第1章 はじめに


重要

6.4 Update 6 では、データベーススキーマに変更が若干加えられています。Red Hat JBoss BPM Suite または Red Hat JBoss BRMS 6.4.6 を実行する前に、bpms-6.4-to-7.0.sql スクリプトをデータベースに適用する必要があります。このスクリプトは、Red Hat JBOSS BPM Suite 6.4 Update 6 および Red Hat JBOSS BRMS 6.4 Update 6 zip ファイルの upgrade-scripts/<database-type> ディレクトリーにあります。これらのファイルは、Red Hat カスタマーポータルからダウンロードできます。

1.1. Red Hat JBoss BPM Suite について

Red Hat JBoss BPM Suite は、ビジネスプロセス管理とビジネスルール管理を組み合わせるオープンソースのビジネスプロセス管理スイートで、ビジネスおよび IT ユーザーによる、ビジネスプロセスとルールの作成、管理、検証、およびデプロイメントを実現します。

Red Hat JBoss BRMS および Red Hat JBoss BPM Suite は、すべてのリソースが保存される集中リポジトリーを使用します。これにより、ビジネス全体で一貫性や透明性を維持し、監査を行えます。ビジネスユーザーは、IT 担当者のサポートを受けなくてもビジネスロジックおよびビジネスプロセスを編集できます。

ビジネスルールコンポーネントに対応するため、Red Hat JBoss BPM Suite には統合された Red Hat JBoss BRMS が含まれています。

Red Hat JBoss BPM Suite のサポート対象設定の一覧は Red Hat カスタマーポータル で参照できます。

1.2. Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 の新機能

Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 は、前バージョンの 6.3 からのマイナーリリースです。このリリースの主な新機能および改善点は以下のとおりです。

1.2.1. ユーザーインターフェースの改善

  • Enum は、Business Central の Data Modeler の 1 種として利用できます。
  • Intelligent Process Server は、ステータスと GAV (Maven Group ID、Artifact ID、バージョン) をベースにコンテナーをフィルタリングできるようになりました。詳しい情報は、「Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Development Guide」「Containers」および「Unmanaged Intelligent Process Server Environment」のセクションを参照してください。
  • ガイド付きのルールエディターでは、複合フィールドの制約に関する公式を使用できるようになりました。制約をパターンに追加する場合に、複数フィールドの制約 を選択できることで (All of (and)Any of (or)) 式に加えて公式の使用がサポートされるようになりました。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 User Guide』「WHEN Conditions in Guided Rule Templates」のセクションを参照してください。
  • プロセスデザイナーでは、異なるプロセスをまたいでコピーアンドペーストの操作が実行できるようになりました。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 User Guide』「Designing Process」のセクションを参照してください。
  • Business Central では、Intelligent Process Server インスタンスで実行中のタスクやプロセスインスタンスと連携、および視覚化が可能になりました。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Admnistration and Configuration Guide』「Unified Execution Servers」セクションを参照してください。

1.2.2. コア

  • Red Hat JBoss EAP 7 はサポートされており、インストールはデプロイ可能な zip インストールオプションのみとなっています。Red Hat JBoss EAP 7 上の Red Hat JBoss BPM Suite コンポーネントに対するサポートは、以下の順に利用可能です。

    • Red Hat JBoss EAP 7 にデプロイされている Java EE アプリケーション内に埋め込み可能で、完全に機能するランタイムエンジン
    • Red Hat JBoss EAP 7 コンテナー内で稼働する実行サーバー
    • Red Hat JBoss EAP 7 でデプロイされ、完全に機能する Business Central
  • Intelligent Process Server の REST API は、ユーザータスクを保存する操作およびユーザータスクの完了に必要になった時点で保存してあったユーザータスクの内容を取得する操作により拡張されました。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Development Guide』「Managing User Tasks」セクションを参照してください。
  • Intelligent Process Server Client と JMS との統合は、Fire and forget のインタラクションオプションにより強化されました。以前のリリースでは、JMS の要求は、サーバー側の処理が完了するまで出入力をブロックし、接続を保持していました。Fire and forget オプションにより、サーバークライアントを呼び出したトランザクションが正常にコミットされた場合にのみ、サーバーにメッセージが配信されます。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Development Guide』「Intelligent Process Server Java Client API Overview」の章を参照してください。
  • タスク編集は、タスクイベントリスナー内からアクセスできるようになりました。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Development Guide』「Accessing Task Variables Using TaskEventListener」の項を参照してください。
  • Business Central では、プロセスデザイナーのサービスリポジトリーから指定のサービスを自動でインストールできるようになりました。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 User Guide』「Service Repository」の項を参照してください。
  • Red Hat JBoss BPM Suite は、ランタイムマネージャー間のプロセスインスタンスの移行をサポートするようになりました。プロセスインスタンスを移行することで、有効なプロセスインスタンスを新しいバージョンのプロセス定義にアップグレードできるようになります。有効なノードが変わった場合には、プロセスインスタンス内で有効なノードインスタンスのノードマッピングを実行してください。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Development Guide』「Process Instance Migration」の項を参照してください。
  • Intelligent Process Server および Business Central は、Intelligent Process Server のプロセスインスタンスやタスクとの連携が Business Central でも確認できるように、同じデータソースを使用して実行できるようになりました。インストーラーを使用して、Intelligent Process Server が Business Central と同じデータソースを使用して実行されるように設定できます。デプロイ可能なパッケージおよびサードパーティーの JavaEE コンテナーのパッケージでは、システムプロパティーは事前設定されていますが、コメントアウトされています。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Admnistration and Configuration Guide』「Unified Execution Servers」の項を参照してください。

1.2.3. 統合およびその他

  • Google Chrome のブラウザーバージョン 54.0.2840.7 がサポートされるようになりました。
  • Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 ではロシア語と繁体中国語のサポートがなくなりました。
  • Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 では、Java 開発キット (JDK) のバージョン 6 のサポートがなくなりました。
  • Red Hat JBoss Developer Studio Integration Stack 10.0.0.GA は Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 をサポートします。
  • Red Hat JBoss Fuse 6.3 の統合パックには Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 が同梱されるようになり、サポートも追加されました。
  • JBoss Operations Network (JON) 3.3 プラグインの更新 0.4 は、Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 で利用できるようになりました。
  • Spring の統合は、Spring 3.x から 4.3 にアップグレードされました。
  • Bluprint の統合で KieScanner のサポートが提供されるようになりました。詳しい情報は、『Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Admnistration and Configuration Guide』「Integration with Aries Blueprint」を参照してください。
  • マルチバイトの名前が指定されたスプレッドシートをアプロードする際に表示されていたエラーメッセージが改善されました。エラーメッセージのアセット名が人間が判読可能な形式になり、簡単にトラブルシューティングできるようになりました。
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