第3章 Apache Karaf の使用


3.1. カスタマーポータルへのログイン

必要なパッケージをダウンロードする前に、Red Hat Fuse サブスクリプションを持つ Red Hat カスタマーポータのアカウントが必要になります。このアカウントを使用して、https://access.redhat.com/login のポータルにログインします。

3.2. 必要なパッケージのダウンロード

Download ボタンをクリックして、カスタマーポータルから必要なパッケージを取得します。

get started with fuse on karaf download devstudio download fuse on karaf

3.3. Fuse on Apache Karaf のインストールおよび設定

Fuse on Apache Karaf をインストールおよび設定するには、以下のステップを実行します。

  1. ダウンロードした Fuse on Apache Karaf の .zip アーカイブファイルを、ファイルシステム FUSE_INSTALL の任意の場所に展開します。
  2. Fuse ランタイムに管理ユーザーを追加します。

    1. テキストエディターで FUSE_INSTALL/etc/users.properties ファイルを開きます。
    2. #admin = admin で始まる行の最初の # 文字を削除します。
    3. #g\:admingroup で始まる行の最初の # 文字を削除します。
    4. ユーザーエントリーのユーザー名 USERNAME とパスワード PASSWORD をカスタマイズし、以下のようなユーザーエントリーおよび管理グループエントリーにします (連続した行)。

      USERNAME = PASSWORD,_g_:admingroup
      _g_\:admingroup = group,admin,manager,viewer,systembundles,ssh
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    5. etc/users.properties ファイルを保存します。

3.4. 開発環境の設定

開発環境を設定するには、以下の手順を実行します。

  1. 以下のように、Developer Studio インストーラーを実行します。

    java -jar DOWNLOAD_LOCATION/devstudio-12.9.0.GA-installer-standalone.jar
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  2. インストール中、以下を行います。

    1. 契約条件に同意します。
    2. インストールパスを選択します。
    3. Java 8 JVM を選択します。
    4. Select Platforms and Servers で、Add をクリックして FUSE_INSTALL ディレクトリーの場所を確認し、Fuse on Karaf ランタイムを設定します (詳細は 「Fuse on Apache Karaf のインストールおよび設定」 を参照してください)。
    5. Select Additional Features to InstallRed Hat Fuse Tooling を選択します。
  3. Developer Studio が起動します。Searching for runtimes ダイアログが表示されたら OK をクリックして Fuse on Karaf ランタイムを作成します。
  4. (任意手順): コマンドラインから Apache Maven を使用するには、付録A Maven を使用する準備 の説明どおりに Maven をインストールおよび設定する必要があります。

    注記

    Developer Studio のみを使用する場合、Developer Studio にはMaven が事前インストールおよび設定されているため、Maven をインストールする必要は厳密的にはありません。しかし、コマンドラインから Maven を呼び出す場合は、インストールを行う必要があります。

3.5. 最初のアプリケーションのビルド

以下の手順を実行して、Fuse on Karaf で最初のアプリケーションをビルドします。

  1. Developer Studio で以下のように新しいプロジェクトを作成します。

    1. File→New→Fuse Integration Project と選択します。
    2. fuse-camel-cbr フィールドに eap-camel を入力します。
    3. Next をクリックします。
    4. Select a Target Environment ペインで以下の設定を選択します。

      • Standalone をデプロイメントプラットフォームとして選択します。
      • Karaf/Fuse on Karaf をランタイム環境として選択し、Runtime (optional) ドロップダウンメニューを使用して fuse-karaf-7.2.0.fuse-720035-redhat-00001 Runtime サーバーをターゲットランタイムとして選択します。
    5. ターゲットランタイムの選択後、Camel Version が自動的に選択され、フィールドがグレーアウトされます。
    6. Next をクリックします。
    7. Advanced Project Setup ペーンで Beginner→Content Based Router - Blueprint DSL テンプレートを選択します。
    8. Finish をクリックします。
    9. 関連する Fuse Integration パースペクティブを開くように要求された場合は、Yes をクリックします。
    10. Developer Studio が必要なアーティファクトをダウンロードし、バックグラウンドでプロジェクトをビルドする間待機します。

      重要

      Developer Studio で初めて Fuse プロジェクトをビルドする場合、リモート Maven リポジトリーから依存関係をダウンロードするため、ウィザードがプロジェクトの生成を完了するまで 数分かかることがあります。プロジェクトがバックグラウンドでビルドされている間は、ウィザードを中断したり、Developer Studio を閉じたりしないようにしてください。

  2. 以下のように、プロジェクトをサーバーにデプロイします。

    1. サーバーが起動していない場合は、Servers ビュー (Fuse Integration パースペクティブの左下隅) で fuse-karaf-7.2.0.fuse-720035-redhat-00001 Runtime Server サーバーを選択し、緑色の矢印をクリックして起動します。

      注記

      Warning: The authenticity of host 'localhost' can’t be established. というダイアログが表示されたら、Yes をクリックしてサーバーに接続し、Karaf コンソールにアクセスします。

    2. Console ビューに以下のようなメッセージが表示されるまで待機します。

      Karaf started in 1s. Bundle stats: 12 active, 12 total
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    3. サーバーが起動した後、Servers ビューに切り替え、サーバーを右クリックしてコンテキストメニューで Add and Remove を選択します。
    4. Add and Remove ダイアログで fuse-camel-cbr プロジェクトを選択し、Add > ボタンをクリックします。
    5. Finish をクリックします。
    6. Terminal ビューに移動し、bundle:list | tail を入力して、プロジェクトの OSGi バンドルが起動したかどうかをチェックします。以下のような出力が表示されるはずです。

      ...
      228 │ Active │  80 │ 1.0.0.201505202023          │ org.osgi:org.osgi.service.j
      232 │ Active │  80 │ 1.0.0.SNAPSHOT              │ Fuse CBR Quickstart
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3.5.1. プロジェクトの検証

Camel ルートが起動すると、即座に work/cbr/input ディレクトリーが Fuse インストールに作成されます (fuse-camel-cbr プロジェクトには作成されません)。

これで、Camel ルートをテストしてその動作を確認できるようになります。

プロジェクトの fuse-camel-cbr/src/main/data ディレクトリー (Eclipse ワークスペースディレクトリー下) にあるファイルを、新たに作成した work/cbr/input ディレクトリーにコピーします。これは、システムファイルブラウザー (Eclipse の外部) で実行できます。

しばらく待つと、work/cbr/output ディレクトリー以下に同じファイルが国別に分類されます。

  1. work/cbr/output/othersorder1.xml
  2. work/cbr/output/ukorder2.xml および order4.xml
  3. work/cbr/output/usorder3.xml および order5.xml

Karaf コンソール (Terminal ビュー) に log:display を入力し、ログのアプリケーション出力を確認します。例を以下に示します。

...
15:46:14.859 INFO [Camel (cbr-example-context) thread #3 - file://work/cbr/input] Receiving order order2.xml
15:46:14.888 INFO [Camel (cbr-example-context) thread #3 - file://work/cbr/input] Sending order order2.xml to the UK
15:46:14.891 INFO [Camel (cbr-example-context) thread #3 - file://work/cbr/input] Done processing order2.xml
15:46:14.895 INFO [Camel (cbr-example-context) thread #3 - file://work/cbr/input] Receiving order order3.xml
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3.5.2. プロジェクトのアンデプロイ

以下のようにプロジェクトをアンデプロイします。

  1. Servers ビューで fuse-karaf-7.2.0.fuse-720035-redhat-00001 Runtime Server サーバーを選択します。
  2. サーバーを右クリックし、コンテキストメニューで Add and Remove を選択します。
  3. Add and Remove ダイアログで fuse-camel-cbr プロジェクトを選択し、< Remove ボタンをクリックします。
  4. Finish をクリックします。
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