5.4. Red Hat JBoss Data Grid および Red Hat JBoss Fuse Service Works
5.4.1. Red Hat JBoss Fuse Service Works 向けの camel-jbossdatagrid のインストール
Red Hat JBoss Fuse Service Works は、エンタープライズアプリケーション統合 (EAI) およびサービス指向アーキテクチャー (SOA) ソリューションを開発するためのプラットフォームです。サービスコンポーネントフレームワーク、ビジネスルール/複雑イベント処理、ライフサイクル管理、ランタイム管理、およびプロセス自動化で構成されます。エンタープライズメッセージング、 Camel、および CXF を持つ JBoss Fuse と同じコア上に構築されるため、ビジネスサービスの設計、デプロイ、統合、およびオーケストレーションに使用できます。
JBoss Fuse Service Works (FSW) は、SOA の概念を統合されたアプリケーションに容易に適用する環境を提供します。SwitchYard アプリケーションは、複合サービスや複合参照などのコンポーネントで構成されます。これらは、サービス定義とアクセス性を提供します。
SwitchYard と同様に、JBoss Fuse Service Works はルールベースのルーター (Apache Camel)、Web サービスフレームワーク (Apache CFX)、およびメッセージブローカー (Apache ActiveMQ) を含む複数のコンポーネントで構成されます。
手順5.3 JBoss Fuse Service Works を用いた camel-jbossdatagrid のインストール
前提条件
Red Hat では、システム設定とデータをバックアップしてからこの手順の設定タスクを実行することを推奨しています。
JBoss Fuse Service Works 6.0 のダウンロードおよびインストール
JBoss Fuse Service Works 製品のダウンロードおよびインストール方法については、『Red Hat JBoss Fuse Service Works Installation Guide』を参照してください。JBoss Data Grid モジュールの Fuse Service Works へのインストール
必要な使用モードに応じて、Hot Rod モジュールか Library モードのモジュールをインストールします。アプリケーションのデプロイ
以下が含まれている必要があります。- 特定の
camel-core
ライブラリー。JBoss Fuse Service Works にはデフォルトで古いバージョンのcamel-core
が含まれているため、camel-core-2.12.0.redhat-610379.jar
をインストールする必要があります。これは、https://repo.fusesource.com/nexus/content/groups/public/org/apache/camel/camel-core/2.12.0.redhat-610379/ から入手できます。 - JBoss Data Grid ディストリビューションに同梱される
camel-jbossdatagrid
コンポーネント。これは、Maven リポジトリーまたは個別のディストリビューションにあります。 - 依然インストールされた特定モジュールの依存関係を定義する
MANIFEST.MF
またはjboss-deployment-structure.xml
ファイル。
以下の例は、
jboss-deployment-structure.xml
ファイルで依存関係を定義する方法を示しています。
例5.1 依存関係の定義
<jboss-deployment-structure> <deployment> <dependencies> <module name="org.infinispan" slot="jdg-6.4" /> <module name="org.jgroups" slot="jdg-6.4" /> <module name="org.infinispan.client.hotrod" slot="jdg-6.4" /> </dependencies> </deployment> </jboss-deployment-structure>
この例では、Hot Rod クライアントの使用時に
org.infinispan.client.hotrod
依存関係のみが必要になります。