第1章 Connectivity Link の可観測性
Connectivity Link の可観測性機能を使用して、クラウドベースのアプリケーション、API、ゲートウェイを観測および監視できます。
1.1. Connectivity Link の可観測性機能
Connectivity Link では、Kuadrant で管理される Gateway API の状態メトリクス、Connectivity Link コンポーネントで公開されるメトリクス、Envoy で公開される標準メトリクスを使用して、テンプレートダッシュボードとアラートのセットを構築します。
これらの Kuadrant コミュニティーテンプレートをダウンロードし、Grafana、Prometheus、および Alertmanager デプロイメントと統合したり、特定のニーズに応じて変更したりできます。
図1.1 プラットフォームエンジニア向け Grafana ダッシュボード
プラットフォームエンジニアダッシュボードには、以下のような詳細が表示されます。
- ポリシーコンプライアンスおよびガバナンス。
- リソースの消費。
- エラーレート。
- リクエストのレイテンシーおよびスループット。
- API エラーレートおよびレイテンシーに関するマルチウィンドウ、マルチバーンアラートテンプレート。
- マルチクラスター分割。
図1.2 アプリケーション開発者向け Grafana ダッシュボード
アプリケーション開発者ダッシュボードは、API とアプリケーションを中心に据えたダッシュボードで、プラットフォームエンジニアダッシュボードほどポリシーに重点を置いていません。このダッシュボードには、たとえば API ごとのリクエストレイテンシーやスループット、API パスごとの合計リクエスト数やエラーレートなどの詳細が含まれます。
図1.3 ビジネスユーザー向け Grafana ダッシュボード
ビジネスユーザーダッシュボードには、以下のような情報が含まれます。
- API ごとの 1 秒あたりのリクエスト数。
- 指定された時間における API 使用率の増減。