第8章 デスクトップの外観とブランディングのカスタマイズ
システム管理者は、システム上のすべてのユーザーに対して GNOME インターフェイスのデフォルトの外観とブランディングを設定できます。
8.1. デスクトップ背景のカスタマイズ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
システム管理者は、デフォルトのデスクトップの背景を設定したり、背景を追加したり、システムのすべてのユーザーが使用できる複数の背景を追加したりできます。
ユーザーがデフォルトの背景を変更できない場合は、locks ディレクトリーを使用して設定をロックする必要があります。ロックしない場合は、各ユーザーは設定に応じて背景をカスタマイズできます。
8.1.1. デフォルトのデスクトップ背景のカスタマイズ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
関連する GSettings キーを org.gnome.desktop.background スキーマに設定して、デフォルトのデスクトップ背景とその外観を設定できます。
手順
システム全体の設定用に、ローカルデータベースを
/etc/dconf/db/local.d/00-backgroundに作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
picture-uri: デスクトップバックグラウンドイメージファイルへのパス。 -
picture-options: バックグラウンドイメージのレンダリング方法。有効な値は、none、wallpaper、centered、scale、sanditiveed、zoom、spannedです。 -
primary-color: グラデーションの描画時の左または上位色、またはソリッド色。 -
secondary-color: グラデーションの描画時の右色または下色。
-
オプション: デフォルトの背景をユーザーが変更できないようにする場合は、
/etc/dconf/db/local.d/locks/backgroundファイルでユーザーの設定をオーバーライドします。# List the keys used to configure the desktop background /org/gnome/desktop/background/picture-uri /org/gnome/desktop/background/picture-options /org/gnome/desktop/background/primary-color /org/gnome/desktop/background/secondary-color
# List the keys used to configure the desktop background /org/gnome/desktop/background/picture-uri /org/gnome/desktop/background/picture-options /org/gnome/desktop/background/primary-color /org/gnome/desktop/background/secondary-colorCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow システムデータベースを更新します。
[subs="+quotes"]
[subs="+quotes"]Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow # dconf update
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE wallpapers SYSTEM "gnome-wp-list.dtd"> <wallpapers> <wallpapers> <wallpaper deleted="false"> <name>Background name</name> <filename>full-path-to-the-image</filename> <options>display-option</options> <shade_type>background-shade</shade_type> <pcolor>primary-color</pcolor> <scolor>secondary-color</scolor> </wallpaper> </wallpapers>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE wallpapers SYSTEM "gnome-wp-list.dtd"> <wallpapers> <wallpaper deleted="false"> <name>Company Background</name> <name xml:lang="de">Firmenhintergrund</name> <filename>/usr/local/share/backgrounds/company-wallpaper.jpg</filename> <options>zoom</options> <shade_type>solid</shade_type> <pcolor>#⚙ff</pcolor> <scolor>#00000Apnsscolor> </wallpaper> </wallpapers>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE wallpapers SYSTEM "gnome-wp-list.dtd"> <wallpapers> <wallpaper deleted="false"> <name>Company Background</name> <name xml:lang="de">Firmenhintergrund</name> <filename>/usr/local/share/backgrounds/company-wallpaper.jpg</filename> <options>zoom</options> <shade_type>solid</shade_type> <pcolor>#⚙ff</pcolor> <scolor>#00000Apnsscolor> </wallpaper> <wallpaper deleted="false"> <name>Company Background 2</name> <name xml:lang="de">Firmenhintergrund 2</name> <filename>/usr/local/share/backgrounds/company-wallpaper-2.jpg</filename> <options>zoom</options> <shade_type>solid</shade_type> <pcolor>#ff0000</pcolor> <scolor>#00⚙</scolor> </wallpaper> </wallpapers>
8.1.2. dconf の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
8.1.3. dconf の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
.. Try restarting GDM: +
.. Try restarting GDM:
+
8.1.4. systemctl restart gdm.service リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
8.1.5. dconf の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
8.1.6. systemctl restart gdm リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
8.1.7. ユーザーのログアウトのロック リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
/org/gnome/desktop/lockdown/disable-log-out
8.1.8. ロックユーザーの切り替え リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
/org/gnome/desktop/lockdown/disable-user-switching
. Apply the changes to the system databases: +
. Apply the changes to the system databases:
+
8.1.9. dconf の更新 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
/etc/dconf/db/local.d/locks/ディレクトリーの下に新しいファイルを作成し、ロックダウンするキーまたはサブパスをリストします。# Lock command prompt /org/gnome/desktop/lockdown/disable-command-line
# Lock command prompt /org/gnome/desktop/lockdown/disable-command-lineCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 変更をシステムデータベースに適用します。
dconf update
# dconf updateCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - この設定を有効にするには、ユーザーはログアウトしてから再度ログインする必要があります。
8.1.9.1. パーティション再構成の無効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ディスク管理を制御するデフォルトのシステム設定をオーバーライドできます。
/usr/share/polkit-1/actions/org.freedesktop.udisks2.policy ファイルを直接変更しないでください。加えた変更は、次回のパッケージ更新時に置き換えられます。
前提条件
- 管理アクセスがある。
手順
/usr/share/polkit-1/actions/org.freedesktop.udisks2.policyファイルを/etc/share/polkit-1/actions/ディレクトリーにコピーします。cp /usr/share/polkit-1/actions/org.freedesktop.udisks2.policy /etc/share/polkit-1/actions/org.freedesktop.udisks2.policy
# cp /usr/share/polkit-1/actions/org.freedesktop.udisks2.policy /etc/share/polkit-1/actions/org.freedesktop.udisks2.policyCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow /etc/polkit-1/actions/org.freedesktop.udisks2.policyファイルで、不要なアクションを削除し、次の行を追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow アクセスを root ユーザーのみに制限する場合は、
<allow_any>no</allow_any>を<allow_any>auth_admin</allow_any>に置き換えます。
8.1.9.2. セッションを 1 つのアプリケーションに制限する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GNOME セッションは、シングルアプリケーションモード (キオスクモードとも呼ばれます) で開始できます。このセッションでは、GNOME により、選択したアプリケーションのフルスクリーンウィンドウのみが表示されます。
8.1.9.2.1. シングルアプリケーションモード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
シングルアプリケーションモードは、Mutter ウィンドウマネージャーを対話式キオスクに再設定する改変された GNOME セッションです。このセッションでは、特定の動作がロックされ、標準的なデスクトップの制限が強化されます。ユーザーは、管理者が選択した 1 つのアプリケーションのみと対話できます。
シングルアプリケーションモードは、次のような複数のユースケース向けに設定できます。
- 通信、娯楽、または教育の分野で
- セルフサービスマシンとして
- イベントマネージャーとして
- 登録ポイントとして
GNOME キオスクユーティリティーは、シングルアプリケーションモードの設定とセッションを提供します。
次のシングルアプリケーションセッションを利用できます。
- 検索アプライアンスセッション
-
このセッションは常に、
www.google.comWeb サイトで Mozilla Firefox Web ブラウザーを起動します。 - キオスクスクリプトセッション
- このセッションは、シェルスクリプトで指定した任意のアプリケーションを起動します。
8.1.9.2.2. 検索アプライアンスモードの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この手順では、検索アプライアンスセッションをインストールして有効にします。これにより、GNOME セッションが Web ブラウザーの Google 検索エンジンに制限されます。
手順
GNOME キオスクパッケージをインストールします。
dnf install gnome-kiosk gnome-kiosk-search-appliance
# dnf install gnome-kiosk gnome-kiosk-search-applianceCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - GNOME ログイン画面で、歯車ボタンメニューから Search Appliance Session を選択し、シングルアプリケーションユーザーとしてログインします。
- Mozilla Firefox ブラウザーがキオスクモードで全画面表示されます。ブラウザーには Google 検索ページが表示されます。
8.1.9.2.3. シングルアプリケーションモードの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この手順では、キオスクスクリプトセッションをインストールして有効にします。これにより、GNOME セッションが選択した 1 つのアプリケーションに制限されます。
手順
GNOME キオスクパッケージをインストールします。
dnf install gnome-kiosk gnome-kiosk-script-session
# dnf install gnome-kiosk gnome-kiosk-script-sessionCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - GNOME ログイン画面で、歯車ボタンメニューから Kiosk Script Session を選択し、シングルアプリケーションユーザーとしてログインします。
gedit テキストエディターが全画面表示されます。シングルアプリケーションセッションで実行するアプリケーションを設定するシェルスクリプトが表示されます。
シェルスクリプトを編集し、シングルアプリケーションセッションで起動するアプリケーションを入力します。
たとえば、Mozilla Firefox ブラウザーを起動するには、次の内容を入力します。
#!/usr/bin/sh firefox --kiosk https://example.org
#!/usr/bin/sh firefox --kiosk https://example.orgCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - スクリプトファイルを保存します。
gedit ウィンドウを閉じます。
セッションが終了し、選択したアプリケーションで再開します。
- 次にシングルアプリケーションセッションにログインすると、選択したアプリケーションが実行されます。
8.1.9.3. GNOME でサウンドを設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GNOME でサウンドボリュームおよびその他のサウンドオプションを設定できます。
8.1.9.3.1. GNOME のサウンド設定ツール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHEL 9 では、PipeWire サウンドサーバーがサウンド出力と入力を処理します。PipeWire により、プログラムは pipewire デーモンを使用して音声を出力できるようになります。
サウンドを設定するには、GNOME で以下のグラフィカルアプリケーションのいずれかを使用できます。
システムメニュー
システムメニュー は、画面の右上隅にあります。サウンドバーからサウンドの出力または入力の強弱のみを設定できます。入力サウンドのサウンドバーは、テレカンファレンスツールなど、内部マイク (内蔵オーディオ) を使用するアプリケーションを実行してる場合にのみ利用できます。
Settings
Settings には、サウンドを設定するためのその他の一般的なオプションがあります。
Tweak
Tweaks アプリケーションでは、ボリュームの過剰増幅のみを設定できます。
8.1.9.3.2. Settings でサウンド設定にアクセス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
この手順により、Settings のサウンド設定画面が開きます。
Settings を起動します。
GNOME でのアプリケーションの起動 で説明されているアプローチのいずれかを使用できます。また、そのアイコンをクリックして システムメニュー から起動することもできます。
- Settings で、左側の垂直バーから Sound を選択します。
8.1.9.3.3. Settings のサウンドオプション リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Settings の Sound メニューから、次のサウンドオプションを設定できます。
- Volume Levels
- Volume levels セクションでは、サウンドを処理できる実行中のアプリケーションがすべて表示され、特定のアプリケーションのサウンドの強弱の調整できます。
- 出力 と 入力
- Output セクションと Input セクションには、現在接続されているすべてのビルトインオーディオデバイスと外部オーディオデバイスが表示されます。
- Alert sound
- Alert sound セクションには、システムオーディオアラートのさまざまなテーマが表示されます。
サウンド設定画面の Output セクション
8.1.9.4. 視覚障害のあるユーザーのアクセシビリティーの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
システム管理者は、視覚障害のあるユーザーをサポートするように、デスクトップ環境を設定できます。
アクセシビリティーを有効にするには、以下の手順を実行します。
8.1.9.4.1. アクセシビリティー機能を提供するコンポーネント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHEL 9 デスクトップでは、Orca スクリーンリーダーにより、視覚障害のあるユーザーのアクセシビリティーを確保しています。Orca は、デフォルトの RHEL インストールに含まれています。
Orca は、画面から情報を読み取り、以下のコンポーネントを使用してその情報をユーザーに伝えます。
- スピーチディスパッチャー
- Orca は、スピーチディスパッチャー を使用して、音声シンセサイザーと通信します。スピーチディスパッチャー は、さまざまな音声合成バックエンドをサポートし、他のアプリケーションからのメッセージが Orca からのメッセージに割り込むのを防ぐとともに、その他の機能を提供します。
- スピーチシンセサイザー
- 音声出力を提供します。デフォルトの音声シンセサイザーは eSpeak-NG です。
- 点字ディスプレイ
- 触覚出力を提供します。この機能は、BRLTTY サービスにより実現されています。
8.1.9.4.3. スクリーンリーダーの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デスクトップ環境で Orca スクリーンリーダーを有効にできます。スクリーンリーダーが画面に表示されたテキストを読み上げるようになり、アクセシビリティーが向上します。
手順
次のいずれかの方法を使用して、スクリーンリーダーを有効にします。
- Super+Alt+S キーボードショートカットを押します。
- トップパネルに Universal Access メニューが表示されている場合は、メニューで Screen Reader を選択します。
検証
- テキストコンテンツを含むアプリケーションを開きます。
- スクリーンリーダーがアプリケーション内のテキストを読み上げることを確認します。
8.1.9.4.4. 点字ディスプレイデバイスの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
点字ディスプレイは、brltty サービスを使用して視覚障害のあるユーザーに触覚出力を提供するデバイスです。
点字ディスプレイを正しく機能させるためには、以下の手順を実行します。
8.1.9.4.4.1. サポートされている点字ディスプレイデバイスのタイプ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHEL 9 では、次のタイプの点字ディスプレイデバイスがサポートされています。
| 点字デバイスのタイプ | タイプの構文 | 注記 |
|---|---|---|
| シリアルデバイス |
|
相対パスは |
| USB デバイス |
|
ここでの括弧 ( |
| Bluetooth デバイス |
|
8.1.9.4.4.2. brltty サービスの有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
点字ディスプレイを有効にするには、システムの起動時に brltty サービスが自動的に起動するように設定します。デフォルトでは、brltty は無効になっています。
前提条件
brlttyパッケージがインストールされていることを確認します。dnf install brltty
# dnf install brlttyCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプションで、
brlttyの音声合成サポートをインストールできます。dnf install brltty-espeak-ng
# dnf install brltty-espeak-ngCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
手順
システムの起動時に
brlttyサービスが起動するように設定します。systemctl enable --now brltty
# systemctl enable --now brlttyCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
- システムを再起動します。
brlttyサービスが実行されていることを確認します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.1.9.4.4.3. 点字ディスプレイデバイスのユーザーの許可 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
点字ディスプレイデバイスを使用するには、点字ディスプレイデバイスの使用を許可するユーザーを設定する必要があります。
手順
/etc/brltty.confファイルで、keyfileが/etc/brlapi.keyに設定されていることを確認します。api-parameters Auth=keyfile:/etc/brlapi.key
api-parameters Auth=keyfile:/etc/brlapi.keyCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow これはデフォルト値です。組織によっては変更されている可能性があります。
選択したユーザーを
brlapiグループに追加して許可します。usermod --append -G brlapi user-name
# usermod --append -G brlapi user-nameCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.1.9.4.4.4. 点字ディスプレイデバイスのドライバーの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
brltty サービスは、点字ディスプレイデバイスのドライバーを自動的に選択します。自動検出に失敗したり、時間がかかりすぎる場合は、ドライバーを手動で設定できます。
前提条件
- ドライバーの自動検出に失敗したか、時間がかかりすぎている。
手順
-
/etc/brltty.conf設定ファイルを開きます。 -
点字ディスプレイデバイスのドライバーを指定する
braille-driverディレクティブを見つけます。 braille-driverディレクティブで、必要なドライバーの識別コードを指定します。/etc/brltty.confで提供されるリストから、必要なドライバーの識別コードを選択します。たとえば、XWindow ドライバーを使用するには、次のようにします。# XWindow braille-driver xw
# XWindow braille-driver xwCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 複数のドライバーを設定するには、コンマで区切ってリストします。すると、自動検出により、リストされたドライバーから選択されます。
8.1.9.4.4.5. 点字ディスプレイデバイスの接続 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
brltty サービスは、点字ディスプレイデバイスに自動的に接続します。自動検出に失敗した場合は、接続方法を手動で設定できます。
前提条件
- 点字ディスプレイデバイスがシステムに物理的に接続されている。
- 自動接続に失敗した。
手順
デバイスがシリアル USB 変換アダプターで接続されている場合は、デバイスプラグのカーネルメッセージで実際のデバイス名を見つけます。
journalctl --dmesg | fgrep ttyUSB
# journalctl --dmesg | fgrep ttyUSBCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
/etc/brltty.conf設定ファイルを開きます。 -
braille-deviceディレクティブを見つけます。 braille-deviceディレクティブで、接続を指定します。また、複数のデバイスをコンマで区切って設定することもできます。その場合、各デバイスが順番に検索されます。
以下に例を示します。
例8.1 最初のシリアルデバイスの設定
braille-device serial:ttyS0
braille-device serial:ttyS0Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 例8.2 点字ドライバーに一致する最初の USB デバイスの設定
braille-device usb:
braille-device usb:Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 例8.3 シリアル番号による特定の USB デバイスの設定
braille-device usb:nnnnn
braille-device usb:nnnnnCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 例8.4 シリアル USB 変換アダプターの設定
以前にカーネルメッセージで見つけたデバイス名を使用します。
braille-device serial:ttyUSB0
braille-device serial:ttyUSB0Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記braille-deviceをusb:に設定しても、シリアル USB 変換アダプターでは機能しません。例8.5 アドレスによる特定の Bluetooth デバイスの設定
braille-device bluetooth:xx:xx:xx:xx:xx:xx
braille-device bluetooth:xx:xx:xx:xx:xx:xxCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.1.9.4.4.6. テキストテーブルの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
brltty サービスは、システム言語に基づいて、テキストテーブルを自動的に選択します。システム言語が、読み上げるドキュメントの言語と同じでない場合は、テキストテーブルを手動で設定できます。
手順
-
/etc/brltty.confファイルを編集します。 選択したテキストテーブルのコードを特定します。
/etc/brltty/Text/ディレクトリーに、利用可能なすべてのテキストテーブルがあります。コードは、ファイル接尾辞を除いたテキストテーブルのファイル名です。選択したテキストテーブルのコードを
text-tableディレクティブで指定します。たとえば、アメリカ英語のテキストテーブルを使用するには、次を指定します。
text-table en_US # English (United States)
text-table en_US # English (United States)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.1.9.4.4.7. 短縮形テーブルの設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
点字ディスプレイデバイスで短縮形をエンコードするために使用するテーブルを選択できます。特定の短縮形テーブルへの相対パスは、/etc/brltty/Contraction/ ディレクトリー内に保存されます。
テーブルが指定されていない場合、brltty サービスは短縮形テーブルを使用しません。
手順
/etc/brltty.confファイルのリストから短縮形テーブルを選択します。たとえば、グレード 2 のアメリカ英語の短縮形テーブルを使用するには、次を指定します。
contraction-table en-us-g2 # English (US, grade 2)
contraction-table en-us-g2 # English (US, grade 2)Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
8.1.9.5. GNOME での特殊文字の使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GNOME では、Compose キーを使用して、キーボードで使用できないものも含め、さまざまな言語や記号セットの特殊文字を入力できます。さまざまな言語や記号セットの特殊文字を入力および表示できるため、GNOME ではさまざまな文字セットを簡単に操作できます。
このような特殊文字を入力するには、キーボードの既存のキーの 1 つを Compose キーとして定義します。Compose キーを有効にすると、複数のキーを特定の順序で押すことで、特殊文字や記号を入力できるようになります。
8.1.9.5.1. 個々のユーザーの Compose キーを有効にする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ユーザーとしてログインしているときに、設定メニューから Compose キーを有効にできます。
手順
- 画面の左上隅にある Activities ボタンをクリックします。
- Settings と入力し、Settings アイコンをクリックして Settings アプリケーションを開きます。
- Settings ウィンドウで、左側のサイドバーにある Keyboard をクリックします。
- 下にスクロールして、Compose Key オプションを選択します。
- スライダーを切り替えて、Compose Key を有効にします。
- Compose キーとして使用するキーを選択します。
- Compose キーを選択したら、Settings ウィンドウを閉じます。
これで、Compose キーが有効になります。Compose キーを押してから対応する一連のキーを押すことで、特殊文字や記号を入力できます。
特殊文字の作成に使用できるマルチキーシーケンスを確認するには、次のコマンドを使用します。
grep "<Multi_key>" /usr/share/X11/locale/en_US.UTF-8/Compose
$ grep "<Multi_key>" /usr/share/X11/locale/en_US.UTF-8/Compose
検証
-
Compose キーを押して、入力する特殊文字の一連のキーを入力します。たとえば、
©と入力するには、Compose キー を押してから o と c を押します。
8.1.9.5.2. 別のユーザーの Compose キーを有効にする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
gsettings ユーティリティーを使用して、別のユーザーの Compose キーを有効にできます。
前提条件
- 管理アクセスがある。
手順
すべてのクライアントが X サーバーに接続できるようにします。
xhost +
# xhost +Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次のコマンドを実行して Compose キーを設定します。
su - <username> -c "gsettings set org.gnome.desktop.input-sources xkb-options \"['compose:<compose_key>']\""
# su - <username> -c "gsettings set org.gnome.desktop.input-sources xkb-options \"['compose:<compose_key>']\""Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <username>は、Compose キーを有効にするユーザーのユーザー名に置き換えます。<compose_key>は、Compose キーとして使用するキーに置き換えます。raltオプションを使用すると、右の Alt キーを Compose キーとして指定できます。キーボードに Compose キーを設定するのに使用できる他の Compose キーオプションを表示するには、次のコマンドを使用します。
grep compose /usr/share/X11/xkb/rules/evdev.lst
$ grep compose /usr/share/X11/xkb/rules/evdev.lstCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow アクセス制御をリセットします。
xhost -
# xhost -Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
別のユーザーの Compose キー設定を確認するには、次を使用します。
su - <username> -c "gsettings get org.gnome.desktop.input-sources xkb-options"
# su - <username> -c "gsettings get org.gnome.desktop.input-sources xkb-options"Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <username>は、Compose キー設定を確認するユーザーのユーザー名に置き換えます。
8.1.9.5.3. すべてのユーザーの Compose キーを有効にする リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
dconf 設定ファイルを作成することで、すべてのユーザーの Compose キーを有効にできます。
前提条件
- 管理アクセスがある。
手順
次の内容で
/etc/dconf/db/local.d/00-compose-key設定ファイルを作成します。[org/gnome/desktop/input-sources] xkb-options=['compose:<compose_key>']
[org/gnome/desktop/input-sources] xkb-options=['compose:<compose_key>']Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <compose_key>は、Compose キーとして使用するキーに置き換えます。raltオプションを使用すると、右の Alt キーを Compose キーとして指定できます。キーボードに Compose キーを設定するのに使用できる他の Compose キーオプションを表示するには、次のコマンドを使用します。
grep compose /usr/share/X11/xkb/rules/evdev.lst
$ grep compose /usr/share/X11/xkb/rules/evdev.lstCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 新しい設定で
dconfデータベースを更新します。dconf update
# dconf updateCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 変更を有効にするには、システムを再起動するか、ログアウトして GNOME セッションに再度ログインします。
これで、システムの全ユーザーの Compose キーが有効になります。Compose キーを押してから対応する一連のキーを押すことで、特殊文字や記号を入力できます。
検証
-
Compose キーを押して、入力する特殊文字の一連のキーを入力します。たとえば、
©と入力するには、Compose キー を押してから o と c を押します。
8.1.9.5.4. 特殊文字用の Compose キーのシーケンス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の表は、GNOME でダイアクリティカルマークまたはアクセント記号を含む特殊文字を入力するために使用する Compose キーのシーケンスを示しています。各行に、Compose キーのシーケンスと対応する結果が表示されています。
| Compose キーのシーケンス | 結果 |
|---|---|
| Compose+'+文字 | アキュートアクセント付きの文字 (é、á、ñ) |
| Compose+`+文字 | グレイヴアクセント付きの文字 (è、ù、ò) |
| Compose+"+文字 | ウムラウトまたは分音符付きの文字 (ë、ö、ü) |
| Compose+-+文字 | マクロン付きの文字 (ā、ē、ō) |
| Compose+/+文字 | ストロークまたはダイアクリティカルマーク付きの文字 (ø、ł、ǿ) |
| Compose+=+文字 | 二重アキュートアクセント付きの文字 (ő、ű、ȁ) |
| Compose+.+文字 | 上ドット付きの文字 (ȧ、ċ、ḋ) |
| Compose+,+文字 | セディージャ付きの文字 (ç、ş、ņ) |
| Compose+^+文字 | 曲折アクセント付きの文字 (â、ê、î) |
| Compose+~+文字 | チルダアクセント付きの文字 (ã、ñ、õ) |
8.1.9.6. コマンドラインを使用した GNOME Shell 拡張機能の管理 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
gnome-extensions ユーティリティーは、ターミナルから GNOME Shell 拡張機能を管理できるようにするコマンドラインツールです。拡張機能のリスト表示、インストール、有効化、無効化、削除、および情報の取得を行うためのさまざまなコマンドを提供します。
各 GNOME Shell 拡張機能には、gnome-extensions list コマンドで一覧表示されている UUID (Universally Unique Identifier)があります。
手順
インストールされている GNOME Shell 拡張機能をリスト表示するには、次のコマンドを使用します。
gnome-extensions list
$ gnome-extensions listCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow GNOME Shell 拡張子をインストールするには、次のコマンドを使用します。これは、( GNOME 拡張機能からダウンロードした
.zipファイルから)拡張アーカイブのファイル名を使用します。gnome-extensions install <zip_file>
$ gnome-extensions install <zip_file>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow GNOME Shell 拡張機能を有効にするには、次のコマンドを使用します。
gnome-extensions enable <UUID>
$ gnome-extensions enable <UUID>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow GNOME Shell 拡張機能に関する情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
gnome-extensions info <UUID>
$ gnome-extensions info <UUID>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow GNOME Shell 拡張機能を無効にするには、次のコマンドを使用します。
gnome-extensions disable <UUID>
$ gnome-extensions disable <UUID>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow GNOME Shell 拡張機能を削除するには、次のコマンドを使用します。
gnome-extensions uninstall <UUID>
$ gnome-extensions uninstall <UUID>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
<UUID> は、インストールする GNOME Shell 拡張機能に割り当てられている一意の識別子に置き換えます。
8.1.9.7. GNOME Shell 拡張機能の有効化と適用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
GNOME Shell 拡張機能は、GNOME デスクトップ環境の機能と外観を強化するアドオンです。ユーザーは、自分のデスクトップセッションまたはシステム上のすべてのユーザーに対して拡張機能を有効にできます。
8.1.9.7.1. システム全体での GNOME Shell 拡張機能の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
すべてのユーザーに対して GNOME 拡張機能を自動的に有効にすると、個別にインストールする必要がなくなります。拡張機能をパーソナライズしている既存のユーザーには影響しません。
前提条件
- 管理アクセスがある。
手順
- GNOME Extensions Web サイトから拡張機能のアーカイブをダウンロードします。
アーカイブを
/usr/share/gnome-shell/extensionsディレクトリーに展開します。unzip -q <extension-file.zip> -d /usr/share/gnome-shell/extensions/
# unzip -q <extension-file.zip> -d /usr/share/gnome-shell/extensions/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <extension-file.zip>は、拡張機能の zip ファイルの名前に置き換えます。パーミッションを調整して、すべてのユーザーが拡張機能のファイルを読み取り、実行できるようにします。
chmod -R 755 /usr/share/gnome-shell/extensions/<extension-directory>/
# chmod -R 755 /usr/share/gnome-shell/extensions/<extension-directory>/Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <extension-directory>は、拡張機能のディレクトリーの名前に置き換えます。次の内容を含む新しい
/etc/dconf/db/local.d/00-extensionsファイルを作成します。[org/gnome/shell] enabled-extensions=['myextension1@myname.example.com', 'myextension2@myname.example.com']
[org/gnome/shell] enabled-extensions=['myextension1@myname.example.com', 'myextension2@myname.example.com']Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow UUID (
myextension1@myname.example.com、myextension2@myname.example.com) は、有効にする UUID に置き換えます。拡張機能の UUID は、GNOME Shell Extensions Web サイトのページで確認できます。変更をシステムデータベースに適用します。
dconf update
# dconf updateCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
これらの手順を完了すると、指定した拡張機能が、システム上のすべての新規ユーザーに対してデフォルトで有効になります。
8.1.9.7.2. GNOME Shell 拡張機能の制限 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
特定の GNOME Shell 拡張機能をロックダウンすることで、所定の拡張機能のセットをすべてのユーザーに一貫して提供できます。必須の拡張機能のセットを設定し、ユーザーによる変更を防止できます。指定した拡張機能はすべてのユーザーに必須となります。また、定義済みの設定に準拠させるために、Looking Glass ツールが無効になります。
前提条件
- 管理アクセスがある。
手順
次の内容を含む新しい
/etc/dconf/db/local.d/00-extensionsファイルを作成します。[org/gnome/shell] enabled-extensions=['myextension1@myname.example.com', 'myextension2@myname.example.com'] development-tools=false
[org/gnome/shell] enabled-extensions=['myextension1@myname.example.com', 'myextension2@myname.example.com'] development-tools=falseCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow UUID (
myextension1@myname.example.com、myextension2@myname.example.com) は、有効にする UUID に置き換えます。拡張機能の UUID は、GNOME Shell Extensions Web サイトのページで確認できます。ユーザーがこの設定を変更できないようにするには、次の内容を含む新しい
/etc/dconf/db/local.d/locks/extensionsファイルを作成します。/org/gnome/shell/enabled-extensions /org/gnome/shell/development-tools
/org/gnome/shell/enabled-extensions /org/gnome/shell/development-toolsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 変更をシステムデータベースに適用します。
dconf update
# dconf updateCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
org.gnome.shell.enabled-extensions ファイルにリストされていない拡張機能は GNOME Shell によってロードされないため、ユーザーはその拡張機能を使用できません。

