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第2章 Data Grid Server クラスターのローリングアップグレードの実行

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Data Grid クラスターのローリングアップグレードを実行して、ダウンタイムやデータの損失なしにバージョン間で変更し、Hot Rod プロトコルを介してデータを移行します。

2.1. ターゲット Data Grid クラスターの設定

アップグレードする予定の Data Grid バージョンを使用するクラスターを作成してから、リモートキャッシュストアを使用してソースクラスターをターゲットクラスターに接続します。

前提条件

  • ターゲットクラスターに必要なバージョンの Data Grid Server ノードをインストールします。
重要

ターゲットクラスターのネットワークプロパティーはソースクラスターのネットワークプロパティーが重複していないことを確認します。JGroups トランスポート設定でターゲットおよびソースクラスターの一意の名前を指定する必要があります。環境に応じて、異なるネットワークインターフェイスとポートオフセットを使用して、ターゲットクラスターとソースクラスターを分離することもできます。

手順

  1. ターゲットクラスターがソースクラスターに接続できるリモートキャッシュストア設定を JSON 形式で作成します。

    ターゲットクラスターのリモートキャッシュストアは、Hot Rod プロトコルを使用して、ソースクラスターからデータを取得します。

    {
      "remote-store": {
        "cache": "myCache",
        "shared": true,
        "raw-values": true,
        "security": {
          "authentication": {
            "digest": {
              "username": "username",
              "password": "changeme",
              "realm": "default"
            }
          }
        },
        "remote-server": [
          {
            "host": "127.0.0.1",
            "port": 12222
          }
        ]
      }
    }
  2. Data Grid コマンドラインインターフェイス (CLI) または REST API を使用して、リモートキャッシュストア設定をターゲットクラスターに追加し、ソースクラスターに接続できるようにします。

    • CLI: ターゲットクラスターで migrate cluster connect コマンドを使用します。

      [//containers/default]> migrate cluster connect -c myCache --file=remote-store.json
    • REST API: rolling-upgrade/source-connection メソッドを使用して、ペイロードにリモートストア設定が含まれる POST リクエストを呼び出します。

      POST /rest/v2/caches/myCache/rolling-upgrade/source-connection
  3. 移行するキャッシュごとに直前の手順を繰り返します。
  4. すべての要求の処理を開始するために、クライアントをターゲットクラスターに切り替えます。

    1. クライアント設定をターゲットクラスターの場所で更新します。
    2. クライアントを再起動します。
重要

インデックスキャッシュを移行する必要がある場合は、まず内部の ___protobuf_metadata キャッシュを移行して、ソースクラスターで定義された .proto スキーマがターゲットクラスターにも存在するようにする必要があります。

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