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第1章 Data Grid サーバーのローリングアップグレードの実行

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Data Grid クラスターのローリングアップグレードを実行して、ダウンタイムやデータの損失なしにバージョン間で変更します。ローリングアップグレードは、Hot Rod 経由で Data Grid サーバーおよびデータの両方をターゲットバージョンに移行します。

1.1. ターゲットクラスターの設定

ターゲット Data Grid バージョンを実行し、リモートキャッシュストアを使用してソースクラスターからデータを読み込むクラスターを作成します。

前提条件

  • ターゲットアップグレードバージョンとともに Data Grid クラスターをインストールします。
重要

ターゲットクラスターのネットワークプロパティーはソースクラスターのネットワークプロパティーが重複していないことを確認します。JGroups トランスポート設定でターゲットおよびソースクラスターの一意の名前を指定する必要があります。環境に応じて、異なるネットワークインターフェイスを使用し、ターゲットクラスターとソースクラスターを分離するためにポートオフセットを指定することもできます。

手順

  1. ソースクラスターから移行する各キャッシュについて、ターゲットクラスターに aRemoteCacheStore を追加します。

    リモートキャッシュストアは Hot Rod プロトコルを使用して、リモート Data Grid クラスターからデータを取得します。リモートキャッシュストアをターゲットクラスターに追加する場合は、ソースクラスターからデータをレイジーに読み込み、クライアント要求を処理します。

  2. すべての要求の処理を開始するために、クライアントをターゲットクラスターに切り替えます。

    1. クライアント設定をターゲットクラスターの場所で更新します。
    2. クライアントを再起動します。

1.1.1. ローリングアップグレードのリモートキャッシュストア

以下のようにローリングアップグレードを実行するには、特定のリモートキャッシュストア設定を使用する必要があります。

<persistence passivation="false"> 1
   <remote-store xmlns="urn:infinispan:config:store:remote:11.0"
                 cache="myDistCache" 2
                 protocol-version="2.5" 3
                 hotrod-wrapping="true" 4
                 raw-values="true" 5
                 segmented="false"> 6
      <remote-server host="127.0.0.1" port="11222"/> 7
   </remote-store>
</persistence>
1
パッシベーションを無効にします。ローリングアップグレードのリモートキャッシュストアは、パッシベーションを無効にする必要があります。
2
ソースクラスター内のキャッシュの名前と一致します。ターゲットクラスターは、リモートキャッシュストアを使用してこのキャッシュからデータを読み込みます。
3
ソースクラスターの Hot Rod プロトコルバージョンと一致します。2.5 は最小バージョンであり、アップグレードパスに適しています。別の Hot Rod でバージョンを設定する必要はありません。
4
エントリーが Hot Rod プロトコルに適した形式でラップされるようにします。
5
データを raw 形式でリモートキャッシュストアに保存します。これにより、クライアントはリモートキャッシュストアから直接データを使用できるようになります。
6
リモートキャッシュストアのセグメンテーションを無効にします。リモートキャッシュストアのセグメンテーションを有効にする必要があるのは、ターゲットクラスターのセグメント数がソースクラスターのキャッシュのセグメント数と一致する場合のみです。
7
ソースクラスターの場所を参照します。
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