3.6. ステップ 6: SAP HANA 用のシステムの設定
RHEL 8 上の SAP HANA に適用される SAP Note に従って、アップグレードしたシステムを設定します。
アップグレードが成功したことを確認したら、RHEL 8 に適用される SAP Note に従って、SAP HANA 用にシステムを設定する必要があります。
手順
RHEL System Roles for SAP (パッケージ
rhel-system-roles-sap
、ロールsap_general_preconfigure
およびsap_hana_preconfigure
)を使用して SAP HANA 用に RHEL 7.9 システムを設定し、その後システム設定に追加の変更を加えていない場合は、RHEL System Roles for SAP を使用してシステムを再度設定できます。注記RHEL System Roles
sap_general_preconfigure
およびsap_hana_preconfigure
をアサートモードで実行し、該当する SAP Note に従ってシステムが設定されていることを確認できます。システムを手動で設定したい、または設定する必要がある場合は、次の手順が必要になります。
SAP ノート 2772999: パッケージグループサーバーをインストールします。
# dnf group install server
SAP ノート 2772999: パッケージ
libibverbs
をインストールします。# dnf install libibverbs
SAP ノート 2777782: サービス
abrt-ccpp
を無効にします。# systemctl disable abrt-ccpp --now
注記SAP ノート 2772999 バージョン 17 および SAP ノート 2777782 バージョン 23 は、
/etc/sysctl.d/sap.conf
ファイルのkernel.pid_max
を 4194304 に設定することを推奨します。RHEL 8.2 以降のこのカーネルパラメーターのデフォルトはすでに 4194304 であるため、このカーネルパラメーターを再度設定する必要はありません。説明に従ってシステム設定を変更したら、システムを再起動します。