41.12. firewalld ゾーン内の異なるインターフェイスまたはソース間でのトラフィック転送の有効化
ゾーン内転送は、firewalld ゾーン内のインターフェイスまたはソース間のトラフィック転送を可能にする firewalld 機能です。
41.12.1. ゾーン内転送と、デフォルトのターゲットが ACCEPT に設定されているゾーンの違い リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ゾーン内転送を有効にすると、1 つの firewalld ゾーン内のトラフィックは、あるインターフェイスまたはソースから別のインターフェイスまたはソースに流れることができます。ゾーンは、インターフェイスおよびソースの信頼レベルを指定します。信頼レベルが同じ場合、トラフィックは同じゾーン内に留まります。
firewalld のデフォルトゾーンでゾーン内転送を有効にすると、現在のデフォルトゾーンに追加されたインターフェイスおよびソースにのみ適用されます。
firewalld は、異なるゾーンを使用して着信トラフィックと送信トラフィックを管理します。各ゾーンには独自のルールと動作のセットがあります。たとえば、trusted ゾーンでは、転送されたトラフィックがデフォルトですべて許可されます。
他のゾーンでは、異なるデフォルト動作を設定できます。標準ゾーンでは、ゾーンのターゲットが default に設定されている場合、転送されたトラフィックは通常デフォルトで破棄されます。
ゾーン内の異なるインターフェイスまたはソース間でトラフィックを転送する方法を制御するには、ゾーンのターゲットを理解し、それに応じてゾーンのターゲットを設定する必要があります。
41.12.2. ゾーン内転送を使用したイーサネットと Wi-Fi ネットワーク間でのトラフィックの転送 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ゾーン内転送を使用して、同じ firewalld ゾーン内のインターフェイスとソース間のトラフィックを転送することができます。この機能には次の利点があります。
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有線デバイスと無線デバイスの間のシームレスな接続性 (
enp1s0に接続されたイーサネットネットワークとwlp0s20に接続された Wi-Fi ネットワークの間でトラフィックを転送可能) - 柔軟な作業環境のサポート
- ネットワーク内の複数のデバイスまたはユーザーがアクセスして使用できる共有リソース (プリンター、データベース、ネットワーク接続ストレージなど)
- 効率的な内部ネットワーク (スムーズな通信、レイテンシーの短縮、リソースへのアクセス性など)
この機能は、個々の firewalld ゾーンに対して有効にすることができます。
手順
カーネルでパケット転送を有効にします。
# echo "net.ipv4.ip_forward=1" > /etc/sysctl.d/95-IPv4-forwarding.conf # sysctl -p /etc/sysctl.d/95-IPv4-forwarding.confゾーン内転送を有効にするインターフェイスが
internalゾーンにのみ割り当てられていることを確認します。# firewall-cmd --get-active-zones現在、インターフェイスが
internal以外のゾーンに割り当てられている場合は、以下のように再割り当てします。# firewall-cmd --zone=internal --change-interface=interface_name --permanentenp1s0およびwlp0s20インターフェイスをinternalゾーンに追加します。# firewall-cmd --zone=internal --add-interface=enp1s0 --add-interface=wlp0s20ゾーン内転送を有効にします。
# firewall-cmd --zone=internal --add-forward
検証
次の検証では、両方のホストに nmap-ncat パッケージがインストールされている必要があります。
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ゾーン転送を有効にしたホストの
enp1s0インターフェイスと同じネットワーク上にあるホストにログインします。 ncatで echo サービスを起動し、接続をテストします。# ncat -e /usr/bin/cat -l 12345-
wlp0s20インターフェイスと同じネットワークにあるホストにログインします。 enp1s0と同じネットワークにあるホスト上で実行している echo サーバーに接続します。# ncat <other_host> 12345- 何かを入力して を押します。テキストが返送されることを確認します。