第1章 システム要件
1.1. インストールの要件
Red Hat Developer Toolset 12.0 には Red Hat Enterprise Linux 7 のパッケージが含まれ、以下のアーキテクチャーをサポートします。
- AMD64 および Intel 64
- IBM POWER、ビッグエンディアン
- IBM POWER、リトルエンディアン
- 64 ビット IBM Z
32 ビットバイナリーの生成および操作は、AMD64 および Intel 64 のアーキテクチャーでもサポートされています。
注記
Red Hat Enterprise Linux 8 では、Red Hat Developer Toolset と同様のツールを提供する GCC Toolset を利用できます。詳細は、GCC Toolset の使用を参照してください。
Red Hat Developer Toolset 12.0 をインストールする前に、利用可能なすべての Red Hat Enterprise Linux エラータ更新を適用することが推奨されます。これにより、すべての Red Hat Developer Toolset 機能が有効になり、ツールまたはビルドコードに影響を与える可能性がある修正が適用されます。
Red Hat Developer Toolset 12.0 では、Red Hat Developer Toolset ツールチェーンに必要なすべての依存パッケージにアクセスするためには、システムが
Optional
リポジトリーにサブスクライブしている必要があります。Optional
リポジトリーからのパッケージは、Red Hat Software Collections 3.8 リリースノート に一覧表示されています。
Red Hat Subscription Manager を使用する場合は、 の順に移動して、これらのリポジトリーを追加できます。
次に、お使いのシステムに
Optional
リポジトリーを有効にします。詳細は、https://access.redhat.com/solutions/392003を参照してください。
Red Hat Satellite のユーザーは、https://access.redhat.com/solutions/70019 の手順に従って
Optional
リポジトリーを有効にできます。
Red Hat Developer Toolset 4.1 以降では、ISO 形式 (特に Server および Workstation) のコンテンツも https://access.redhat.com/downloads で利用できます。
注記
Optional
リポジトリーを必要とするパッケージを ISO イメージからインストールすることはできません。Optional
リポジトリーの有効化が必要なパッケージの一覧は、Red Hat Software Collections リリースノート を参照してください。
ベータコンテンツは ISO 形式では使用できません。
1.2. インストールおよびアップグレード
Red Hat Developer Toolset 12.0 を使用するには、ベータリリースを含む以前のプレリリースバージョンを削除する必要があります。以前のバージョンの Red Hat Developer Toolset をインストールしている場合は、『Red Hat Developer Toolset ユーザーガイド』 の Red Hat Developer Toolset のアンインストール セクションで説明されているように、システムからアンインストールします。
Red Hat Developer Toolset 12.x と並行して Red Hat Developer Toolset 11.x をインストールすることがサポートされていることに注意してください。
Red Hat Developer Toolset 12.0 のインストールに関する詳細は、『Red Hat Developer Toolset ユーザーガイド』 の Red Hat Developer Toolset のインストール の章を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 6 から Red Hat Enterprise Linux 7 へのインプレースアップグレードは、Red Hat Developer Toolset ではサポートされていません。したがって、アップグレード後にインストールされたコンポーネントが正しく機能しない可能性があります。Red Hat Enterprise Linux 6 から Red Hat Enterprise Linux 7 にアップグレードする場合は、すべての Red Hat Developer Toolset パッケージを削除し、インプレースアップグレードを実行して、Red Hat Developer Toolset リポジトリーを更新し、再度 Red Hat Developer Toolset パッケージをインストールすることを強く推奨します。アップグレードする前に、すべてのデータのバックアップを作成することを推奨します。