第5章 既知の問題


5.1. 既知の問題

Red Hat JBoss Data Grid 7.2 での既知の問題および回避方法を確認してください。

JBoss Data Grid が起動せず、永続的な場所が一意でないと NullPointerException が発生する

問題: JDG-1504

説明: persistent-location の値が各設定で一意でないと、同じディレクトリーから複数の JBoss Data Grid インスタンスを起動できません。

回避方法: 以下の 1 つを行い、persistent-location の値が JBoss Data Grid 設定で一意になるようにします。

  • 各インスタンスに一意の path 属性を設定します。

    <persistent-location path="mydir${uniquesuffix}" />
  • 共通のパスを使用している場合は、各インスタンスに一意の relative-to 属性を設定します。

    <paths>
      <path name="mypath" path="/home/user/jboss-datagrid-7.2.0-server/standalone/mypath" />
    </paths>
    
    <persistent-location relative-to="mypath" path="mydir" />
  • 共通のパスを使用している場合は、-Djboss.server.data.dir システムプロパティーを指定して、各インスタンスに一意で相対的な場所を設定します。

    ./standalone.sh -Djboss.server.data.dir=/home/user/jboss-datagrid-7.2.0-server/standalone/mypath
認証が有効な場合、SKIP_CACHE_LOAD フラグが無効になる

問題: JDG-1424

説明: リモートクライアントサーバーモードで、SKIP_CACHE_LOAD フラグをキャッシュストア設定に指定し、Hot Rod クライアントで認証を有効にすると、エビクトされたエントリーを含むすべてのエントリーがキャッシュから取得されます。

回避方法: この問題を回避する方法はありません。

クラスター間のローリングアップグレード中にデータ損失が断続的に発生する

問題: JDG-991

説明: JBoss Data Grid のローリングアップグレードを実行する際、ソースクラスターのノードがオフラインになった後に移行したデータがすべてターゲットクラスターから削除される可能性があります。

回避方法: この問題を回避する方法はありません。

コンテナーインストールでは HotRod C++ クライアントの JBoss Data Grid API ドキュメントがない

問題 JDG-1879

説明: JBoss Data Grid HotRod C++ クライアントを Red Hat Container Catalog からのコンテナーとしてインストールした場合、 /usr/share/doc/infinispan-hotrod-cpp/api/ ディレクトリーに API ドキュメントがありません。

この問題は、yum 設定でコンテナーイメージに nodocs トランザクションフラグが設定されているため発生します。

回避方法: yum 設定の nodocs フラグを消去し、コンテナーイメージを次のように再インストールします。

yum --setopt=tsflags='' reinstall jdg-cpp-client
リロードが必要な状態で JBoss Data Grid の管理コンソール上のクラスターアクションが無効になる

問題: JDG-1843

説明: 設定の変更後にクラスターの再起動を選択すると、JBoss Data Grid クラスターで使用できるアクションが管理コンソールで使用できません。この場合、クラスターは Reload-Required 状態になります。

Reload および Stop アクションはクラスターの各ノードに使用できます。

回避方法: クラスターのノードを 1 つ以上リロードし、クラスターレベルでアクションをリストアします。

JBoss Data Grid の管理コンソールからエビクションストラテジーを変更するとエラーが発生する

問題: JDG-1804

説明: JBoss Data Grid をドメインモードで実行している場合、管理コンソールで設定のエビクションストラテジーを変更しても再起動して変更を適用しないと、エラーが発生します。

回避方法: エビクションストラテジーの変更後にサーバーを再起動します。

JBoss Data Grid 7.0 およびそれ以前のバージョンに保存されたキャッシュからデータを読み取ると NullPointerException が発生する

問題: JDG-968

説明: Boss Data Grid 7.0 およびそれ以前のバージョンでデータをキャッシュに保存し、JBoss Data Grid 7.1 およびそれ以降のバージョンでそのデータの読み取りを試みると、エラーが発生し、データを読み取ることができません。

注記

この問題は、JBoss Data Grid 7.1 を 7.2 にアップグレードするときには発生しません。

回避方法: この問題を回避する方法はありません。

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