9.3. カスタムコネクターの作成
Fuse Online では、カスタムコネクターは 1 つ以上の接続設定パラメーター、1 つ以上の接続アクション、およびアクションの任意の設定パラメーターで設定されます。
カスタムコネクターを開発するためのタスクの概要を以下に示します。
- Fuse Online エクステンションプロジェクトを作成し、エクステンションタイプに Custom Connector を選択します。
- エクステンションのコードを記述します。ベース Camel コンポーネント、コネクターアイコン、グローバルコネクタープロパティー、およびコネクターアクションを定義します。
9.3.1. カスタムコネクターのコードの記述 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Fuse Online エクステンションプロジェクトを作成した後、Fuse Online ユーザーによって提供される必要な機能の説明を基にして、カスタムコネクター要素を定義するコードを記述します。表9.1「カスタムコネクター要素」 の表は、Fuse Tooling で作成したカスタムコネクター要素が Fuse Online 要素にどのように対応するか示しています。
Fuse Tooling 要素 | Fuse Online 要素 | 説明 |
---|---|---|
グローバル (最上位) プロパティー | 接続設定パラメーター | Fuse Online ユーザーがこのコネクターから接続を作成すると、ユーザーは接続設定の一部としてこのプロパティーの値を指定します。 |
アクション | 接続アクション | Fuse Online では、Fuse Online ユーザーはこのコネクターから作成された接続に対して、アクションの 1 つを選択します。 |
アクションで定義されたプロパティー | アクション設定パラメーター | Fuse Online ユーザーが接続で実行するアクションを設定する場合、Fuse Online ユーザーはこのプロパティーの値をアクション設定の一部として指定します。 |
Fuse Online のカスタムコネクターを実装するコードを記述するには、以下を実行します。
エディタービューで syndesis-extension-definition.json ファイルを開き、グローバルプロパティー、カスタムコネクターが実行できるアクション、および各アクションのプロパティーを定義するコードを記述します。
各 グローバルプロパティー は Fuse Online の接続設定パラメーターに対応します。各アクションプロパティーは Fuse Online コネクションアクション設定パラメーターに対応します。Fuse Online では、ユーザーがカスタムコネクターを選択すると、Fuse Online が各接続設定パラメーターの値を要求します。カスタムコネクターは、OAuth プロトコルを使用するアプリケーションのカスタムコネクターであることがあります。この場合、OAuth クライアント ID のグローバルプロパティーと OAuth クライアントシークレットの別のグローバルプロパティーを指定するようにしてください。Fuse Online ユーザーは、このコネクターから作成された接続が機能するように、これらのパラメーターの値を指定する必要があります。
各 コネクターアクション はベース Camel コンポーネントスキームを宣言します。
New Fuse Online Extension Project ウィザードによって提供される例では、
telegram
Camel コンポーネントスキームを使用します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow カスタムコネクターに追加の依存関係が必要な場合は、その依存関係をプロジェクトの
pom.xml
ファイルに追加します。依存関係のデフォルトのスコープは runtime です。Red Hat が出荷する依存関係を追加する場合は、指定されたとおりスコープを定義します。以下はその例です。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
カスタムコネクターのコードの作成が終了したら、「Fuse Online エクステンション JAR ファイルのビルド」の説明に従って .jar
ファイルをビルドします。