第3章 サブスクリプションの管理
更新後のサブスクリプションマネージャーについて
Red Hat サブスクリプションマネージャーが最新のバージョンに更新され、次のような重要な機能強化が含まれています。
- Subscription Asset Manager または Red Hat Satellite に対して使用する場合、登録の完了に組織のユーザーが必要な場合にはそのユーザーの入力を求めてくるようになります。
- システム登録 のダイアログ内に、ユーザーが特定のマシンに対して適用しているサブスクリプション数が表示されるようになります。
- GUI の システム情報 ダイアログ内に、組織 ID が表示されるようになります。
- Red Hat Certificate Tool (rct) でタブ補完に対応するようになります。
- サブスクリプションマネージャでは、指定コンテンツセット内の全変数で
ui_repoid_vars
セッティングを設定するようになります。baseurl
、name
、その他 Yum レポジトリファイルのフィールドなどに使用されます。 /etc/rhsm/rhsm.conf
ファイルでreport_package_profile = 1
セッティングを設定すると、パッケージプロファイルデータをアップロードしないよう設定することができるようになります。
Subscription Asset Manager 1.3
Subscription Asset Manager は、オンプレミスのサブスクリプション管理アプリケーションです。サブスクリプションおよびシステムの管理をカスタマーポータルからではなく、ローカルのインフラストラクチャで行なうことができます。Red Hat Enterprise Linux 5.10 に伴い、新バージョン 1.3 をご利用いただけるようになります。詳細については、『Red Hat Subscription Asset Manager 1.3 リリースノート』 をご覧ください (https://access.redhat.com/site/documentation/Red_Hat_Subscription_Asset_Manager/)。
Red Hat Support Tool
Red Hat Enterprise Linux 5.10 には、Red Hat Support Tool を提供する新しいパッケージ redhat-support-tool が同梱されます。Red Hat のお客様としてサブスクライブ頂く方々に各種サービスへのコンソールベースのアクセスを提供し、お客様向けコンテンツやサービスへのアクセスポイントを広げました。さらに、ヘルプデスクサービスとサブスクリプションサービスを統合、自動化することもできるようになります。本ツールの機能には以下のようなものがあります。
- ナレッジベースの記載事項やソリューションをコンソールを使用して表示できます。
- コンソールを使用してカスタマーケースを表示したり、また作成、変更、コメント入力なども行なうことができます。
- コンソールを使用し、カスタマーケースや ftp://dropbox.redhat.com/ に添付ファイルを直接アップロードすることができます。
- プロキシに完全対応します (つまり、FTP および HTTP プロキシ)。
- コンソールを使用して、添付ファイルを一覧表示させカスタマーケースにダウンロードすることができます。
- クエリー用語、ログメッセージ、その他パラメータなどでナレッジベースを検索し、選択可能な一覧で検索結果を表示させることができます。
- 分析を行なうため、Shadowman 自動問題判別エンジンにログファイル、テキストファイル、その他のソースなどを容易にアップロードすることができます。
- これ以外にもさまざまなサポート関連のコマンドが用意されています。
Red Hat Support Tool の詳細については、
/usr/share/doc/redhat-support-tool-version/
ディレクトリ内にインストールされているドキュメントをご覧ください。