第1章 Spring Cache プロバイダーとして Data Grid を使用する


Data Grid の依存関係をアプリケーションに追加し、Spring Cache アノテーションを使用して組み込みキャッシュまたはリモートキャッシュにデータを保存します。

1.1. Data Grid での Spring キャッシュの設定

Spring アプリケーションプロジェクトに Data Grid の依存関係を追加します。Data Grid Server デプロイメントでリモートキャッシュを使用する場合は、Hot Rod クライアントプロパティーも設定する必要があります。

重要

Data Grid は Spring バージョン 6 のみをサポートします。

手順

  1. Data Grid と Spring 統合モジュールを pom.xml に追加します。

    • リモートキャッシュ: infinispan-spring6-remote
    • 組み込みキャッシュ: infinispan-spring6-embedded

      ヒント

      Spring Boot ユーザーは、infinispan-spring6-embedded の代わりに次のアーティファクトを追加できます。

      • Spring Boot 3 の場合は、infinispan-spring-boot3-starter-embedded を追加します。
  2. hotrod-client.properties ファイルで Data Grid Server デプロイメントに接続するように Hot Rod クライアントを設定します。

    infinispan.client.hotrod.server_list = 127.0.0.1:11222
    infinispan.client.hotrod.auth_username=admin
    infinispan.client.hotrod.auth_password=changeme

Spring Cache の依存関係

リモートキャッシュ

<dependencies>
    <dependency>
        <groupId>org.infinispan</groupId>
        <artifactId>infinispan-spring6-remote</artifactId>
    </dependency>
    <dependency>
        <groupId>org.springframework</groupId>
        <artifactId>spring-context</artifactId>
        <version>${version.spring}</version>
    </dependency>
</dependencies>

組み込みキャッシュ

<dependencies>
    <dependency>
        <groupId>org.infinispan</groupId>
        <artifactId>infinispan-spring6-embedded</artifactId>
    </dependency>
    <dependency>
        <groupId>org.springframework</groupId>
        <artifactId>spring-context</artifactId>
        <version>${version.spring}</version>
    </dependency>
</dependencies>

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