第6章 解決済みの問題
Red Hat JBoss Data Grid 6.3 で解決した問題は次のとおりです。
- 『BZ#1043434』 - すでに無効化されている L1 エントリーが状態の遷移によって追加される
- L1 が有効で
onRehash=true
である分散キャッシュモードでは、状態の遷移中にエントリーが上書きされると上書きが無視されることがありました。このノードによってエントリーの上書き前の値が報告され、L1 のタイムアウト後にこのエントリーは完全に削除されました。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。 - 『BZ#1054165』 - JBoss Operations Network (3.2.0) -- キャッシュマネージャーの lib プラグイン AVAILABILITY CHECK に失敗する -- アプリケーションは JBoss EAP 6.2 上にデプロイ
- JBoss Data Grid Library と JBoss Operations Network の統合では、JBoss EAP サーバー上にデプロイされた JBoss Data Grid ライブラリーを使用するアプリケーションを監視する目的で、可用性チェック操作のタイムアウト期間にデフォルトの
5000
ミリ秒を使用するのは不十分でした。これにより、埋め込みの Infinispan キャッシュマネージャーの可用性としてUP
とDOWN
が交互に報告されました。さらに、この問題によってキャッシュ統計の監視が影響を受けました。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。 - 『BZ#1072349』 - JBoss Operations Network のサーバープラグインの管理/監視に拡張が必要
- JBoss Operations Network の Red Hat JBoss Data Grid サーバープラグインは、管理操作の完全セットを対象にしませんでした。そのため、JBoss Operations Network のユーザーインターフェースから管理操作のサブセットへアクセスできませんでした。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。
- 『BZ#1096877』 - Hot Rod クライアント RequestBalancingStrategy の後方互換性の問題
org.infinispan.client.hotrod.impl.transport.tcp.RequestBalancingStrategy
インターフェースはパブリック API の一部としてみなされますが、このインターフェースが変更になりました。JBoss Data Grid を直接使用するアプリケーションがこのインターフェースを使用 (実装) する場合、アプリケーションコードを変更しないと JBoss Data Grid 6.3 へアップデートできませんでした。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。- 『BZ#1097197』 - Karaf で Hot Rod を介してカスタムオブジェクトを保存できない
- Karaf で実行されている Hot Rod クライアントはユーザー定義のオブジェクトを保存または読み出しできませんでした。これは、カスタムクラスはクライアントのバンドルにパッケージ化されていたため、Hot Rod クライアントはこれらのクラスを認識できなかったためです。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。
- 『BZ#1099055』 - サブジェクトが設定されるときに認証設定ビルダーに CallbackHandler が必要
- SASL コールバックハンドラーが設定されていないと、Hot Rod Java クライアント設定バリデーターは設定を許可しませんでした。しかし、代わりに有効なクライアントサブジェクトが指定されると、バリデーターは設定を許可します。そのため、設定バリデーターは org.infinispan.commons.CacheConfigurationException 例外をスローし、以下のエラーメッセージが表示されました。
ISPN004030: Cannot enable authentication without specifying a Callback Handler.
この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。 - 『BZ#1099156』 - JpaStore.process および JpaStore.purge メソッドでの storeMetadata=false の処理
- メタデータストレージ属性が無効な状態で JPA キャッシュストアが使用されると、他の操作が発生するときにキャッシュストアはメタデータ向けのクエリーを実行しました。そのため、メタデータクラスが
persistence.xml
ファイルで無効になっている場合、他の操作が実行に失敗したり、最適に実行されませんでした。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。 - 『BZ#1100741』 - Red Hat Enterprise Linux 5 で LevelDB テストが失敗する
- LevelDB ストアによって使用されるネイティブ LevelDB JNI ライブラリーは、Red Hat Enterprise Linux 6 で使用可能な C++ コンパイラーを使用して構築されました。これにより、バイナリーは Red Hat Enterprise Linux 5 との ABI の互換性がなくなりました。そのため、LevelDB JNI ライブラリーはロードに失敗し、バージョンシンボルがないというリンカーエラー (
/usr/lib64/libstdc++.so.6: version `GLIBCXX_3.4.9' not found
) が報告されました。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。 - 『BZ#1115229』 - LevelDB ストアが有効な状態でキャッシュをロードすると、同時実行エラーが発生する
- LevelDB の期限切れキューが満杯になりつつあると、queue-size パラメーターが解析されませんでした。そのため、キューが満杯になり書き込み操作がブロックされました。この問題は、JBoss Data Grid 6.3.1 で修正されました。パーサーが修正され、queue-size を設定できるようになりました。