第5章 DM-Multipath の管理とトラブルシューティング


この章では、稼働中のシステムで DM-Multipath を管理する方法について説明します。本章には、以下のトピックを扱ったセクションが含まれます。
  • オンラインマルチパスデバイスのサイズ変更
  • シングルパスデバイスからマルチパスデバイスへの root デバイスの移動
  • シングルパスデバイスからマルチパスデバイスへのスワップデバイスの移動
  • マルチパスデーモン
  • 多数の LUN に伴う問題
  • queue_if_no_path 機能での問題
  • multipath コマンドの出力
  • multipath コマンドを使用したマルチパスクエリー
  • multipath コマンドのオプション
  • dmsetup コマンドを使用したマルチパスクエリー
  • multipathd インタラクティブコンソールでのトラブルシューティング

5.1. オンラインマルチパスデバイスのサイズ変更

オンラインマルチパスデバイスのサイズを変更する必要がある場合は、以下の手順を使用します。
  1. 物理デバイスのサイズを変更します。
  2. 以下のコマンドを実行して LUN へのパスを検索します。
    # multipath -l
  3. パスのサイズを変更します。SCSI デバイスの場合、そのデバイスの rescan ファイルに 1 と書き込むと、SCSI ドライバーが、以下のコマンドにあるように再スキャンを行います。
    # echo 1 > /sys/block/device_name/device/rescan 
  4. multipathd resize コマンドを実行して、マルチパスデバイスのサイズを変更します。
    # multipathd -k'resize map mpatha'
  5. ファイルシステムのサイズを変更します (LVM や DOS のパーティションが使用されていないことを前提とします)。
    # resize2fs /dev/mapper/mpatha
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