1.2. Data Grid Maven リポジトリーの設定
Data Grid Java ディストリビューションは Maven から入手できます。
顧客ポータルから Data Grid Maven リポジトリーをダウンロードするか、パブリック Red Hat Enterprise Maven リポジトリーから Data Grid 依存関係をプルできます。
1.2.1. Data Grid Maven リポジトリーのダウンロード
パブリック Red Hat Enterprise Maven リポジトリーを使用しない場合は、ローカルファイルシステム、Apache HTTP サーバー、または Maven リポジトリーマネージャーに Data Grid Maven リポジトリーをダウンロードし、インストールします。
手順
- Red Hat カスタマーポータルにログインします。
- Software Downloads for Data Grid に移動します。
- Red Hat Data Grid 8.2 Maven リポジトリーをダウンロードします。
- アーカイブされた Maven リポジトリーをローカルファイルシステムに展開します。
-
README.md
ファイルを開き、適切なインストール手順に従います。
1.2.2. Red Hat Maven リポジトリーの追加
Red Hat GA リポジトリーを Maven ビルド環境に組み込み、Data Grid アーティファクトおよび依存関係を取得します。
手順
Red Hat GA リポジトリーを Maven 設定ファイル (通常は
~/.m2/settings.xml
) に追加するか、プロジェクトのpom.xml
ファイルに直接追加します。<repositories> <repository> <id>redhat-ga-repository</id> <name>Red Hat GA Repository</name> <url>https://maven.repository.redhat.com/ga/</url> </repository> </repositories> <pluginRepositories> <pluginRepository> <id>redhat-ga-repository</id> <name>Red Hat GA Repository</name> <url>https://maven.repository.redhat.com/ga/</url> </pluginRepository> </pluginRepositories>
1.2.3. Data Grid POM の設定
Maven は、プロジェクトオブジェクトモデル (POM) ファイルと呼ばれる設定ファイルを使用して、プロジェクトを定義し、ビルドを管理します。POM ファイルは XML 形式であり、モジュールとコンポーネントの依存関係、ビルドの順序、および結果となるプロジェクトのパッケージ化と出力のターゲットを記述します。
手順
-
プロジェクト
pom.xml
を開いて編集します。 -
正しい Data Grid バージョンで
version.infinispan
プロパティーを定義します。 dependencyManagement
セクションにinfinispan-bom
を含めます。BOM(Bill of Materials) は、依存関係バージョンを制御します。これにより、バージョンの競合が回避され、プロジェクトに依存関係として追加する Data Grid アーティファクトごとにバージョンを設定する必要がなくなります。
-
pom.xml
を保存して閉じます。
以下の例は、Data Grid のバージョンと BOM を示しています。
<properties> <version.infinispan>12.1.11.Final-redhat-00001</version.infinispan> </properties> <dependencyManagement> <dependencies> <dependency> <groupId>org.infinispan</groupId> <artifactId>infinispan-bom</artifactId> <version>${version.infinispan}</version> <type>pom</type> <scope>import</scope> </dependency> </dependencies> </dependencyManagement>
次のステップ
必要に応じて、Data Grid アーティファクトを依存関係として pom.xml
に追加します。