第6章 Ceph Object Storage Daemon (OSD) の設定
ストレージ管理者として、Ceph Object Storage Daemon (OSD) を設定して、意図するワークロードに基づいて冗長化と最適化を行うことができます。
前提条件
- Red Hat Ceph Storage ソフトウェアのインストール
6.1. Ceph OSD の設定
すべての Ceph クラスターには、以下の項目を定義する設定があります。
- クラスター ID
- 認証設定
- クラスター内の Ceph daemon のメンバーシップ
- ネットワーク設定
- ホスト名およびアドレス
- キーリングへのパス
- OSD ログファイルへのパス
- 他のランタイムオプション
cephadm
などのデプロイメントツールは、通常、初期の Ceph 設定ファイルを作成します。ただし、デプロイメントツールを使用してクラスターをブートストラップする場合には、独自に作成することができます。
便利なように、各デーモンには一連のデフォルト値が用意されています。多くは ceph/src/common/config_opts.h
スクリプトで設定されます。これらの設定は、Ceph 設定ファイル、またはランタイム時にモニターの tell
コマンドを使用するか、Ceph ノード上のデーモンソケットに直接接続して上書きできます。
Red Hat では、Ceph を後でトラブルシューティングするのが難しくなるため、デフォルトのパスを変更することは推奨していません。
関連情報
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cephadm
と Ceph Orchestrator の詳細は、Red Hat Ceph Storage オペレーションガイド を参照してください。