第2章 Red Hat Enterprise Linux での Red Hat build of OpenJDK 21 のインストール
Red Hat build of OpenJDK は、モバイルアプリケーションからデスクトップアプリケーション、Web アプリケーション、エンタープライズシステムまで、プラットフォームに依存しない幅広いアプリケーションを開発および実行するための環境です。Red Hat は、Red Hat build of OpenJDK と呼ばれる Java Platform SE (Standard Edition) のオープンソース実装を提供します。
アプリケーションは、JDK (Java Development Kit) を使用して開発されます。アプリケーションは、JRE (Java ランタイム環境) および JDK に含まれる JVM (Java 仮想マシン) で実行されます。フットプリントが最小で、ユーザーインターフェイスに必要なライブラリーが含まれていないヘッドレスバージョンの Java もあります。ヘッドレスバージョンは、ヘッドレスサブパッケージにパッケージ化されています。
JRE と JDK のどちらが必要かわからない場合は、JDK をインストールすることが推奨されます。
以下のセクションでは、Red Hat Enterprise Linux に Red Hat build of OpenJDK をインストールする手順を説明します。
Red Hat build of OpenJDK の複数のメジャーバージョンをローカルシステムにインストールできます。あるメジャーバージョンから別のメジャーバージョンに切り替える必要がある場合は、コマンドラインインターフェイス (CLI) で以下のコマンドを実行し、画面のプロンプトに従います。
$ sudo update-alternatives --config 'java'
2.1. yum を使用して RHEL に JRE をインストール
システムパッケージマネージャー (yum
) を使用して、Red Hat build of OpenJDK Java Runtime Environment (JRE) をインストールできます。
前提条件
- root 権限があるユーザーとしてシステムにログインしている。
- ローカルシステムを Red Hat Subscription Manager アカウントに登録している。Registering a system using Red Hat Subscription Manager ユーザーガイドを参照してください。
手順
インストールするパッケージを指定して、
yum
コマンドを実行します。$ sudo yum install java-21-openjdk
インストールが機能することを確認します。
$ java -version
注記前のコマンドの出力で、システムで Red Hat build of OpenJDK の別のメジャーバージョンがチェックアウトされていることが分かった場合は、CLI で以下のコマンドを入力して、システムを Red Hat build of OpenJDK 21 を使用するように切り替えることができます。
$ sudo update-alternatives --config 'java'