7.4. Red Hat OpenStack Platform 上の HA クラスターにおけるブロックストレージリソースの設定
次の手順では、RHOSP で HA クラスターのブロックストレージリソースを作成します。この手順では、RHOSP 認証に clouds.yaml
ファイルを使用します。
前提条件
- RHOSP で実行されている設定済みの HA クラスターがある。
- RHOSP 管理者によって作成されたブロックストレージボリュームがある。
- RHOSP の認証方法のセットアップ で説明されているように、クラスター設定に使用する RHOSP 認証方法を使用して、RHOSP API へアクセスできる。
手順
クラスター内の任意のノードから次の手順を実行します。
openstack-cinder-volume
リソースエージェントのオプションを表示するには、次のコマンドを実行します。# pcs resource describe openstack-cinder-volume
クラスターリソースとして設定するブロックストレージボリュームのボリューム ID を決定します。
次のコマンドを実行して、各ボリュームの UUID と名前を含む、使用可能なボリュームのテーブルを表示します。
# openstack --os-cloud=ha-example volume list | ID | Name | | 23f67c9f-b530-4d44-8ce5-ad5d056ba926| testvolume-cinder-data-disk |
ボリューム名がすでにわかっている場合は、設定するボリュームを指定して、次のコマンドを実行できます。これにより、ID フィールドを含むテーブルが表示されます。
# openstack --os-cloud=ha-example volume show testvolume-cinder-data-disk
ボリュームの ID を指定して、ブロックストレージリソースを作成します。
# pcs resource create cinder-vol openstack-cinder-volume volume_id="23f67c9f-b530-4d44-8ce5-ad5d056ba926" cloud="ha-example"
openstack-info
リソースがブロックストレージリソースの前に起動するように、順序の制約を設定します。# pcs constraint order start openstack-info-clone then cinder-vol Adding openstack-info-clone cinder-vol (kind: Mandatory) (Options: first-action=start then-action=start
ブロックストレージリソースが
openstack-info
リソースと同じノードで実行されるように、場所の制約を設定します。# pcs constraint colocation add cinder-vol with openstack-info-clone score=INFINITY
検証
リソース制約の設定を確認します。
# pcs constraint config Location Constraints: Ordering Constraints: start openstack-info-clone then start cinder-vol (kind:Mandatory) Colocation Constraints: cinder-vol with openstack-info-clone (score:INFINITY)
クラスターのステータスをチェックして、リソースが実行中であることを確認します。
# pcs status . . . Full List of Resources: * Clone Set: openstack-info-clone [openstack-info]: * Started: [ node01 node02 node03 ] * cinder-vol (ocf::heartbeat:openstack-cinder-volume): Started node03 * fenceopenstack (stonith:fence_openstack): Started node01