第1章 Red Hat Enterprise Linux AI の更新


Red Hat Enterprise Linux AI を使用すると、インスタンスを更新して、最新バージョンの RHEL AI と InstructLab を使用できるようになります。

1.1. RHEL AI インスタンスの更新

インスタンスを更新して、最新バージョンの RHEL AI と InstructLab を使用できます。

前提条件

  • サポートされているプラットフォームの 1 つに Red Hat Enterprise Linux AI インスタンスをインストールしてデプロイしている。
  • Red Hat レジストリーアカウントを作成している。
  • マシンの root ユーザーアクセス権がある。

手順

  1. podman コマンドを使用して Red Hat レジストリーアカウントにログインします。

    $ sudo podman login registry.redhat.io --username <user-name> --password <user-password> --authfile /etc/ostree/auth.json
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    または、skopeo コマンドを使用してログインすることもできます。

    $ sudo skopeo login registry.redhat.io --username <user-name> --password <user-password> --authfile /etc/ostree/auth.json
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  2. Red Hat Enterprise Linux AI のマイナーバージョンへのアップグレード

    1. マシンのハードウェア用の bootc イメージを使用して、インスタンスをアップグレードし、最新バージョンの Red Hat Enterprise Linux AI を使用できます。 

      $ sudo bootc switch registry.redhat.io/rhelai1/bootc-<hardware-vendor>-rhel9:<rhel-ai-version>
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      以下は、

      <hardware-vendor>
      アクセラレーターのハードウェアベンダーを指定します。有効な値は、nvidiaamd、および intel です。
      <rhel-ai-version>

      アップグレードする RHEL AI バージョンを指定します。

      NVIDIA アクセラレーターを搭載したマシンのコマンド例

      $ sudo bootc switch registry.redhat.io/rhelai1/bootc-nvidia-rhel9:1.5
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    2. 次のコマンドを実行してシステムを再起動します。

      $ sudo reboot -n
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      重要

      RHEL AI バージョン 1.5 にアップグレードする場合は、再初期化する前に、ストレージ設定 /etc/skel/.config/containers/storage.conf を、ホームディレクトリーの <user-home>/.config/containers/storage.conf にコピーする必要があります。

      以下に例を示します。

      $ cp /etc/skel/.config/containers/storage.conf <user-home>/.config/containers/storage.con
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  3. Red Hat Enterprise Linux AI の z-stream バージョンへのアップグレード

    1. z-stream が存在する場合は、次のコマンドを実行して、システムを RHEL AI の z-stream バージョンにアップグレードできます。

      $ sudo bootc upgrade --apply
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  4. 最新の RHEL AI バージョンにアップグレードした後は、環境と設定を再初期化することを推奨します。

    警告

    ilab config init コマンドは、既存の config.yaml ファイルをオーバーライドし、システムハードウェアに基づいたデフォルト設定を行います。config.yaml ファイルをカスタマイズした場合は、再初期化する前にカスタム設定をよく理解しておいてください。

    $ ilab config init
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