.2.2.1. MicroShift と RHEL をサポート対象の設定に保つ

RPM 更新を使用する場合は、RHEL リポジトリーを慎重に管理して、サポート対象外の設定を作成したり、ノードが破損したりしないようにしてください。

前提条件

手順

  1. 次のコマンドを実行してオペレーティングシステムのバージョンをロックし、意図しない更新を回避します。

    $ sudo subscription-manager release --set=9.6
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  2. EUS MicroShift リリースを使用している場合は、次のコマンドを実行して、RHEL 標準サポートスコープリポジトリーを無効にします。

    $ sudo subscription-manager repos \
        --disable=rhel-9-for-$(uname -m)-appstream-rpms \ 
    1
    
        --disable=rhel-9-for-$(uname -m)-baseos-rpms
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    この例に示されているバージョンと異なる場合は、9 を互換性のある RHEL システムのメジャーバージョンに置き換えることができます。
  3. 標準サポートリポジトリーを無効にした後、次のコマンドを実行して RHEL EUS リポジトリーを有効にします。

    $ sudo subscription-manager repos \
        --enable rhel-9-for-$(uname -m)-appstream-eus-rpms \  
    1
    
        --enable rhel-9-for-$(uname -m)-baseos-eus-rpms
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    この例に示されているバージョンと異なる場合は、9 を互換性のある RHEL システムのメジャーバージョンに置き換えることができます。

検証

  • 次のコマンドを実行して、RHEL に対して有効にしたリポジトリーをリスト表示します。

    $ sudo subscription-manager repos --list-enabled
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    出力例

    +----------------------------------------------------------+
        Available Repositories in /etc/yum.repos.d/redhat.repo
    +----------------------------------------------------------+
    Repo ID:   rhel-9-for-x86_64-baseos-eus-rpms
    Repo Name: Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - BaseOS - Extended Update Support (RPMs)
    Repo URL:  https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel9/$releasever/x86_64/baseos/os
    Enabled:   1
    Repo ID:   rhel-9-for-x86_64-appstream-eus-rpms
    Repo Name: Red Hat Enterprise Linux 9 for x86_64 - AppStream - Extended Update Support (RPMs)
    Repo URL:  https://cdn.redhat.com/content/eus/rhel9/$releasever/x86_64/appstream/os
    Enabled:   1
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

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