1.2. 新機能および機能拡張


Red Hat Enterprise Linux AI バージョン 1.4 には、大規模言語モデル (LLM) を微調整するためのさまざまな機能が含まれています。

1.2.1. インストール

Red Hat Enterprise Linux AI は起動可能なイメージとしてインストールできます。このイメージには、RHEL AI と対話するためのさまざまなツールが含まれています。またこのイメージには、Red Hat Enterprise Linux 9.4、Python バージョン 3.11、およびモデルの微調整用の InstructLab ツールが含まれています。Red Hat Enterprise Linux AI のインストールの詳細は、インストールの概要 および「インストール機能トラッカー」を参照してください。

1.2.2. RHEL AI 環境の構築

Red Hat Enterprise Linux AI をインストールしたら、InstructLab ツールを使用して RHEL AI 環境をセットアップできます。

1.2.2.1. InstructLab の初期化

ilab config init コマンドを実行して、RHEL AI 環境を初期化して設定できます。このコマンドは、RHEL AI と対話し、モデルを微調整するために必要な設定を作成します。また、データファイル用の適切なディレクトリーも作成します。InstructLab の初期化の詳細は、InstructLab の初期化 ドキュメントを参照してください。

1.2.2.2. 大規模言語モデルのダウンロード

Red Hat が提供するさまざまな大規模言語モデル (LLM) を RHEL AI マシンまたはインスタンスにダウンロードできます。Red Hat レジストリーアカウントを作成してログインすると、Red Hat レジストリーからこれらのモデルをダウンロードできます。サポートされている RHEL AI LLM の詳細については、モデルのダウンロード のドキュメントと、「Large Language Models (LLM) テクノロジープレビューステータス」を参照してください。

1.2.2.2.1. S3 バケットへのモデルのアップロード

Red Hat Enterprise Linux AI バージョン 1.4 では、モデルおよびチェックポイントを AWS S3 バケットにアップロードできるようになりました。モデルのアップロードに関する詳細は、モデルをレジストリーにアップロードする を参照してください。

1.2.2.3. モデルのサービング (提供) およびモデルとのチャット

Red Hat Enterprise Linux AI バージョン 1.4 では、さまざまな LLM 上で vLLM 推論サービングを実行できます。vLLM ツールは、LLM 用のメモリー効率の高い推論およびサービスエンジンライブラリーで、RHEL AI イメージに含まれています。モデルのサービングとモデルとのチャットの詳細は、モデルのサービング (提供) およびモデルとのチャット ドキュメントを参照してください。

1.2.3. スキルとナレッジの YAML ファイルの作成

Red Hat Enterprise Linux AI では、モデルがドメイン固有の情報を学習できるように、カスタム YAML ファイルを使用してタクソノミーツリーをカスタマイズできます。ナレッジデータを Git リポジトリーにホストし、そのデータを使用してモデルを微調整します。ナレッジマークダウンと YAML ファイルを作成する方法の詳細なドキュメントは、タクソノミーツリーのカスタマイズ を参照してください。

1.2.4. RHEL AI を使用したカスタム LLM の生成

Red Hat Enterprise Linux AI を使用すると、ドメイン固有のスキルとナレッジに基づいて Granite Starter LLM をカスタマイズできます。RHEL AI には、合成データ生成 (SDG) とマルチフェーズトレーニングの LAB で強化されたメソッドが含まれています。

1.2.4.1. 合成データ生成 (SDG)

Red Hat Enterprise Linux AI には、LAB で強化された合成データ生成 (SDG) メソッドが含まれています。独自のナレッジデータを含む qna.yaml ファイルを使用して、SDG プロセスで何百もの人工データセットを作成できます。SDG プロセスの実行の詳細は、合成データ生成 (SDG) による新しいデータセットの生成 を参照してください。

1.2.4.1.1. バックグラウンドでの Synthetic Data Generation (SDG) の実行

RHEL AI バージョン 1.4 では、SDG のプロセス管理が導入されています。これにより、使用しているものと同じターミナルのバックグラウンドで SDG を実行できます。これらのプロセスが実行中に対話したり、アタッチしたりすることができます。

1.2.4.2. データを使用したモデルのトレーニング

Red Hat Enterprise Linux AI には、LAB で強化されたマルチフェーズトレーニングメソッドが含まれています。これは、データセットを複数のフェーズでトレーニングおよび評価して、可能な限り最適なモデルを作成する微調整ストラテジーです。複数フェーズトレーニングの詳細は、モデルでのデータのトレーニング を参照してください。

1.2.4.3. ベンチマーク評価

Red Hat Enterprise Linux AI には、新しくトレーニングされたモデルに対してベンチマーク評価を実行する機能が含まれています。トレーニング済みのモデルでは、MMLU_BRANCH または MT_BENCH_BRANCH ベンチマークを使用して、追加したナレッジやスキルをモデルがどの程度理解しているかを評価できます。ベンチマーク評価の詳細は、新しいモデルの評価 を参照してください。

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